川柳五七・鉄道博物館に行く2

3、プロムナードからメインエントランスへ


一通りの埼玉新都市交通の取材を行った後、
12時半くらいに鉄道博物館駅に到着します。
初めてこの駅に来た方は「鉄道博物館(大成)駅」の、
(大成)が気になると思いますが、
これは、元々の駅名です。
鉄道博物館開館に合わせて、
駅名を「大成駅」から「鉄道博物館駅」に変更することになったのですが、
地元住民が「大成は歴史的地名だから駅名を変更しないでくれ」と言う、
駅名変更反対運動が起きたため、
紆余曲折しながら結局「副名称」で残すと言う形で決着しました。
私は地元住民ではないのですが、
この駅を「鉄道博物館駅」と認めていません。
このページを作るときもうっかり「大成駅」と入力しそうになります。
やはり、開通から24年間使われてきた駅名には愛着があります。

なお、鉄道博物館駅と対を成す場所に駐車場があるのですが、
あまり駐車場の規模は大きくないようです。
大宮周辺の道路は混雑するので、
自動車の来場はお勧めしません。


さあ、案内看板で確認したことだし、
いよいよ入場だ・・・と思ったら大間違いです。
駅からメインエントランス(入出場口)まで、
100〜200メートルほど歩かされます。
まあ、駅を出てすぐ博物館の入口だと、
地元住民の駅利用客と交錯してしまうし、
混雑時は入場客を一旦プールさせとく余裕空間が必要(開館初日は役に立った?)なので、
仕方がないのですが、閑散時はなんとなくかったるいです。


しかし、その通路(プロムナード)はただの通路ではなく、
地面のタイルが時刻表になっていたり、
D51蒸気機関車(デゴイチ)の前面、腕器式信号、台車などが飾ってあったりして、
飽きさせない工夫がされています。


そして、いよいよ鉄道博物館に入館します。
写真は入館ICカード発券機です。
今は殆どの人がスイカかパスモを持っているので、
「発券機を使う人はいないかなー。」と思っていたのですが、
意外と多くの人が発券機で入場ICカードを買っていました。
なお、発券機で購入したICカードは「記念にお持ち帰り」は出来ないようで、
帰り際、係員に回収されてしまいます。


で、どきどきしながら私はパスモを読み取り部分に当てます。
(その前に電子チケット販売機で電子入場券を書き込みますが・・・。)
ちゃんと読み取ってくれました。良かった良かった。
あとで残額を確認したらきっちり1000円引かれていました。
最初、1000円の入場料は「高いなあ」と思っていたのですが、
博物館の中を見た後は、十分1000円払う価値のある博物館だと思いました。
私は体調が悪いのでざっと見てさっさと出場したのですが、
それでも2時間強かかりました。
ゆっくり見てまわると、半日は時間が潰せます。
それを考えると、1000円は安いと言うわけです。

それとちょっと感じたのですが、
鉄道博物館なのに鉄道ファンの姿はあまり見かけませんでした
それよりも普通の家族連れの方が沢山いました。

4、先ずはヒストリーゾーンへ

で、いよいよ博物館の見学なのですが、
私は博物館によくあるものが無いことに気付きました。
そう、この博物館には順路がないのです!!
この博物館に入ったときは館内案内カタログをすぐ手に入れた方が良いです。
でないと、無駄に歩くことが多くなりかなり疲れます。
まあ、順路がないので、かなり自由に見てまわれるのは良いことなのですが・・・。

で、私はどこから見ようか迷ったのですが、
左手はなんだか雑然として混んでいたので、
右手に曲がりました。
右手はヒストリーゾーンで、この博物館のメインの部分でした。
「いきなりメインか・・・。」と思ったのですが、
まあ、仕方がないとお思い、ヒストリーゾーンから見ることにしました。


ここがメインのヒストリーゾーンです。
なつかしの車両が沢山展示されていました。
中央部が転車台(一定間隔で動かしているようです)になっていて、
それを中心に放射状に車両が展示されています。
ただ、私は「ちょっと照明が暗いなあ」と思いました。
照明を暗くして、車両にスポットライトを当て、
車両を目立つようにする演出は悪くはないのですが、
写真撮影がしにくいです。
鉄道ファンの辞書に「フラッシュ撮影」と言う文字は無いので、
私はすべてフラッシュを使わずに撮影しました。
あとから帰って写真を見たら写真がぶれまくっていました。
やはり、もう少し照明を明るくして欲しいと思います・・・。


入ってすぐ目に入るのは、1号蒸気機関車(150形蒸気機関車)です。
東京駅(現・汐留駅)〜横浜駅(現・桜木町駅)間創業時の蒸気機関車です。
こうしてみるとかなり小型な蒸気機関車に見えます。
当時はもちろん蒸気機関車を造る技術などなかったので、
英国から輸入しています。
日本の鉄道は英国から技術を仕入れたこともあり、
日本の鉄道の歴史の原点は、英国にあると言えます。


創業期の客車です。
こうしてみると、日本の車両と言う感じが全然しません。


続いては弁慶号蒸気機関車です。
北海道で活躍していた蒸気機関車です。


弁慶号の運転台も撮影してみました。
結構狭そうです。


弁慶号の後ろにあるのは、開拓使号です。
これも北海道で活躍していました。
中央部の「開拓使」の表示が印象的です。


開拓使号の車内です。
なんだか西洋風です。

川柳五七・鉄道博物館に行く3

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