月鏡徒然草・11年01月〜03月

雑記(2011年3月10日)
 民主党衆議院議員の土肥隆一氏が韓国で開かれたキリスト教議連の集会で、
「日本は竹島の領有権主張を撤回するべき」と言う内容が入った共同宣言文に
署名すると言う事件が起きました。
 韓国は道教の国と思っている方が多いと思いますが、
実はキリスト教信者が圧倒的に多く、
キリスト教関連の集会の共同宣言文に署名すると言う事は、
韓国国民にとって重い意味を与えてしまいます。
 菅首相の側近議員である土肥氏がこのようなことを行なってしまうと、
前回の前原氏の問題と合わせて、
「民主党菅政権=日本の韓国・中国売国」と言う疑念を抱かざるを得ません。
 私は「国粋」、「売国」で政治が空転することを危惧していたのですが、
残念ながらその方向へ進んでしまうようです。
 今回のことは菅内閣にとって完全にアウトなのですが、
菅首相は退陣する意思はなさそうです。
まあ、菅首相が退陣しなくても、経団連支持や菅首相の取り巻き、民主党の熱烈なファン、
メディアの一部の支持があるので支持率1%と言う事はありえませんが、
10%台前半になってもおかしくありません。

 その一方で、米国務省のケビン・メア日本部長が沖縄県民を「ごまかしとゆすりの名人」
と言う発言をしたらしいです。
 この発言について裏付けがはっきりしていないのと、
どういう状況や主旨で言ったのか分からないので何とも言えませんが、
もし報道の通りだったら沖縄県民を馬鹿にしていると思います。
それに、日本はゆすってアメリカからお金を貰うどころか、
アメリカに「思いやり予算」としてお金を払っている訳で、見当違いも甚だしいと言えます。
 ただ、こう言った発言が出てくるのは、
やはり民主党政権の弱腰(仙谷氏曰く、柳腰??)外交が原因で、
その一端は鳩山前首相の「抑止力は方便」発言が影響しているのだと思います。
 日本政府が弱味を見せるほど、
中国・韓国・北朝鮮・ロシア・アメリカが付け入ってくると思います。
 これを打破するのはやはり菅内閣退陣か解散総選挙しかないと思います。

