ニュータウンを貫く・神鉄公園都市線1

神鉄公園都市線は横山駅からウッディタウン中央駅までの5.5qの路線です。
三田は北摂ニュータウンと言う大規模ニュータウンが開発されたのですが、
長い間ニュータウン内に鉄道路線がなく、
バスでJR宝塚線(福知山線)の三田駅や新三田駅に行き、
そこから鉄道で大阪方面に行っていました。
その不便さを解消するため、
平成3年に神戸電鉄が横山駅〜フラワータウン駅間を開通させ、
5年後の平成8年にはウッディタウン中央駅まで開通させて全通しました。
公園都市線の列車は三田線の三田駅まで直通しており便利な反面、
ウッディタウンから見ると、横山経由の大回りな線形になっているため、
未だにショートカット出来るバス利用も多くなっています。
(しかも、新三田駅は始発列車があるため、
座って大阪駅方面に行ける。)
沿線は北総鉄道や泉北高速鉄道のような典型的なニュータウン路線で、
住宅で埋め尽くされたニュータウンの各ブロック(地区)と
その間の田園風景がおり混ざった、
独特な風景になっています。



01(KB27)、横山(よこやま)Yokoyama


神鉄公園都市線の起点は横山駅です。
横山駅は島式2線で、
1番線(写真右)が三田駅行き、
2番線が新開地駅・ウッディタウン中央駅方面行きです。


横山駅を出ます。
公園都市線の方は三田線を分岐した後、
上下線が合流します。
三田線の方は公園都市線のウッディタウン中央駅方面の線とクロスする部分が、
シングルスリップになっています。
そのため、この部分で上下線が合流する形になっています。
三田線を分岐し、単線になると、宅原トンネルに入ります。


トンネル内から右カーブになりますが、
トンネルを出ても右カーブが続きます。


県道17号線が下を交差します。
き電線や配電線がかなりの数ありますが、
これは三田線から三田変電所までの線も併架しているからです。


宅原狭間池を高架で渡ります。


カーブが終わると、有井トンネルに入ります。
このトンネルの途中の地上に神戸電鉄の三田変電所があります。


有井トンネルを出るところで、
複線分の用地になります。


(横山駅方向撮影)
なお、有井トンネルは単線断面になっています。
将来、もし複線化する場合、このトンネルはどうなるのでしょうか?


県道720号線の中央分離帯の中に入ります。

02(KB31)、フラワータウン(ふらわーたうん)Flower-Town


駅ビルなどがある人工地盤の下にある駅で、
島式2線になっています。
公園都市線は全部4両編成対応ホームになっていますが、
基本、終日3両編成が運転されています。
駅ビルは7階建てで、1階がのりば、2階が駅改札口、
3階以上がテナントになっています。
このビルは神戸電鉄所有の雑居ビルで、
塾やクリニック、金融機関が雑多に入居しています。
北摂ニュータウンのフラワータウン地区の中心にある駅で、
駅前には大型量販店やスーパーなどの商業施設があります。
また、広大な深田公園もあり、
その公園内に兵庫県立人と自然の博物館があります。
その周辺は高層マンションが林立していて、
更にその外側に戸建ての住宅地が広がっています。


フラワータウン駅を出ます。


フラワータウン駅からは複線分の用地の東側(将来三田駅方面)を走ります。


勾配を下り、再び掘割になります。
県道720号線とは青いフェンスで仕切られています。


県道が下り坂になるため、
掘割が浅くなります。


やがて線路の方が高くなります。

ニュータウンを貫く・神鉄公園都市線2

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