月鏡徒然草・24年05月

ネットリテラシーの低い動画配信者の配信が不幸な事件を生む(2024年5月30日)

昨年末、
多摩川の河川敷きでスーツケースに入った男性の遺体が見つかった事件ですが、
事件の切っ掛けは、
犯人の元交際相手の女性(西高 舞容疑者)とのトラブルだったようです。
この事件は西高 舞容疑者の他、父親、母親、兄、
そして、現在の交際相手が逮捕されたのですが、
この家族は普通の家族ではないことが分かります。
父親と母親は別居している挙げ句、父親は後ろで縛る程長い髪をしています。
別に男性が髪を伸ばしても構わないし、それでとやかく言うべきではないのですが、
髪を異常に伸ばしている男性は変わった人が多いのは紛れもない事実です。
それは大抵、「人と同じ事をしたくない」とか、
「男性だから短い髪をしなければならないのはおかしいし、偏見だし、そんなの自由だ。」
と色々屁理屈を言って髪を伸ばしているからです、
なので、長い髪の男性は偏屈な人がどうしても多くなってしまうのです。
(ただし、ジェンダーレスで髪を長くしている人は当てはまりません。)
おかしな家庭環境で育った西高 舞容疑者もまともに成長できず、
平気で殺人行為に走ってしまうのも無理が無いと思います。
そして、まともでない人間だと、まともでない人間が寄りつくことです。
元交際相手の被害者男性も無職でろくに仕事をしない挙げ句に、
ユーチューブなどの動画内で迷惑配信を繰り返していました。
西高 舞容疑者との金銭トラブルなどから、
この男は動画内で西高 舞容疑者の個人情報を世界中にさらしていました。
こう言った場合、プラットフォーム側が厳正に対処しなければならないのですが、
ユーチューブの運営側もほったらかしで何もしなかったのだと思います。
被害者男性はアカウント停止などの罰則が無く、広告・寄付収益も入っていたので、
余計に配信を止められなくなり、
西高 舞容疑者は恨みを募らせたのだと思います。
つまり、この事件は加害者だけで無く、被害者にも悪意があるのです。
なお、この被害者男性は動画内で反社会勢力との関係をほのめかしていました。
勿論、大抵そういうのは虚勢を張るための虚言なのですが、
トラブル相手にとっては、
「この人に逆らうと反社会勢力に狙われる。口封じのために殺さなくては。」
と言う強迫観念に囚われてしまいます。

一方、これは別の事件ですが、
新宿のタワーマンションで女性が刺殺されました。
犯人はこの女性が以前経営していた風俗店の客、
和久井 学容疑者(51)で、
犯行動機は最初、
和久井容疑者が女性に貸したお金を巡ってのトラブルとされていましたが、
実際は被害女性が配信していた動画内で和久井容疑者のことを批判されて腹が立ち、
殺害に至ったようです。
和久井容疑者は元々この女性のストーカー行為をしていたようで、
2022年にストーカー容疑で逮捕されています。
前に書いたのですが、
風俗店の接客担当従業員は異性の客に心地よいことを言って、
さも気のあるような行為を見せ、
お金を出させるということを仕事としてやっているだけで、
実際に客の異性に好意があるわけではありません。
ホストだろうがホステスだろうが、
客側も「仕事でやっているのだな」とあらかじめ認識するべきです。
テレビドラマを「フィクションで無く現実だ」と思って見る人はいないと思います。
風俗店の接客担当従業員もフィクションなのです。
なので、被害者女性が和久井容疑者に好意を抱いているわけがないのです。
現実を直視せず、妄想のまま犯罪を犯す和久井容疑者は、
極めて愚かな人間だと言えます。
その一方で、被害女性も自身へのストーキング行為で逮捕されたことのある身近な人物を
安易に動画で流したのは最悪でした。
もともと動画配信で顔がわれているので、
和久井容疑者に狙われるべくして狙われたとしか言いようがありません。
どんな理由であろうとも、個人情報公開、
顔出し配信などで身バレしている配信者は、
自身の身近な人物をネット内で批判するべきではありません。
(問題があれば警察等に相談するべきです。)
なお、私がこの日記で批判している人物は政治家、芸能人、社長など沢山いますが、
リアルの生活では全く関係の無い遠い人物ばかりで、
自身の身近な関係者の批判は一切しておりません。