 一連の年金切り替え忘れ問題は結局、
支払わなかった部分をカラ期間
(年金受給資格期間に算入するが、年金額には反映しない期間)にするようです。
私は「最初からそうすれば良かったのでは?」と思いました。
・・・と言うのは、切り替え忘れの人を第3号被保険者として認め、年金を支払ってしまうと、
ちゃんと年金保険料を払っている人にとって不公平が生じるからです。
しかしその一方で、
この問題は社会保険庁や厚生労働省側の杜撰さや年金制度自体の欠点も一因にあり、
「切り替え忘れで25年満たないから年金額は0円」と言うのも酷過ぎるので、
せめて年金保険料を納めた期間分の年金を支払うのは理にかなっていると思います。
 今回の問題で細川厚労相は給与の自主返還、
厚生労働省課長は更迭になったようですが、
課長に指示した長妻氏の「お咎めなし」はおかしいと思います。
この問題は前任者を含めて責任を取るべきだと思います。
雑記(2011年3月8日)
 在日韓国人から違法献金を貰っていた関係で、前原外相が辞任しました。
金額は少額ですが、日本の国会議員は日本人のために政治を行なうものであり、
外国人に便宜を図ることがあってはなりません。
そのためには、外国人から献金を貰ってはいけないのは常識的にも分かる筈です。
しかも、前原氏は外相の身分なので、辞任はやむを得ないと思います。
 ただ、前原氏の違法献金を指摘した議員は参議院の西田昌司氏で、
この人は右翼団体に後押しをされている人物です。
なので、今回の辞任劇は非常に後味の悪いものになりました。
 これでますます国民が望んでいる政治とかけ離れた、
「国粋」とか「売国」とか時代遅れの議論で政治が空転してしまう可能性が高くなりました。
 一方、細川厚労相は、
「第3号被保険者から第1号被保険者に
国民年金の切り替えを忘れた専業主婦に対する救済策について」
の通達を厚生労働省課長が出したことを1ヶ月に渡り把握してなかったと言う、
お粗末で腹立たしい問題も起きました。(細川厚労相は先の内閣改造で留任組です。)
年金がもらえるかもらえないかにかかわる重要な事案にもかかわらず、
厚労相として把握していないのは言語道断です。
現場との意志相通と、前任の長妻氏との意志相通、何れにしてもめちゃくちゃで、
大臣としてのリーダーシップもくそもないと思います。
 このように閣僚の不祥事が続いているのにもかかわらず、
菅首相は「任期の4年間頑張る」とか虚勢を張っています。
国民の中でも無党派層は大失望したと思います。
はっきり言って今すぐ辞任か解散をして欲しいのに、
あと3年以上も菅政権が続くのは地獄としか言いようがありません。
雑記(2011年3月3日)
 なんとか予算案が衆議院を通過しました。
参議院で否決されても年度末には自然成立するので、
とりあえず菅内閣の3月末退陣はほぼ無くなったと言えます。
 一方、注目されていた会派離脱組は欠席をしました。
それに対する処分が「党員資格停止」だそうです。
この処分が「甘い」と言う意見が多くあるのですが、
会派離脱組自身が本当に党に反対しているのなら、新党を結成する訳で、
それをせずにいるのは党ではなく、菅首相及び菅内閣に反対しているからです。
 なので、「党員資格停止」は処分としては妥当かと思います。
かえって厳しい処分をすると党内部が硬直し、
造反者を更に増やす事になってしまいます。
ただ、問題は小沢氏自身で、政治と金の問題で党に混乱を招いているのにもかかわらず、
民主党に居座るのはなんだか不気味です。
 その背景にあるのは、若い世代の小沢氏支持が多いためだと思います。
外交では中国偏重外交と言う問題もあるのですが、
経済政策に関しては経団連と癒着している菅首相よりまともに考えているからです。
 富裕層は大体年配が多い訳で、
若い世代は就職難(就職しても給料が少ない)で苦しんでいます。
ネットの世論調査と新聞各社の世論調査の食い違いはそこにあるのだと思います。
若い世代に多い無党派層が「起きた時」、
小沢氏が既得権者にすがる政治家たちに何か仕掛けてくるかもしれません。

 何だか試験問題漏洩、カンニング問題で騒がれていますが、
質問サイトに試験問題を投稿した人物は頭が良いとは思えません。
IPアドレスを調べれば簡単に足が付くので、逮捕も時間の問題だと思います。
そんなことより、カンニングの手口などを詳細に報道するメディアに問題があります。
報道により模倣犯が出てきたらメディアは責任がとれるのでしょうか?
 兎に角、まともな受験者が損害を被らないよう、
大学、高校側も試験監督体制を強化し、
メディアも余計な報道をするべきではないと思います。
ニュージーランド地震(2011年2月26日)
 22日に起きたニュージーランド大地震は、まさに盲点をつかれた地震だと言えます。
私も一応測量をかじっているので、
震源地のクライストチャーチはどう見ても河口の堆積物の上にある町で、
地盤が軟弱なのは容易に想像出来ます。
実際、地震の揺れだけでなく、液状化現象も被害を拡大させた原因だと思います。
こんな危険な場所なのに、
クライストチャーチ周辺の活断層の研究は進んでいなかったようです。
 多くの日本人留学生が被災したCTVビルやパイングールド・ギネスビルは、
共に柱が細い古いビルで、とても耐震対策をしているビルには見えません。
 一方、一般住宅は古いレンガの家の倒壊が目立ったようです。
ニュージーランドのレンガ造りの建物は一般的なレンガの積み重ねでなく、
木枠にモルタルでレンガを貼り付けると言うものが多いそうです。
(日本の在来工法の家のレンガ装飾もほぼ同じ構造です。)
なので、地震で木枠にヒビが入ると、レンガの重みに耐えられなくなり、
木枠が壊れて貼り付けられたレンガが一気に落ちていくと言う被害が多く見られました。
 レンガ自体は陶器と同じなので、意外と簡単に割れてしまうし、
モルタルはコンクリートのように硬い砂利が入っていないため
老朽化するとヒビが入り脆くなってしまうので、何らかの補強工事が必要になります。
 今回の地震で最悪だったのは、
一年前に同じ活断層の別の部分で地震が起きたことです。
一年前の地震で建物が疲労しており、壊れやすい状況になっていました。
勿論地震後、耐震工事を始めた家屋も多いのですが、
ブランクが1年しかなかったので、工事が完了していないところも多かったようです。
 まさに最悪な事が積み重なって被害が大きくなった地震だと言えます。
 日本の建物も、高度経済成長期に建てられた建物を中心に、
耐震対策が行なわれていないものが多数あり、
今回のニュージーランド地震も他人事だとは言えません。
各建物の所有者は耐震対策の強化を早急に行なってくれることを祈ると共に、
我々も常日頃から避難訓練と防災準備に真剣に取り組む必要があると思います。
 
