奥座敷の名湯へ・神鉄有馬線2

04(KB04)、丸山(まるやま)Maruyama


相対式2線の駅です。
長田駅寄りに神戸電鉄の丸山変電所があります。
駅自体は山の中腹にあり、家は殆どありませんが、
少し山を登るか、坂を下っていくと住宅地に辿り着きます。
駅直ぐ南東の崖に沿って廃墟集落があるのですが、
ここにはかつて、
神戸有馬電気鉄道線建設に動員された朝鮮人労働者達が住んでいたそうです。
出口は鈴蘭台駅方面ホームに接する南側のみですが、
跨線橋で反対側の北側にも抜けることが出来ます。
なお、この駅名は鷹取道→丸山→電鉄丸山→丸山と、
何回か駅名を変更しています。


再び、上り勾配を上っていきます。




神戸の市街地からさほど遠くない場所ですが、
大自然が広がっています。


左手の景色が広がります。
神戸電鉄の撮影スポットで、
左手斜面上から見下ろす形で撮影した鉄道写真が、
ネットなどでよく見られます。




鵯越トンネルに入ります。

05(KB05)、鵯越(ひよどりごえ)Hiyodorigoe


相対式2線の駅です。
駅から南西方向に住宅地が広がっています。
「鵯越」と言えば源義経らで、
急峻な鵯越を馬で駆け下りて平家に奇襲攻撃をしたという、
「鵯越の逆落し」が有名です。


山の中に入っていきます。
この急峻な地形に逆らって鉄道を敷いたのか不思議で、
今だったらこんなコースの路線を建設しないと思います。


薄暗い木々の中を走ります。


中山トンネルに入ります。


右手が谷になり、左カーブです。


短い角山トンネルに入り、右カーブになります。

06、菊水山(きくすいやま)Kikusuiyama


角山トンネルを抜けると、ホームらしき所を通るのですが、
ここには菊水山駅がありました。
周辺に家は全く無く、利用客はハイカーか、
下流側にある水環境センター鈴蘭台処理場の関係者が殆どなので、
普通列車も一部を除き通過していました。
駅の利用客数に対して駅維持のコストがかかっていたため、
平成17年に駅が休止(平成30年に正式に廃止)となりました。
駅への道は現在荒れていて、辿り着くのはほぼ困難です。


菊水山駅を出ると旧線路敷きが左手に分かれ、
新設路線になります。
新設路線に切り替えたのは石井ダムの建設で、
旧線路が水没することになったからです。
なお、切り替えは平成7年です。
切り替え地点を過ぎ、直ぐに鳥原トンネルに入ります。
今は木々が覆い茂ってよく見えませんが、
この鳥原トンネルの横に、旧鳥原トンネルの入口があります。


左カーブを曲がります。
写真には写っていませんが、左手車窓には石井ダムを見ることが出来ます。


カーブのまま菊水山トンネルに入ります。
長さは1184メートルあります。


菊水山トンネルを出ると、
旧線路敷きと合流し、右急カーブになります。


カーブの途中から、吊架線とトロリー線の支持が、
可動ブラケットから懸垂碍子に変わります。


カーブが終わると、前方に鈴蘭台車輌工場が見えてきます。

奥座敷の名湯へ・神鉄有馬線3

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