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事件の加害者だろうが被害者だろうが関係なく、
最近はネットリテラシーの低い人間が動画配信を気軽に行ってしまい、
トラブルが多くなっています。
2022年にプロバイダ責任制限法が改正されたのですが、
実質、プラットフォーム側に効力があまりなく、
発信者情報開示もなかなか進まず、
問題投稿の削除も無視して行われないことが殆どです。
逆に一部の悪質配信者はこの法律を悪用して、
匿名でなく、態と実名を公開して誹謗中傷行為を行う者もいます。
また、誹謗中傷に値しない発言を「誹謗中傷だ。開示請求をする!!」と言って、
示談名目で発言者の家まで押しかけ、
恐喝行為をする者もいます。

先月、改正プロバイダ責任制限法が成立し、
同法律は情報流通プラットフォーム対処法に名称変更されるのですが、
実際の効力はさほど強化されないと思われ、
ますますネット内は荒れていくと思います。
これは「表現の自由」がまとわりつくからです。

私としてはネットで情報を発信するのは免許制にして、
免許を持たない者は、
一切情報発信をネットで出来ないようにした方が良いと思っています。
また、18歳未満の未成年者は、
免許を持つ成年が審査の元、代行で発信する以外、
LINEも含めて情報発信は出来ないようにします。
(全年齢対象なら、情報の閲覧は未成年でも可能にする。)
そして、その免許も取りっぱなしではなく、
数年に1度講習を受けるなりして免許の更新をするようにします。

とは言えどもそれは現実的ではないかもしれません。
せめて、問題のある配信者は、
ネットから隔離するなどの対策をしなければならないと思います。

ネット詐欺に騙される高齢者/健康食品やサプリメントを信じてしまう高齢者
(2024年5月26日)

最近、高齢者によるネット詐欺被害が増えています。
先日は池上彰氏を語ったSNSでの投資詐欺で中国籍の男が逮捕されました。
この事件は広島県を中心に多くの高齢者が騙され、
被害総額も10億円を超えているとされています。

高齢者を狙う詐欺は別にネットで無くても
オレオレ詐欺などのように電話での詐欺もあるし、
架空請求のように手紙やはがきでの詐欺もあります。
しかし、ネットは高齢者の知識不足から防衛能力が希薄で、
すぐにそして、手軽さも相まって高額の被害を受けやすい傾向があります。

インターネットが本格的に普及したのは1995年です。
その頃10代20代だった人は今は40代50代になっています。
と、言うことは、
60代以上の世代の人は若い頃にネットに触れていない世代になります。
インターネットの前にパソコン通信(略してパソ通)と言う、
電話回線を使って文字のやりとりを出来るものもありましたが、
これをやっていた人は既に60代以上の世代です。
しかし、60代以上の世代でパソコン通信をやっていた方は、
1%もいないと思われます。

これは、ウィンドウズなどのOSが出る前のパソコンは、
黒い画面に文字が表示されるだけで、
動かすにはBASIC言語やC言語などの
コンピュータ専用言語を知る必要があったからです。
また、パソコン通信は軽いデータのやりとりだけでも高額な電話代がかかるし、
パソコン自体、購入にかなりのお金がいりました。
現在、パソコンは安い物で数万円で販売されていますが、
当時は安くても30万円以上したので、
気軽に購入できる物ではありませんでした。
なので、当時の世代がパソコンを使っていたのは主に職場で、
マニュアルに従い、受動的に使っていただけなのです。
ましてや、能動的個人的に使っている方はほんの一握りだったと思います。