 一方、メディアの地震報道は日本人被災者のことばかりで、
明らかに異常な報道だと言えます。
勿論、被災者の安否は心配ですが、被災されたのは日本人だけではありません。
それに、日本人被災者のプライベートまで詳細に報道して、
意図した演出をする必要は全くないと思います。
・・・と言うより被災者や被災者関係者の感情を無視した無責任な報道だと思います。
 また、何処の記者か分からないのですが、
ニュージーランドに飛び立つ被災者関係者に執拗にインタビューを行なう者がいて、
見ていて不愉快そのものです。
阪神・淡路大震災の最悪な報道でメディアは叩かれたのですが、
その反省が全く生かされていません。
 読売新聞は25日の編集手帳で「ニュージーランドで地震が起きたのに、
松木農水政務官が辞任したのは無責任だ」と言うことが書かれていましたが、
この編集手帳を書いた記者は頭がどうかしているのではないのかと思ってしまいます。
松木氏が外務省や防衛省、国土交通省の政務官なら兎も角、
農水省は今回の地震には直接関係ない省庁ですし、
地震と内政を結びつけるのは筋違いです。
言い換えれば、読売新聞社はニュージーランド地震をいいように利用して、
自社の自論を遂行していると思われても仕方ないと思います。
経団連と癒着している与謝野経財相の辞任だったら、
こんな編集手帳を書かないと思います。
 「他人の不幸は蜜の味」ではありませんが、
メディアは同情と見せかけて実は喜んでいると言う、
人間的モラルのかけらもない集団でしかないのだと思います。
パンダちゃん来日(2011年2月23日)
 とうとう上野動物園にジャイアントパンダの番が来ました。
上野動物園で最後にパンダを見たのはリンリンが亡くなる数ヶ月前で、
もうその時のリンリンは元気が無く、あまり動きも無く、痛々しい感じがしました。
 リンリンが亡くなった後、石原都知事は「人寄せパンダじゃあるまいし。」と、
パンダを中国から借りる事に消極的だったのですが、
上野動物園からパンダがいなくなったことによる経済損失が思ったより大きかったので、
結局、都知事及び東京都はパンダのレンタルを決めました。
 四川(スーチョワン)省の成都(チョントゥー)からはるばる来た疲れもあり、
パンダの一般公開はまだ先になるようですが、
人込みが一段落したころに見に行きたいと思います。
 人格が破綻している似非右翼は兎角「ジャイアントパンダは可愛くない。」と言うのですが、
中国のパンダ外交の問題は中国政府の人間にあり、パンダ自身には何も罪はありません。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」と言う気持ちは分からなくもないのですが、
外交問題をパンダたちにあて付けるのは筋違いだと思います。
ジャイアントパンダを見て「可愛くない。」と思う神経が異常だと気付くべきし、
ちゃんとした正規の右翼の方たちに対しても失礼なことです。
 人間的温かみのない人間は「右翼」とか「左翼」とかを名乗る資格はないと思います。
早期菅内閣退陣希望(2011年2月21日)
 民主党の衆議院議員16人が会派を離脱しました。
いよいよ菅内閣も終焉が近く、
先走った情報では「3月末菅内閣退陣、前原内閣誕生へ」と言うものさえ出ています。
 メディアの論調では「内輪もめしているなら、
さっさと予算案を通せ」と言う内容が多いです。
私もいつもは「政治でゴタゴタしている暇があったら、
早く予算案を通せ」と言う論調なのですが、
今回に限っては予算案の前に「首相を変えるか、さっさと解散総選挙をして欲しい」
と思っています。
 菅首相は私が今まで最悪首相と思っていた小泉元首相より最悪で、
こんな首相がいつまでも日本のトップに立っていると、
本当に日本は滅亡して中国の属国になってしまいます。
 その上、財界との癒着政治で菅内閣は腐りまくっています。
こんな有害な内閣では日本の大多数の一般市民は貧困に陥り、
富裕層だけが良い思いをすることになります。
その象徴が2月6日で、
この日、菅首相は日中関係改善について御手洗前経団連会長と懇談しています。
 何で、中国が汚した経団連の便所を、
日本の代表である首相が掃除しに行くのか全く理解出来ません。
もう情けなくて仕方ありません。
腐敗政治もここまでくると末期症状で、いつ革命が起こってもおかしくありません。

