
海辺の急行・山陽電鉄本線11
27(SY27)、播磨町(はりまちょう)Harimacho

相対式2線の駅です。
大正12年の開通時から「本荘」と言う駅名だったのですが、
平成3年に加古郡播磨町の中心駅をアピールするためか、
今の駅名に変更されました。
なお、駅が出来た当時は播磨町ではなく、阿閇(あえ)村でした。
なお、加古郡播磨町内の駅は2駅だけで、
山陽電気鉄道はこの播磨町駅のみ、
あと1駅はJR土山駅です。
JR神戸線の方が便利なので、
播磨町駅よりJR土山駅を利用する町民が多いようです。
周囲はマンションが点在する新興住宅地ですが、
西側駅前に播磨町役場があります。
南の県道539号線を南下すると、埋立て地の新島地区で、
川崎重工業播磨工場など沢山の工場が密集している工業地帯となっています。

播磨町駅を出ると、喜瀬川を渡ります。

次の別府駅までは2.3qで、
山陽電気鉄道本線では一番長い区間です。
(山陽電気鉄道全体では網干線の飾磨駅〜西飾磨駅間の2.4q)
なお、西二見駅が出来るまでは、
東二見駅〜播磨町駅間が最長区間でした。

左カーブを曲がります。

JR山陽新幹線の高架橋が近付いてきます。

直線になります。
しばらくJR山陽新幹線が併走します。

山陽電気鉄道とJR山陽新幹線の間の敷地は微妙な広さなので、
道路と駐車場しかありません。


上り勾配になります。
平坦な所なので、今となっては何で上り勾配になるのか分からないのですが、
これはかつてこの先で別府鉄道と交差していたからです。

小さい道路が下を交差するのですが、
この道路はかつて別府鉄道土山線の線路でした。
別府鉄道土山線は国鉄(現・JR)土山駅から別府港駅を結んでいた、
殆ど貨物専用の路線で、
旅客列車はディーゼル機関車牽引で4往復程しか走っていませんでした。
28(SY28)、別府(べふ)Befu

相対式2線の駅です。
駅手前で別府鉄道野口線跡の遊歩道が下を交差しています。
別府鉄道野口線は別府港駅から
国鉄高砂線(現・廃止)の野口駅までを結んでいました。
こちらの方は単行ディーゼルで、
土山線より本数の多い9往復前後運転されていました。
元々は貨物路線でしたが、晩年は旅客輸送中心でした。
別府鉄道は土山線、野口線ともに昭和59年に廃止されました。
なお、山陽電気鉄道の別府駅の北側に
別府鉄道野口線の別府口駅がありました。
(遊歩道が県道383号線と交差する地点。)
別府港駅跡は南に500メートルの所で、
今は別府鉄道と別府タクシーの社屋が建っています。
別府は多木製肥所(現・多木化学)があった場所で、
駅の南側にその工場がありました。
今は更に南の埋立て地に移転しており、
元の工場跡地は広大なショッピングモールなどになっています。
駅周辺は住宅が多く、海沿いには先ほどの多木化学の工場の他、
住友金属鉱山の播磨事業所、
別府港の中心に加古川海洋文化センターがあります。
駅の利用客は結構多く、東二見駅と同じくらいあります。

別府駅を出ると、下り勾配になります。
JR山陽新幹線は少しだけ離れるため、
間に家が建っています。

勾配を下ると、右カーブです。

再び直線になります。

今度は上り勾配になります。

別府川を渡り、道路の下を交差します。
この道路は南方向に行くと、神戸製鋼加古川製鉄所の工場になります。
なお、この橋は右手でJR山陽新幹線の下を交差するため、
右手方向に下がっています。

別府川を渡ると再び勾配を下ります。

所々水田が見られます。


間もなく、浜の宮駅です。
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