そのため、高齢者の多くはネットを始めてから数年の経験しか無い方が多いのです。
その最近ネットを始めた多くの高齢者が、
今は何のサービスを受けるのにもネットが必要なので、
やむを得ず始めた方か、
若作りで始めた方が殆どだと思います。
前者の理由はまだ慎重にスマホもパソコンも操作するので、
(難しい操作は自身の子供などに頼むなど)
詐欺などのネットの闇に触れにくいのですが、
後者の理由でネットを始めた高齢者は自身のネット知識を過信して、
詐欺に引っかかる方が多く出てしまっています。
しかし、何れにしろ数年の知識でネットを知ろうとするのには無理があります。
こう言っている私は20年以上ネットに触れている中で、
様々な失敗をしたり、詐欺に引っかかったり、
コンピュータウイルスにも感染したりしたので、
ネットのことはある程度知っています。
しかしそれでも完全に詐欺に騙されないように注意するのは不可能です。

少なくとも他のサイトのリンクに移動する際は、
細心の注意を払うべきです。
前に言いましたが、
URLのドメインが「.cn」、「 .ru」などは絶対クリックしてはいけません。
また、少しでも不自然な日本語がある場合も駄目です。
(日本郵便局なんていう会社はありません。)
で、一番気をつけなければならないことは、
金や命、裁判などに関わる大事なことを
LINEやショートメールでやりとりすることはありえません。
(どっかのリサイクル業者社長は弁護士のやりとりをLINEで行ったり、
Vチューバーの死去のお知らせをショートメールで受け取ったりしていましたが・・・。)
これらはうっかりアクセスしやすいので、
詐欺師連中はよく使うのです。
特に今、LINEはブームに近いので、
高齢者はそれに乗って「斬新なこと」と勘違いして、
アクセスしてしまうのです。
通常の友人知人身内の日常のやりとりでない、
LINEやショートメールの情報を信じてはいけません。

今回の池上彰氏はある意味インフルエンサーでもあります。
私は偏向思考を持つ池上氏は嫌いで、
彼が出ているテレビ番組が流れていると直ぐにチャンネルを変えます。
しかし、一般の高齢者の方々は、
「博識で気の良い人」と思っているのかもしれません。
今回は池上氏も被害者と言えますが、
先ず言いたいのは、
「ネットはインフルエンサーの情報に触れるほど損失をする」
と言うことを肝に銘じた方が良いです。
先日、台湾のインフルエンサーが「金をばらまく」と言う情報を流しました。
確かにその指定した場所に行き、ばらまいたお金を拾うことで、
何か得をしたような気分になるかもしれないのですが、
実はその裏でお金をどんどんインフルエンサーにむしり取られているのです。
このインフルエンサーがお金をまくことを混乱のために中止しようがしまいが、
動画のアクセスが増え、注目度が上がると、
広告収入がバンバン入ります。
そして、この広告収入はこのインフルエンサーの情報を見た人が、
ついでにその媒体の広告の商品を買ってしまうことで発生します。
中にはインフルエンサーが「PR」と言う表示もせず、
いかにも日常な感じで商品を勧めることがあります。
これも商品の販売会社からマージンを貰っていますし、
そのインフルエンサーの情報を信じて商品を購入してしまうと、
金銭的損失が発生してしまうのです。

実は得するネット情報の獲得はこのサイトのように、
運営者がお金を出してサイトを運営して情報を出し、
広告バナーの貼り付けや宣伝を一切していないサイトで情報を得ることです。
(手前味噌のように見えますが、これは事実なのです。)
こういったサイトを見ることで、書籍などを買う損失も減りますし、
余計な広告をクリックして商品を購入してしまうリスクもありません。
(このサイトのアクセスが増えても減っても私にお金は1円も入りません。)

〜〜〜〜〜

小林製薬の紅麹問題が続いています。
私自身は自ら紅麹の食品やサプリメントを選んで摂取はしていませんが、
多くの企業が食品の原材料などに紅麹を使っていたので、
知らないうちに摂取してしまっていたかもしれません。

日本は少子高齢化が進んでいる
(私は専門家の分析程まで行かないと思っているが、
現時点はその方向になっている。)ので、
それを当て込んだ健康食品やサプリメントが多くの企業から出されています。
医薬品と異なりこういったものは厚生労働省の審査承認が不要ですぐに、
そして開発費も安く出せるので、
本来の薬品メーカーだけで無く、
薬とは無縁のメーカーまで出しています。

