三塩軌道のトロッコ軌道跡1

むか〜しむかし、
国鉄中央本線(現・JR中央本線)の塩山駅から三富村(現・山梨市三富)を結ぶ、
三塩軌道と言うトロッコ軌道があったそうな。
このトロッコ軌道の全長は36キロメートルにも及び、
登りは馬の牽引で、くだりは坂の勾配を利用してトロッコが走っていたんじゃ。
(後期は一部ディーゼル牽引)
トロッコ軌道は沿線で切り出した木材、食料、繭、鉱石とあらゆる物を運んでいたんじゃが、
昭和41年から部分廃止が行なわれ、
昭和43年には完全に廃止になってしもうたんじゃ。

しかし、上流の西沢渓谷内ではまだ一部軌道が残っておるので、
見てみる価値はあるじゃろう。
ただ、だいぶ撤去も進んでおるので、
訪問は早い方が良かろう。




山梨県の西沢渓谷に行くと、
朽ち果てたレールがあります。これが三塩軌道の線路です。


観光客はこのレールに見向きもしていませんでした。
かえって「なんだこれは。登山道に邪魔だなあ」と思っている人の方が多いかと思います。


レールは結構残っていますが、
撤去されたところもあり、
登山道傍らに撤去したレールが置いてあるところもありました。


線路は荒れ放題で、崖に向かってレールがへろっているところも多々あります。


泥や落ち葉に埋もれてしまっているところもあります。


ここは僅かながらレールが確認できますが、
そのうち完全に泥に埋まってしまうでしょう。


途中、橋などの橋脚に撤去したレールを再利用しています。


レールのへろりが廃線跡の醍醐味でしょうか?


路盤が崩れて崖になってしまったところもあります。


途中、「ひこいっちゃんころばし」と言う所があります。
名前はほのぼのしていますが、
説明を読むと、トロッコで木材を搬出していた彦一さんと言う人が、
崖に転落して負傷したと言う笑えない場所らしいです。


ここは線路の状態がよく、
カーブの形状が分かります。

三塩軌道のトロッコ軌道跡2

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