姫路の小支線・山陽電鉄網干線1

山陽電気鉄道網干線は飾磨駅から山陽網干駅までの8.5qの路線です。
この路線は会社が既に山陽電気鉄道になってから建設された路線で、
昭和15年に電鉄飾磨駅(現・飾磨駅)から日鉄前駅(現・広畑駅)まで開通した後、
翌年には電鉄網干駅(現・山陽網干駅)まで全通しています。
一時は岡山方面の延伸も検討されたのですが結局実現せず、
開通から現在まで姫路市内の市街地をのんびり走る支線になっています。
昔は本線に直通する運用もあったのですが、
現在は線内のみの運用になっており、
3両編成の普通電車が全線を往復しています。



01(SY40)、飾磨(しかま)Shikama


網干線の飾磨駅は本線の上下線に挟まれた中線を使っています。
両側にホームがあるため、両側ドアを開け、
姫路駅方向、西代駅方向双方から同一ホームで乗り換えできるようになっています。
網干線の線路は姫路駅、網干駅方向のみ繋がっており、
西代駅方面には繋がっていません。
そのため、ホームの形状がコの字型になっており、
跨線橋を使わなくても妻鹿駅側から
上下線ホームの移動が出来るようになっています。


飾磨駅を出ると、
本線下り線に転線します。


本線下り線と合流すると、
本線下り線は直ぐ右に分かれていきます。
なお、網干線は全線単線です。


右手は網干車庫です。
網干車庫の敷地は結構広いのですが、
線路が敷いてある部分は少なく、
東二見車庫に比べてあまり車両を留置させることが出来ません。


勾配を上っていきます。
き電線は正き電線だけでなく、負き電線もあります。
普通鉄道は通常、
負き電はレールが兼用しているので架線として設ける必要がないのですが、
ここでは態々別個に負き電線を設けていることから、
おそらく網干線の途中区間に、
電食すると問題が起きる地下埋設物があるのかもしれません。


網干車庫が終わり、
県道62号線の上を交差します。


左手は飾磨工業高校のグラウンドで、
右手は山陽特殊製鋼の寮です。
ここで、国鉄播但線飾磨港支線の線路跡である遊歩道と交差します。


前方に京見山が見えます。


船場川を渡ります。
橋梁部分は複線分の用地が確保されていて、
橋台も複線分あります。


左カーブを曲がります。
ここから複線分の用地が右手から左手に変わります。


途中から高架に切り替わります。


この高架は軌道の真ん中に橋脚が1本だけのラーメン構造になっています。
複線化した時は左手に増設されて、
左右2本の橋脚になる予定でそうしたのだと思われますが、
なんとなく不安定に見えてしまいます。
ただ、橋脚間のスパンは短めになっています。


やや上り勾配になります。
下では中央大路が交差しています。


左手で地平からの作業用通路が合流しています。


架線柱が鉄柱からコンクリート柱に変わります。
架線柱が鉄柱の区間は昭和50年代中期に高架化したようです。
一方、架線柱がコンクリート柱の区間は昭和62年に高架化されました。


右カーブを曲がります。


カーブが終わると西飾磨駅です。
飾磨駅〜西飾磨駅間は山陽電気鉄道で一番駅間距離が長い区間です。

姫路の小支線・山陽電鉄網干線2

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