また、テレビやネットのCMもこういった健康食品や
サプリメントの広告であふれかえっており、
特にローカル局やBS、CSの日中のCMの90%はこういったものです。
日中は高齢者がテレビを視聴している確率が高いので、
余計そういったCMが増える傾向になります。
ネットの方はまだ高齢者の普及が進んでいないため、
テレビほどはそういった広告を見る機会がありませんが、
サービス利用時に入力した年齢や性別などでマッチングして広告を出す場合、
高齢者に該当する方はやはり健康食品やサプリメントの広告が多くなります。
(余談ですが、私は40代なので、育毛剤などの広告が多い。)

高齢者の中にはすぐに、
「(医者に行くのが)面倒くさい。」「(症状やどこに診て貰ったら良いのか)分からない。」
「化学由来の薬は使いたくない。信用できない。」と言って、
安易な方向へ逃げる方もいますが、
そういう人程脳も身体もどんどん老化が進み、
更に安易な方法として健康食品やサプリメントに頼るようになるので、
企業にとっては「カモ」になってしまいます。
しかし、健康食品もサプリメントも「気休め」にしかならず
先ず効能は「殆ど無い」と思っても良いと思います。

勿論、だからと言ってすぐに医者に行って、
病院や診療所が「お年寄りのサロン」になるのは良くなく、
急患など本当に体調の悪い人がそのために助からなくなるのは本末転倒です。
一番良いのは適切な食事と運動、生活習慣を心がけ、
本当に体調が悪いときは無理をせずに医者に行くのが正しいと言えます。
そして、軽微な病気や怪我などは、
健康食品やサプリメントで直すのでは無く、
迷わず医薬品を使うべきです。

今こそ自由を見直すべきでは?(2024年5月19日)

つばさの党の代表、黒川敦彦容疑者や、
衆議院議員補欠選挙に出馬した根元良輔容疑者らが逮捕されました。
私は逮捕までいくとは思っていませんでしたが、
逮捕された3人、ずいぶん楽しそうですね。
黒川容疑者に至っては、ダブルピースをして小躍りまでしています。

普通に見て東谷氏と同じく、
恐怖を隠すために強がっているのは見え見えですが・・・。

見ていて思うのは、3人とも大学のサークルのノリで、
とてもじゃないけど、政治をまともにやるような感じではありません。
ネットの闇で、最近こういった遊び感覚の組織が増えつつあります。
勿論、こういった組織を支持する人はまだ少ないとは言え、
将来的にこういった組織を野放しにしておくと、
いずれ日本は終わってしまうことになります。

前にも書いた通り、問題は「自由」という言葉です。
黒川容疑者はしきりに「表現の自由」を掲げ、
今回の選挙妨害を正当化していました。
ネット内はまだまだ法整備が不十分で、
治外法権的な所があります。
そうなると、「ネット内では何をやっても自由だ」と言う考えになってしまいます。
そして、その考えのままリアル(オフライン)の場に出ると、
周囲から見て様々な奇行行為を行ってしまいます。
つまり、黒川容疑者らはネットのバーチャルコミュニティーの感覚のまま
ネット外で同じ行為を行ってしまったのです。
しかし、それは社会常識で見ると異端な事であり、
異端な正義で行っているだけの空虚で滑稽な行為と言えます。
ネット内の常識とリアルの常識は必ずしも一致していないのです。

前に言った通り、「自由」は無条件に認められている権利なのが問題です。
日本の風土に合わない無秩序な自由を生む要因になるにもかかわらず、
日本国憲法で「自由」が無条件で認められているのは、
この憲法を作ったのが日本人ではなく、自由の国のアメリカ人だからです。
日本国憲法と言うと前文や第九条などに焦点がいきがちですが、
こういった所も改善しなければならない所なのです。

今回は「表現の自由」では無く、
妨害、暴行、傷害と判断して逮捕に至ったのだと思いますが、
一部の知識人からは「表現の自由の迫害だ」と言う意見が出てしまうのは必至です。
しかし、今必要なのは無条件な自由の担保を論じるのでは無く、
秩序のある自由を考えるときなのではないかと思います。

あくまでも一過程の受験で人生を駄目にする必要があるのか?(2024年5月18日その2)