 こんな中、鳩山前首相が沖縄の普天間基地問題について、
「抑止力は方便だ」と言う発言をして物議を醸し出しています。
「沖縄県民のことを考えていない。けしからん」と言う意見が多いのですが、
私は最初から「抑止力は方便」なことは分かっていました。
御為ごかしな嘘をつかれるより、
「方便」と言ってくれた方が私としてはすっきりしていて良いと思います。
菅首相も「消費税を含めた社会保障云々」と言う方便はやめて、
「法人税減税の穴埋めのための消費税の増税」と堂々と言ってもらいたいです。
 しかし、鳩山前首相の評価出来ない点は発言タイミングで、
今のこの時期に言うのは、菅首相の面当てとしか思えません。
言うのなら自分が首相の時に堂々と言うべきでした。
首相を辞めた今頃「抑止力は方便」と言うから有権者は腹が立つのです。
 まあ、民主党は何れにしても内部がガタガタで、もうこのままだと空中分解すると思います。
ネットによる世論、メディアによる世論との対立構造(2011年2月15日)
 エジプトのムバラク大統領は辞めたのかどうか分からず、
革命が終結したのかどうなのかよく分かりません。
保養地に夜逃げした大統領は意識不明の重体だという情報も入っており、
情報が混乱しているようです。
 今回のチュニジアを始めとする反政府デモは、ネットから生まれたと言われています。
前に書きましたが、今は戦車や戦闘機、核兵器などの武力だけが脅威とは言えず、
ネットなどの情報操作、情報誘導もかなり恐ろしい力となっています。
 日本は世界でもネット普及率が高く、ネットによる社会操作もどの国より進んでいるので、
いつ革命が起きるか分かりません。
ただ、現在のところ日本では、「予告」だけして実行に移す人は少ないと言えます。
つまり、「虚勢を張る」だけの臆病者(私も含めて)が多いのです。
それは、心のどこかでネットに対していまいち信頼感を持っていないからだと思います。
とは言え、ネット普及が更に進み、臆病者たちが徒党を組みだすと脅威になります。
日本の政治家たちは、
アラブ諸国の反政府デモを「他人事」として見ない方が良いと思います。
〜〜〜〜〜
 なお、メディア各社は表立って言いませんが、
この状態に危機感を持っています。
なぜなら、ネットの脅威はメディアの没落につながり、
政官財報の癒着バランスが崩れてしまうからです。
 最近は新聞各社も世論誘導が上手くいかなくなったので、
世論調査結果を捏造するのが当たり前になっています。
 昔は朝日新聞や産経新聞が左や右に世論誘導するため、
世論調査でする質問を自社の主張に沿うような結果になるように策定していたのですが、
現在はそれでも自社の期待値に届かないので、
調査数字改ざんや水増しが当たり前になっています。
これは、朝日、産経に限らず、
比較的中立でリベラルな読売や毎日でも恒常的に行なわれています。
 読売新聞は自社の主張に、
「消費税増税、法人税減税、子供手当廃止、
TPP参加、小沢氏排除」を露骨に謳っていますが、
小沢氏排除は別にして、
その他の主張の世論調査の結果はあからさまに水増し、捏造を行なっています。
 消費税増税に関してはいつも賛成が50%〜60%に行くのですが、
まともに調査したらもっと数値は低くなる筈です。
勿論、世論調査の数字が逸脱してしまうと新聞の信頼性が薄れてしまうので、
一応、世論調査は行なっています。
しかし、その結果をそのまま使わず、
一般の購読者に気付かれない程度に脚色している事が問題なのです。
 消費税の電話調査に関しては、主婦層の出る確率が高い平日は避けて、
世帯主の出る可能性の高い休日にして、
地域は富裕層の多いところ(電話番号はランダムでも市外局番はいくつかに固定。)を選び、
設問の内容を「法人税減税の穴埋めに消費税の増税に賛成ですか?」
と言う真の主張は隠して、「社会保障や財政再建のために消費税増税に賛成ですか?」
と言う風にしているのですが、それでも読売新聞の期待値に届いていないのは確実です。
TPP参加に関しては「分からない」の数値が高くなるので、賛成が60%程度になるのは、
先ず水増ししていると疑わざるを得ません。
 私の見立てでは「分からない、どちらとも言えない」から10〜15%程度、
「賛成」の方に付け替えていると思われます。
しかし、その見立て通りかどうか
「世論調査に答えた有権者のリストを出せ。」と読売新聞社に言っても、
「個人情報の流出になる。」と言って断固としてリストの公表をしないのは確実なので、
その裏付けをするのは不可能です。
つまり、新聞社は「灰色でも白」に強引にしてしまうのです。
これは、大相撲の八百長なんか全然問題にならないくらい、重大な虚偽なのです。
 なので、新聞の手記や社説に大相撲八百長問題批判が書かれていても、
「お前ら、本当に胸張って相撲協会の批判が出来るんかい!!」
と突っ込みたくなります。
雑記(2011年2月3日)
 ついつい書くのを先延ばしにしていたら、
書きたい話題が溜まり溜まってしまいました。

