穀倉地帯を抜けて・富山地鉄本線9
魚津の市街地が見えてきます。
あいの風とやま鉄道と併走する区間は踏切が少ないのですが、
いくつかある踏切は何れも狭い道です。
魚津駅の構内が広がっていくため、
富山地鉄本線は右に線路を振ります。
あいの風とやま鉄道の架線柱のビームが
富山地鉄本線まで架かっていますが、
富山地鉄の架線柱は独立してあります。
道路の下を交差します。
そして更に右に線路を振ります。
道路交差手前の住宅裏手に富山地鉄の変電所があるので、
一部架線が分岐しています。
あいの風とやま鉄道の構内がかなり広がりますが、
殆どの線路は使われていないようです。
更に線路を右に振ると、新魚津駅です。
18(T24)、新魚津(しんうおづ)Shin-Uozu
島式2線の駅です。
魚津駅の西口広場側に駅がありますが、
西口には駅舎等はなく、
ロータリーの端に地下道入口しかありません。
富山地鉄はこの地下道に接続された階段を上ったところに
駅舎とホームがあります。
あいの風とやま鉄道はこの地下道を東口側に抜けて、
あいの風とやま鉄道魚津駅の駅舎に入り直す必要があります。
そのため、乗り換えは便利とは言えません。
とは言え、前後の駅の利用客数の関係で、
似たような構造の滑川駅より乗り換え客が多くなっています。
なお、JR北陸新幹線が開通する前は、
東京方面から宇奈月温泉方面に行く観光客は、
この駅で乗り換えるのが一番最速で便利だったので、
今より利用客が多かったです。
駅名はかつて隣の国鉄北陸本線(現・あいの風とやま鉄道)に合わせて、
そのまま「魚津」駅だったのですが、
両線を結ぶ跨線橋が撤去され、地下道が完成し、
駅舎がそれぞれ独立したため、
平成7年に今の駅名に変更されました。
魚津は富山県の東の主要都市で、結構町が大きいです。
また、西側の海岸では蜃気楼が見えることでも有名です。
駅の南西には日本カーバイド工業の敷地が広がっていて、
樹脂、セラミック基板などを造っています。
新魚津駅を出ます。
上下線合流後、あいの風とやま鉄道からの連絡線が合流します。
あいの風とやま鉄道と富山地鉄は電化方式が異なるため、
架線は繋がっていません。
そのため、双方に車両を渡す場合はディーゼル機関車が必要になります。
あいの風とやま鉄道の魚津駅構内が狭くなり、
富山地鉄が同線に近付きます。
なお、右手に用地が広がっているのは、
日本カーバイド工業への引込線がかつてあったからです。
再び直線になり、勾配を上っていきます。
盛土から高架に切り替わります。
高架になっても上り勾配が続きます。
高架にのぼりきります。
富山地鉄の架線柱は鋼管タイプです。
隣のあいの風とやま鉄道の架線柱には、
ブースタートランスが設けられています。
市街地が続く中、電鉄魚津駅です。
穀倉地帯を抜けて・富山地鉄本線10
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