18歳の受験生が早稲田大学の入学試験で
スマートグラスという撮影機能が付いた眼鏡で問題を撮影し、
それをSNSに送信して多くの方に回答を募るという不正行為を行いました。
こういった不正行為は、
日本よりITが進んでいる中国などで以前から行われていたことなのですが、
とうとう日本でも行われるようになってしまいました。

この受験生は
「第一志望の大学の試験がうまくいかなかったので焦っていた」
と言っていましたが、
どういう理由であろうと不正行為は公正な受験を揺るがすことであり、
絶対に行ってはいけないのです。
この受験生以外の多くの人は猛勉強をして、
不正なことをせずに受験しているのです。
今回の受験生は他の受験生を陥れる裏切り行為だと言えます。

今回この受験生は複数の人物に金を支払い、
回答を求めていました。
ただ、こういったやり方は意外と回答側が正確な答えを答えないことが多いです。
これは、回答側がAIや検索エンジンで適当に調べて答えているからです。
こういう適当なやり方になるのは、
回答側が試験をしている当事者ではないため責任がないからです。
(金さえ貰えればどうでもよい)
そのため、試験問題の画像を質問サイトなどのSNSに転送しても、
必ずしも正解を得られることは無く、
この方法でのカンニングでは合格する可能性は低いと言えます。
また、送信や回答待ちなど余計な時間がかかるし、
不審な動作になるので、バレるリスクが非常に高いと言えます。
しかし、技術面が発達し、
人を介せず直にAIに回答を求められるようになり、
AIも解答の正確性が上がると、将来的には危ないと言えます。

多くの皆さん勘違いしているのですが、
一つのことを行うにおいて、
目標の達成が重要なのではありません。
いや、目標の達成は結果であり、それ自体に何の意味もありません。
ましてや目標の達成のために不正を行っては、
それ以上にマイナスな不利益を被ってしまうのです。
下にわかりやすい例を挙げます。
〜〜〜〜〜
●AさんはZ大学を第一志望にして、
その大学に合格するよう、一生懸命に勉強して見事合格しました。
しかし、AさんはZ大学入学後、遊んでばかりいて講義もろくに受けず、
留年を繰り返し、結局中退してしました。●
〜〜〜〜〜
かつて、日本では芸能界を中心に「中退」が学歴のようにしていた時代もありましたが、
どんな一流大学に進学しても「中退」は学歴ではありません。
脱落者なのです。
なので、大学中退は高卒ということになります。
つまり、上の例で言えば、AさんのZ大学合格は何の意味も無いのです。

人生という時間軸において、
最善に尽くす過程が重要であり、
その一点一点の達成はあくまでも一結果なのです。
昔は「中退してもその人は受験は頑張ったから」
という部分的な評価をしていた人もいましたが、
受験もその後の大学生活も頑張っている人は沢山いるのです。

逆に最終学歴が中卒だろうが高卒だろうが、
その後一生懸命に努力をして成功者になった人もたくさんいます。
私の周囲にも最終学歴が高卒の方は沢山いますが、
大卒の私より良い会社に就職して私より給料が高い方もいますし、
私よりもバリバリに仕事が出来てどんどん出世している方もいます。
また、ボランティア活動であちこちに救援活動を行い、
多くの人から信頼、尊敬されている方もいます。
中には会社を立ち上げ成功し、
豪邸に住んで高級車を保持している方もいます。

なので、大学や大学院に行くことが「すごい」ことではないのです。

とは言え、
受験生にとっては「合格しないといけない」という強迫観念に囚われており
こういったことに気付けるのはなかなか出来ないと言えます。
特に韓国や中国など、
進学に価値観を見いだしている国家は冷静な判断が出来ない傾向があります。
日本はそういった国よりかは学歴偏重社会ではありませんが、
まだまだ学歴で差別が行われている国だと言えます。

勿論、カンニング対策に力を入れるのは必要ですが、
社会全体でそういったことが起こらないよう、
日頃から受験生のマインドケアをしていかなければならないと思います。
また、政治家であろうとタレントであろうとユーチューバーであろうと経営者であろうと、
SNS利用者であろうと、嘘学歴を書くのはみっともないと言えます。
自身がちゃんとした生き方をしていれば、
学歴なんかどうでもよいのです。