 先ず、チュニジア共和国に単を発したアラブ諸国の反政府デモですが、
ここまで大きく拡がるとは思いませんでした。
特にエジプト・アラブ共和国の反政府デモは凄まじいものがあります。
 アラブ諸国の経済状況はかなり深刻な上、独裁政治が続いている国が多いので、
長年にわたり蓄積された国民のフラストレーションが一気に爆発したのだと思います。
 今回のデモに関して外部の国はそれぞれの立場で見解を発表していますが、
アメリカは複雑だと思います。
アラブ諸国の民主化運動は、
アメリカにとって都合の良い社会の仕組みになってはいくのですが、
エジプトの政局混乱は中東和平の障害となり、
特にイスラエルのパレスチナ問題は後退してしまう可能性があります。
そうすると、アメリカの中東戦略も遅れてしまうことになります。
 〜〜〜〜〜
 なお、アラブ諸国に限らず、ロシア、中国も共産主義の破綻が来ているのは確実です。
ロシアではモスクワの空港で爆破テロが起こりました。
チェチェン共和国などの北カフカス地方なんて、
ロシアにとって大した領土面積でもないので、
いっその事独立させてしまえば良いと思うのですが、
メドベージェフ大統領は、
自国の領土の維持が自身の支持に繋がると考えている(北方領土が良い例)のと、
石油資源が捨てがたいので、今のところ大きな社会変革になる可能性が低いです。
しかし、チェチェン共和国周辺の北カフカス地方の各共和国が一斉に蜂起すれば、
「ソヴィエト崩壊」に続いて「ロシア崩壊」が起きるかもしれません。
 一方、日本はどうかと言うと、
政治の腐敗と経済不況はアラブ諸国となんら変わりがありません。
特に政治家、官僚、経団連(財界)、メディア(テレビ・新聞)が癒着しているので、
アラブ諸国より深刻なのかもしれません。
ただ、日本の場合は独裁国家ではないので、例えば民主党政治が気に食わなければ、
次の総選挙で民主党に入れなければ良いだけ(選挙権のある国民のみ)なので、
国民の不満の捌け口があるだけマシだと思います。
ただ、「どの政党が政権をとっても同じだ」と言う諦め感も漂っているので、
いつ革命が起きるか分からないと言えます。

 次にイギリス人英会話講師殺害事件で、
市橋被告が手記を書いて出版したと言う件ですが、
本当にもう日本という国が情けなくて仕方なくなります。
当然、被害者家族は市橋被告の行動と、
そういう本を出版させてしまう日本の国柄に憤りを感じていますし、困惑しています。
英国にとっての日本と言う国のイメージが悪くなるばかりです。
市橋被告は日本じゃなかったら「国家大逆」で死刑にされてもおかしくありません。
 それに、その手記を面白おかしく紹介している日本のメディアを見ると
寒気さえしてしまいます。
先の続きじゃありませんが、
政官財報が癒着した腐敗国家はどうしようもないと言うことです。

