穀倉地帯を抜けて・富山地鉄本線15
30(T12)、上市(かみいち)Kamiichi
富山地方鉄道の鉄道線では電鉄富山駅の次に利用客の多い駅で、
2面4線のスイッチバック駅になっています。
その他、南側には保線用側線と保線基地があります。
この駅で方向転換するため、1~3分程度停車します。
いきなりあるスイッチバック駅に違和感を感じるのですが、
これは一畑電車の一畑口駅と同じく、
かつてはもっと先まで線路が続いていて、
上市町の中心地付近に上市駅を設置していたからです。
(一時はもっと先の大岩付近まで延長する計画もありました。)
要は上市駅がターミナル駅で、
そこから電鉄富山駅方面と
宇奈月温泉駅方面に路線が分かれていたと思えば、
分かりやすいと思います。
なお、旧・上市駅があった頃はこの駅は「上市口」と言う駅名でした。
そして、旧・上市駅なのですが、
今の上市駅より東方600メートル付近の所にありました。
現在、その位置は上市町の図書館などになっています。
旧・上市駅は富山電気鉄道が富山地方鉄道になった
昭和18年に廃止になり、
上市口駅は上市駅に駅名変更しました。
ただ、これは富山電気鉄道時代の話であり、
その前の立山鉄道時代の上市駅は、
今の上市駅より北400メートル地点にありました。
上市駅は上市町の市街地の西端にあります。
古い3階建ての駅ビルがあり、
JAが入居しています。
上市駅は富山地鉄では数少ない終日駅員配置駅で、
この駅以外では電鉄富山駅、稲荷町駅、南富山駅、電鉄黒部駅、
宇奈月温泉駅しかありません。
なお、写真は正面出口ですが、南側にも出入り口があります。
正面側のロータリーは狭いため、
タクシー専用のりばになっており、
その他の送迎バスなどは南側出口前の広いロータリーを使っています。
正面出口からは地下道への階段があり、
道路を挟んで東側に出られるようになっています。
市街地の中心は旧上市駅付近で、
昔からの歴史のある街並みが見られる一方、
シャッター通り化していて、結構寂れています。
ショッピングモールや町役場などは駅の南側にあり、
この周辺は新興住宅地になっています。
上市駅のホームです。
番線の振り方が変で、北側から3番、1番、2番、無番になっています。
(おそらく、1番線、2番線だけだったのを、
後から3番線を増設したからだと思われます。)
基本、3番線が宇奈月温泉駅方面、1番線が電鉄富山駅方面、
2番線が上市駅折り返しの列車が使っています。
無番線は車止めが電鉄富山駅寄りにあるため、
2両編成がギリギリ停車できる長さしかなく、
通常は保線用車両置き場と化しています。
上市駅を出ます。
シーサスクロッシングを過ぎ、
宇奈月温泉駅方面の線が右手に分かれていきます。
宇奈月温泉駅方面の線が分かれると、
下り勾配になります。
左手はソーラー発電所です。
左カーブを曲がります。
カーブが終わると、左手は新興住宅地になります。
右手は土建業者の敷地になっています。
土建業者の敷地が終わると、
上経田中央公園になります。
間もなく、新相ノ木駅です。
31(T11)、新相ノ木(しんあいのき)Shin-Ainoki
片面1線の駅です。
周辺の宅地化に伴い、平成25年に出来た駅です。
まだまだ周囲には水田などが多いですが、
少しずつ住宅が増えつつあります。
駅の南側にスーパーやホームセンター、
虫刺されに塗る薬・「ムヒ」で有名な池田模範堂の本社があります。
新相ノ木駅を出ると、県道3号線が踏切で交差します。
一旦住宅が途切れます。
右手には小さい用水路が流れています。
陸橋の下を交差します。
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