月鏡徒然草・25年09月


芸能人やアスリートはネット配信の玄人なのか?(2025年09月19日)

最近、若者の貧困化が顕著になり、
将来の不安から投資をする人が増えていますが、
それを付け狙った悪質業者が増えてきています。
ユーチューブのストリーミングCMでは、
怪しい投資関連情報商材会社のCMが流れています。
そのCMでは経済評論家の三橋貴明氏が出ていて、
「暴落する三銘柄は・・・。」とか言うことを発言し、
なんとなく不安を与えるCMになっています。
実は、私、三橋貴明氏出演のこのCMは、
本人が発言している本物でまともなCMだと思っていました。
しかし、その後、堀江貴文元受刑者バージョンに変わったとき、
これはAIで作ったフェイク動画だと分かりました。
そのバージョンで堀江氏は、
「そのうち暴落する三銘柄を持っている情弱の馬鹿どもは・・・。」
ようなことを言っているのですが、
堀江氏は首を左右に振ったり、小躍りして明らかに挙動が不審でした。
これは前に紹介した、白川方明元日銀総裁のAIフェイク動画と同じです。
さすがに投資関連情報商材会社はこのAI動画の出来が悪かったと思ったのか、
新たに堀江氏の別バージョン動画を作ったようですが、
もう手遅れです。
なんか、こう言った怪しい投資関連の会社は何故か堀江氏を使いたがるのですが、
彼は有価証券報告書虚偽記載で逮捕され、実刑になった人間です。
そんな人間の勧める投資が信用おけるわけがないでしょう!?
・・・だがしかし、20代くらいの若者はそんな事件は知らないと思うので、
「ご意見番で頭の良い堀江氏が言っているのだから信用できるだろう。」
と思ってしまうのかもしれません。

〜〜〜〜〜

ここからが本題です。

今回は炎上発言で問題となっているお笑い芸人コンビ、
チョコレートプラネットの松尾 駿氏の話題です。

この件に関して詳しく述べると長くなるので、かいつまんで書きますが、
友人のお笑い芸人、アインシュタインの稲田直樹氏のSNSが乗っ取られて、
複数の女性に猥褻な画像を送るよう要求する文章が送信されたようです。
稲田氏は「これはSNSの乗っ取りである」と主張しましたが、
ネット内では「稲田氏の自作自演では?」と言う意見が飛び交い、
炎上してしまったようです。
結局、稲田氏のSNSを乗っ取った犯人は逮捕され、
稲田氏は潔癖だったことが証明されました。
その後、チョコレートプラネットの二人が
ユーチューブの番組内でこの事件を話題にしました。
松尾氏はSNSの無責任な発言によって稲田氏が傷ついたことに対し激しく怒り、
稲田氏を誹謗中傷した人は
「二度と電子機器を使えなくして欲しい」とまで言っていました。
確かに無責任でかつ勝手な憶測で稲田氏を誹謗中傷した人間は、
ちゃんと稲田氏に謝罪をして、自身のSNSに謝罪文を出すべきです。
なお、そこまでに関しては皆、松尾氏に共感したと思います。
しかし、その後松尾氏が言ったことが問題だったのです。
その発言が、
「芸能人とかアスリートとか、そういう人以外、SNSをやるなって。
素人が何発信してんだって、ずっと思ってるの。」
という内容です。

今回の件に関し、
私は松尾氏の発言には尤もなこともあります。
SNSなどのネット配信をするのを免許制にした方が良いと言うのは私も同感です。
今の人たちはネットで発言することに責任感が感じられないのは事実です。
「見てるだけで良い。」と言う意見が松尾氏からの口から出るのは当然だと思います。