 次に霧島連山の新燃岳の噴火ですが、
自然現象とは言え、気の毒で仕方ありません。
宮崎県や鹿児島県は鳥インフルエンザでも被害を受けているので、
弱り目に祟り目状態です。
 特に宮崎県は県知事が変わったばかりなので、
引継ぎなどもあり、対応が後手後手になってしまいがちです。
国としても早急な対策が必要だと思います。

 サッカーの日本代表がアジア・カップで優勝をしました。
日本がアジアの頂点に立てたと言う事は日本のサッカーが見直されることになりますし、
閉塞的な話題の多い日本にとってかなりの吉報となりました。
ただ、選手に関してはこの結果で満足すると、
今後のワールドカップの展望が暗くなってしまいます。
今の勢いが持続するよう願っています。
内閣改造は改悪すること?(2011年1月15日)
 何か今週、菅首相が内閣改造とか言うものをやったようですが、
 まあ、新年早々ろくなことをやらない首相だとつくづく思いました。
 内閣改造と言っても、殆ど留任や横滑りで、単なる内閣の「人事異動」にしかなりません。
今回の内閣改造で喜んでいるのは菅首相の取り巻きと、
経団連などの富裕層の連中だけだと思います。
 都市も地方も老若男女も右翼も左翼もこんな内閣に期待が持てるわけありません。
今回の内閣改造で支持率が大幅アップしたら、有権者が余程お馬鹿だと言うことです。
 ・・・で、先ず仙谷氏ですが、一応「官房長官は解任」になりました。
しかし、「ポスト無し」ではなく、党代表代行と言う重要ポストに横滑りしました。
 これじゃあ「ただ官房長官を辞めました。」と言うアピールにしかなりません。
陰の内閣総理大臣の陰が更に濃くなっただけです。
有権者、特に右派の人間のフラストレーションはかなり高くなったと思います。
 次にその仙谷氏に代わって官房長官になった枝野氏ですが、
この人、つい最近参議院選挙の責任をとって幹事長を辞めたばかりの人間です。
こんな短期間で重要職に返り咲くとは、
余程民主党内に優秀な人材がいないのだと思います。
 そして、一番最悪なのは、与謝野氏です。何ですか?この人!?
散々民主党を批判していたくせに、
内閣にお呼ばれされるとほいさっさと豹変して民主党政権内閣に入閣するとは酷すぎます。
この人は結局、権力欲に取り憑かれているだけの政治家なのだと思います。
こんな最低な政治家のせいで消費税が増税されたら、
有権者の怒りが爆発すると思います。

 都市部では消費税増税と景気対策の遅れ、
普天間問題の棚上げ、外交問題の不手際・・・と菅内閣の政治手腕に不満が噴出し、
地方ではTPP参加への第一次産業者の不満が燻っているので、
何れにしても菅内閣はもうダメだと思います。
新年の雑記(2011年1月6日)
 喪中のため、新年の挨拶抜きでいきなり日記に入ります。

 インターネット通販サイトで買ったおせち料理が、
写真の見本と大幅に異なる内容で送られたと言うトラブルが各所で起きているようです。
 ニュースの映像で見た限りではかなり悪質だとしか言いようがありません。
見本写真は豪華に飾ってあったのに、実際は重箱スカスカの手抜き料理で、
三角プロセスチーズが入っていたら、縁起が悪く、不愉快な思いになります。
 私はインターネット通販のおせち料理などのイベント料理は、
詐欺的商法が多いことを知っていましたが、
サイト内での注意喚起をしませんでした。今思うと後悔しております。
 年末はおせち料理関係のスパムメールやリファラスパムが多かったので、
「怪しい」と思っていたのですが、
そのサイトを公表する事で逆に宣伝になってしまうと思ったので、
公表を見送ってしまいました。
今後は怪しいサイトは極力情報公開の方向でいきたいと思います。

月鏡徒然草・10年11月〜12月

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