画一的なSNS情報に価値はあるのか?(2024年5月12日)

少し前の話題で恐縮ですが、
富士山の近くの道路で富士山が写真に写らないよう、
歩道沿いに幕を張る工事が行われています。
これは、
外国人観光客がコンビニエンスストアと富士山が一緒に写る写真を撮影するために、
付近の道路に殺到し、交通渋滞などの問題が発生しているからです。
「なんで?」と思うのですが、切っ掛けは一部のSNSの写真からのようです。

それにしても、みんな同じ構図の写真を撮影して何が楽しいのでしょうか?
みんな同じ構図の写真を撮影すれば希少価値もなくなるため、
SNSにアップロードしてもアクセスの分散のため殆ど見られません。
それに、日本においてコンビニエンスストアなんて珍しくも何ともないので、
それと富士山を組み合わせたから「何だ?」と言いたくなります。
そんなのは、富士山でなくてもなんでも組み合わせが出来ます。
そんな構図よりももっと素晴らしく富士山が撮影できるスポットは沢山あります。
外国の方々には知られていない富士山の魅力に気付いて貰いたいです。

外国の「映え」だけでなく、日本の「映え」も全く同じ傾向で、
みんなが同じ写真をとってSNSに載せてそれで満足しているだけです。
いや、日本人の方が外国人よりもその傾向が強いと言えます。
日本は同調意識が強い民族だからです。
ただ、日本における「映え」のルーツを20年近く前に
私などのインターネット黎明期のサイト運営者が
確立したときのコンセプトはそんなことではありませんでした。

「映え」のルーツの一つは、このサイトでロープウェイ特集を組んだときで、
短い路線は尺がどうしても余ってしまうため、
他の人が撮影しないような観光地の写真、
落書きや顔出し看板、像など変なものばかり撮影して、
面白おかしくコメントを付けて載せたのが始まりです。
そのコンセプトを受け継いでそれぞれのサイト運営者が、
独自の視点で色々な写真を撮影して広まっていきました。
更に2008年にはテレビ朝日系列で「ナニコレ珍百景」が放送開始され、
それが一般的になり、いつしか「●●映え」という用語が確立されました。
しかし、SNSが普及し、誰でも情報をネットで配信出来るようになると、
他の人が撮影しないような」というコンセプトは有耶無耶になり、
「このSNSで載っていた写真は良いから自分も撮影して自分のSNSに載せる」
と言ったような傾向になってしまいました。
これでは金太郎アメであり、何の個性もありません。
これからAIの時代になってくるとますます情報が画一化、単調化していくので、
そんな情報配信ではいつしか埋もれてしまいますし、
インターネット自体、AIに支配されてしまうかもしれません。
折角、我々はインターネットという幅広い情報世界に触れられる世代なので、
情報の裾も広げてあらゆる知識や情報を提供できる場でなければならないのです。

情報の画一化と言えば、
Vチューバーのゲーム実況です。
たまたま私がとあるゲームの検索をかけたら、
多くのVチューバーが同じ時期に同じゲームの実況プレイ動画を上げていました。
同じ時期に同じゲームなので、
各Vチューバーの動画にコメントをする視聴者も同じ人ばかりです。
Vチューバーはピンからキリまでいますが、
Vチューバーファンはみんなが思っているほど多くなく、
同じファンをVチューバーたちが使い回しているのです。
ファンがどのVチューバーでも同じ人物なので、
最初にとあるゲーム実況を行ったVチューバーが成功すると、
どのVチューバーもこぞって真似をして同じゲーム実況を行い、
数少ないファンの奪い合いが始まるのです。
しかし、そんなことでは将来的にファンのVチューバー離れが始まると、
共倒れになってしまうと思います。
Vチューバーは寿命が短いからどうでも良いと思っているのかもしれませんが、
意外と早く、そして、一気に総崩れになると思います。
×××
あと、もう少しVチューバーファンを幻滅させることを言いますが、
ゲーム実況、あれ、台本(大まかなガイドライン)があるんですよ。
駆け出しのマイナーなVチューバーは別ですが、
ホロスターズやホロライブなどの
事務所所属の有名Vチューバーは同じライターが書いた台本を使っています。
(チャット欄に反応する場面も細かく指定されています。)
多少個々でアドリブがありますが、
どのVチューバーも同じようなコメントをするのはそれが原因です。
また、ゲームプレイをする人、キャラクターを動かすためにリアクションする人、
声を当てている声優がみんなバラバラで別人なのもあります。
特にアクションゲームはチャットコメントを見たり、
会話したりしながらのプレイが難しく
キャラクターの視線がゲーム画面方向にいってしまうため、
ゲームプレイは別人が行っていることが多いです。
お約束の所で失敗するプレイは、
逆にゲーム内容が分かっているためできる所業で、
所見で何も分からない人は必ずしも失敗しません。
逆に難易度の高い面を勢いで一発クリアしたり、
変に長時間沼ったりするVチューバーのゲーム配信は、
Vチューバー自身でプレイしていることが多いです。
(トイレなどの途中中断は計算に入れている場合もあるのでなんとも言えません。)