しかし、松尾氏が言った、
「芸能人とかアスリートとか、そういう人以外、SNSをやるなって。
素人が何発信してんだって、ずっと思ってるの。」
と言う発言は怒りにまかせて言葉の綾を間違え、
誤解を生んだ発言だと私は思いました。
正確に言えば、
「素人でSNS配信をして良いのは、
リテラシー管理が厳しいまたは、
配信に対する代償が大きい職種(例えば芸能人やアスリート)、
だけにした方が良い。」
と言いたかったのだと思います。
つまり、松尾氏は「ネット素人は配信をせず、見るだけにして、
ネットリテラシーが確立してから配信を始めた方が良い。」
と主張したつもりだったのです。
それが、言い方を間違えたため、
<芸能人やアスリートがネット配信のプロで、その他一般人は素人>
と皆から曲解され、
「松尾などの芸能人は思い上がっている」と非難を浴びたわけです。

はっきり言って、最近にわかにSNSをやり始めた芸能人やアスリートより、
23年以上ネット配信をしている私の方がネット配信のプロな訳で、
殆どはそういった芸能人でもアスリートでもない人間たちが
ネット社会を確立したわけです。
逆に言えば、そんな陰日向にいた人間達が築いてきたネットと言うお立ち台に、
芸能人などが乗っかっているだけなのです。
松尾氏もそんなことは百も承知だと思いますし、
そこまで(自分たち芸能人はプロだと)思い上がっていないと思います。
ただ、怒りのあまりか、誤解を生む発言をしてしまったことに関しては否めません。

あと、「SNSからブログに回帰した方が良い」と言う主張を松尾氏はしていましたが、
ブログもSNSの一つです。
SNSとはソーシャルネットワークサービス、つまり、
社会的情報環境提供のことで、
プラットフォーム側が不特定多数の社会に情報環境を提供(サービス)している場合は、
すべてSNSに該当します。
SNSに該当しないのはこのサイトのように、
プラットフォームと情報環境利用者(運営者)が
同じ人間(またはグループや法人)の場合などです。
わかりやすく言えば、
Xであるドメインの
「x.com」からは6億人近くのユーザーが情報発信と共有をしていますが、
「tawatawa.com」に関しては川柳五七の一人しか情報発信していません。
つまり、前者は社会的多数に利用されているのでSNSに該当し、
後者は一個人しか利用していないのでSNSではないのです。
松尾氏が言いたかったことを正しく言うのなら、
「Xやインスタグラム時代からブログが隆盛だった時代に戻った方が良い。」
ということになります。
つまり、松尾氏という人間は頭は良いのですが、
感情的な背景でものの発言をするときに深く考えない傾向があるようです。

まあ、今回の件で松尾氏は謝罪をしています。
本来言いたかったことは上記のことだったことは私は分かります。
しかし、それを説明すると言い訳がましくなるので、
こうせざるを得なかったと思います。
松尾氏はプロの芸人なので、
ものを話す場合はよくよく考えて話した方が良いと思います。

おしつけチャリティーは時代遅れ/最近のボカロ曲は気持ち悪い??
(2025年09月08日)

いよいよ石破首相が自民党総裁を辞任する決断をしました。
臨時総裁選が決定してしまうと事実上、
石破首相の総裁リコールになってしまうため、
それは避けたかったのだと思います。
ただ、多くの専門家が言っている通り、
内閣総理大臣の方は居座る可能性が高く、
素直には喜べない状況です。
とは言え、新しい総裁が決まれば、
そのまま首相の椅子にしがみ続けると党の分裂を招くので、
何れにしろ、首相も辞めることになると思います。

〜〜〜〜〜

少々前の話題ですが、
夏休みの終わりになるといつも出てくるのが、
日本テレビ・24時間テレビの話題です。
勿論、チャリティー番組の同番組は社会貢献を多大にした点で、
意味のある番組なのですが、
近年、ネット内では批判ばかり出ています。

私は同番組の話題を過去に何度かこの日記で書いていますが、
いつも、「寄付金は払うが、番組は見ない。」と書いています・・・が!!
実はこの数年は寄付金も払っていませんでした。
これは、同番組の問題が色々噴出していることもあるのですが、
赤十字などちゃんとしたところに拠出した方がよいと思って、
最近はそちらの方に寄付金を払っているからです。

私は昔からこの番組があまり好きでは無かったのですが、
私が子供だった当時はこの番組を批判しようものなら、
「お前は人間じゃない。」「冷酷な人間だ。」「障碍者の気持ちが分からないのか!!」
などと非難の嵐にさらされてしまうため言えませんでした。
それが今現在ではあらゆるSNSで24時間テレビの批判がされています。
募金着服とか、チャリティーマラソンの疑義だとか、
感動ポルノ押しつけとか、障碍者を利用しているとか、
出演者に高額ギャランティーを払っているとか、
旧ジャニーズのタレントとの癒着があるとか色々な批判がありますが、
これは批判するための切っ掛けであり、根本はそうではありません。
色々な人が色々言っていますが、
要は、「自分に余裕が無く、他人を思いやっている余裕がない。」ことが根底にあります。
24時間テレビが開始された時は丁度バブル景気で浮かれていた時代で、
人々は金銭的にも心にも余裕がありました。
そんな中、この番組内で障碍者が頑張っている姿を見て、
「自分は五体満足で恵まれているのだからなんとか手助けしなければ。」と思い、
せめて寄付金を・・・と、寄付金を出す方が多かったし、
番組に対しては「素晴らしいチャリティー番組だ。」と支持されたのです。
しかし現在は、バブル崩壊から30年が経過し、
日本がどんどん貧困化と斜陽化している中、
「自分が苦労しているのに何で身銭を切って障碍者を助けなければならないんだ。」
という考えが多くの人の心に芽生えているのです。
そんな中でも日本テレビ側は24時間テレビを通じて、
一種の宗教的とも言える圧力でチャリティーを強要してくることに
余計抵抗感を感じるのです。
そして、この番組は障碍者の方々にとっても評判が悪いです。
健常者だろうが障碍者だろが同じ人間なのに、
24時間テレビのような感動ポルノの押しつけのせいで、
「障碍者=苦労。」とか「障碍者=頑張っている。」
というような色眼鏡で障碍者の方々が見られてしまうのです。
つまり、「障碍者は可哀想」と、世間から哀れみの目に晒されることになるのです。
これは障碍者の方にとって耐えがたいことでもあります。
何が言いたいのかというと、
「障碍者の方々は動物園にいる動物のような見せ物ではない」と言いたいのです。

私は決してチャリティーが悪いとは言っていませんし、
24時間テレビに対し、今年は寄付金を(些少ではありますが)拠出しています。
ただ、24時間テレビのような、
押しつけがましくて宗教的なチャリティービジネスはもう時代遅れなのです。
それぞれの個人の主体的なチャリティー活動に委ねるよう、
日本テレビも、この番組に協賛するスポンサー企業も、
どんどん考えを改める必要があると思います。

〜〜〜〜〜

次、
ネット内では、
「昔に比べると今のボーカロイド等曲(以下・ボカロ曲)は気持ち悪い。」
と言う意見が結構見られます。
私はこれを最初見た時は「?」と思いました。
今はボーカロイドなどの歌唱性能が上がっていますし、
演奏もAIの活用でプロ並みの演奏に仕上げられるボカロP様が沢山出ています。
逆に昔は初音ミクなどはボカロPの腕が悪いと、
ロボットが歌っているようになっていました。
それこそ「ボーカルのアンドロイド」、つまり、機械歌手であり、
この方が余程人工的で気持ち悪いと思うのが普通です。

しかし、よくよくそういった意見を出す方の内容を見ると、
巷に沢山存在するボカロP様たちがみんな同じような曲を作っていることに、
「気持ち悪さ」を感じているようなのです。
それが本当かどうか、
私は最近アップしたいろんなボカロP様のボカロ新曲を聴いたのですが、
「確かに。」と思いました。
皆、同じ傾向・・・特にバズったボカロ曲やゲーム音楽の模倣が多いのです。
なんでこうなってしまうのか・・・、
それは、今のボカロPの収入源がユーチューブなどの動画サイトに公開することによる、
広告収入が主体になっているためです。
兎に角、バズって再生数を稼がないと収入が得られないため、
実際にバズっている曲の模倣をしてしまうのです。
ボカロが出た当初は一部の人気が出たボカロP様以外は何も収入が無かったので、
バズらせるとかそういうことを考える必要がありませんでした。
そのため、各々自分が作りたい曲を自由に作っていたため、
個性豊かな曲が沢山ありました。
しかし、今は一度流行った曲があればそれの模倣ばかりになり、
個性のない能面ばかりの金太郎飴曲が出てきて、
気持ち悪さを感じるのです。