芸能・時事系ゴシップアニメの動画も同じで、
同じ内容の動画ばかり公開されています。
一般のSNSでも企業のサイトや広告などの媒体も同じ「いらすとや」のイラストばかり使い、
個性もなにもあったものではありません。
しかし、こんなことでは他のイラストレータが埋もれてしまい
活躍の機会を失ってしまうことになります。
そうなると、本来発展すべき芸術が後退退化していくのです。
これはイラストに限らず、音楽でも言えます。

我々は画一社会がどんどん文明文化を退化させて、
人間社会滅亡に向かって行くことを認識するべきだと思います。

幼い頃に注目を浴びた代償/選挙妨害は自由なのか?(2024年5月5日その1)

那須町で発見された夫婦の遺体が見つかった事件が話題になっています。

この事件自体はまだ解明されていない部分も多く、
この事に関しては今回は述べません。
今回はこの事件で逮捕された元俳優・若山耀人(きらと)容疑者(20)を取り上げます。

若山容疑者は元俳優で、何と大河ドラマの「軍師官兵衛」で、
主人公黒田孝高の子供時代を演じました。
その後も結構多くのドラマ作品に出演しており、
2018年頃まで俳優として活躍していました。
ただ、2019年以降は全く俳優業としての活動がなくなり(その頃高校受験もあった)、
2020年に所属していたワタナベエンターテインメントを退社し、
俳優を引退しました。
俳優デビューが2012年なので、実質活動歴が短いと言えます。

ただ、俳優としての遍歴を見ても、
大河ドラマに出演した2014年こそ出演ドラマが多くなっているものの、
その後は少なくなっています。
高校進学後に俳優業を辞めていることから、
俳優業に活路を見いだせなかったことと、
進学後は仕事のオファー自体、殆ど無かったのだと思われます。

確かに若山容疑者の幼い頃の容姿は可愛らしく、
ハンサムで俳優として十分通用します。
しかし、長続きしなかったのは様々な理由が考えられます。
一番の理由は幼い頃にチヤホヤされすぎてしまったのが原因です。
子供は心身が発達未成熟な状態なので、
その頃にもてはやされて良い思いをしてしまうと、
「自分は才能のある俳優だ。」と勘違いしてしまうのです。
そうすると、演技の稽古などが疎かになり、
俳優としての実力がなかなか伸びなくなってきます。
そうなると、制作社側もなかなか使わなくなってしまうのです。

そうなると悲惨で、
「俺は才能のある俳優なのに、何で使わないんだ。」
と言う閉鎖的な考えに陥ってしまいます。
そんなると、そんな状況に陥った原因を芸能界のせいにしてしまい、
「こんな、芸能界にいられるか。」
と言って、辞めてしまうのです。
しかし、子供の頃のチヤホヤされた体験が忘れられず、
地味にコツコツと真面目に生きていくことが出来ず、
派手で見栄を張った、曲がった生き方しか出来なくなるのです。
今回の事件に手を染めた理由は、
かつての栄華を体験したくて派手な生活をして浪費していたため
金が欲しかったのが理由だと思われます。