・・・で、これは事実なのですが、
バズる曲がこの先何年も残る名曲と言ったらそうでもないことです。
その時のインスピレーションやインパクトで作っているため、
発表当初は人気が出ても、時代が変わると消えてしまうのです。
あと、もう一つ言えば、最近のボカロP様は大事な所を見落としていると思います。
「自分の曲を聴いて貰いたい。バズりたい。」と言う承認欲求ばかりで、
実際に曲を聴いていただく人たちのことを考えていない気がします。
「曲を聴いていただく」と言うことは、
その曲の演奏時間分、その方を拘束してしまうことになります。
なので、演奏時間の長さを配慮すると共に、
その拘束時間が心地よい時間になるよう、
一生懸命考えて曲を制作しなければならないのです。

一方、一部の意見では、ボカロがマニアの趣味から広く一般化したことで、
昔からのボカロファンが今のボカロ曲に「嫌気がさした。」というものもあります。
これは半分当たっていて、半分間違っています。
確かにSNSの普及でネットはマニアだけの世界から、
普通の人でも使うようになり、
ボーカロイドもマニアだけのファンだけでなく、
一般的音楽ファンも増えたのも事実です。
しかし、ボーカロイドの登場順で見ると分かるのですが、
初期は、
KAITO&MEIKO→初音ミク→鏡音リン・レン→巡音ルカ→Megpoid&がくっぽいど
→SF-A2開発コードmiki→Lily→・・・と登場しており、
実はボカロ初期においてマニア受けするキャラクターって初音ミクくらいしかいません。
強いて言えば鏡音リン・レン?と言うところですが、
若干、ファンキー寄りで子供っぽいので、マニア寄りとは言い難いです。
そのマニア受けする初音ミクの時にボーカロイドがブームになったのですが、
それも2〜3年程度で収束しています。
逆に最近の方が音街ウナとかずんだもんなど、
マニア全振りキャラクターが増えています。
で、当時のボカロP側もマニア全振りしていたのは、
2ちゃんねるのノリを持ち込んだ一部の人だけで、
殆どはマニア路線を推していませんでした。
当時はマニアから派生したボカロPよりも、
DTMの延長でボーカロイドを始めた(私もそうです)ボカロPの方が多く、
逆にマニア(オタク)に見られたくないので、
前面に出さなかった人の方が多かった気がします。
私自身もボカロを前面に出したのは2022年からで、
それまでの14年間はボーカロイドを使っていながら全く広報していませんでした。
(だから、当時は新曲を発表しても、ダウンロードは一桁しかなかったのですが。)
これは、当時のこのサイトの主コンテンツが「鉄道」で、
「オタク系趣味の鉄道ファンはアニメもファン、だからボカロもファン」
という風に連想的に繋がるのが嫌だったし、
それでアクセス稼ぎするのも嫌だったからです。
(特にマニア受けする曲を作っていませんでしたし・・・。)
なので、ボカロ曲がマニア向けから広く一般化したと言うのは
必ずしもあってはいませんし、
一般化したから昔からのボカロファンが、
「つまらない」と感じているわけではありません。
それに、「ミクタソ可愛い・・・グヘヘヘ・・・(*´Д`)ハァハァ。」 
とか言っていた当時の方が、
はっきり言って「気持ち悪い」傾向がありました。

月鏡徒然草・25年08月

月鏡徒然草トップへ

川柳五七の月鏡音音草子トップへ

たわたわのぺーじトップへ