若山容疑者は承認欲求も強く、
積極的にユーチューブなどの動画に出演し、
体の至る所にタトゥー(入れ墨)をしているのもその現れです。
しかし、どんなに見栄を張ってもそれは空虚なだけで、
そんな生き方は格好も良くありません。
それどころか、犯罪を犯してしまい、
今後、再起も難しくなってしまいました。
だけれども、若山容疑者にそのことはなかなか理解できないのかもしれません。

若山容疑者と共に韓国籍の姜光紀容疑者(20)も逮捕されたので、
若山容疑者に対し、
「帰化人が!」とか「在日のくせに」だとか言う相変わらずの中傷が飛び交っていますが、
日本人だろうと韓国人だろうとアメリカ人だろうと人間の本質は一緒なので、
社会全体が考えていかないと、
こう言った社会不適合者が増えていくだけと思います。

〜〜〜〜〜〜

次に先の衆議院議員補欠選挙に起きた、選挙妨害の件です。

東京15区の補選に立候補した、つばさの党の根元良輔氏(29)が、
他の候補者が演説している中、
合わせるように大音量で演説したり、
クラクションや太鼓を鳴らして演説の妨害をしました。

よく、言論の自由だとか、選挙活動の自由だとか言いますが、
根元氏のこの行動はこれに当てはまるのでしょうか?
明らかにその範疇では無いと思います。
大体、そんなことで妨害することしか出来ない程度の候補者が
選挙戦に立候補する資格はありません。
相手候補に戦うのなら、
相手候補を上回る有権者が納得のいく政策を提案すれば良いのです。
それが出来ないのなら、
政治家としての実力の無い泡沫候補と言われても仕方ありません。

案の定、根元氏の獲得票は東京15区の候補者の中で最低でした。
有権者を馬鹿にし過ぎです。
そんな選挙の戦い方で当選できるような甘い選挙区でもないし、
有権者の目は厳しいのです。

そして、選挙妨害か言論の自由かの件ですが、
兎角日本は、「自由」と言う言葉を伝家の宝刀のように使って逃げる癖があります。
「自由と平等」と言いますが、
残念ながら日本国憲法は、
「平等」に関しては「法の下に(法律の適用に関しては)平等」なのに対し、
「自由」は無条件に認められている権利です。
なので、「自由」は憲法で認められている権利だと言えば、
何でも通ってしまうし、それを特権で妨げれば「憲法違反」になってしまうのです。

これは、この憲法が「アメリカ人が作ったから」と言えばそれまでなのですが、
社会が成熟するにつれ、無条件な「自由」は暴走を招きます。
勿論、国家権力で自由を迫害するのは、近代国家としては間違っていますが、
規律のある自由を確立するよう、考え直す時が来ているのかもしれません。

アホな詐欺メールを送るな!!(2024年5月5日その2)

先日、このようなメールが届きました。


あほくさくて呆れるメールです。
こんなのにひっかかる人いるのでしょうか?
大体、メールアドレスの「.cn」って何でしょうか?
中国から出しているのがあからさまです。
それに、「日本郵便局」って何の会社でしょうか?
なお、日本の郵便局を営んでいる会社は「日本郵便株式会社」で、
「局」は付きません。
日本語もおかしく、
「あなたの荷物は配達を待っています。」・・・って、
主語がおかしすぎます。
配達を待っているのは「荷物」では無く、「受取人」です。
それに配達伝票は「貼付伝票」、「配達証」、「控え」の3つがあるため、
1つが損傷しても受取人に確認なしに配達可能です。

それよりも何よりも「親愛なるお客さま」なんて言う宗教チックな文言、
郵便局が使うわけ無いでしょう?
「検証」というのも意味不明な文言だし、
「カスタマーサービス」なんて言う民間企業っぽい部門はありません。
日本郵便は顧客を「カスタマー」って言わずに「お客様(さま)」と言っています。
なので、「お客様サービス相談センター」が正しいです。

私自身が日本郵便の社員なので、余計苛つくメールでした。

月鏡徒然草・24年03月〜04月

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