富山まちめぐり・富山地鉄市内電車線7

19(C36)、萩浦小学校前(はぎうらしょうがっこうまえ)
HagiuraShogakko-mae


相対式2線の駅です。
JR時代はやや扇状に広がった片面1線の駅で、
今より東岩瀬駅寄りにありました。
富山ライトレール時代まで駅名が「大広田」だったのですが、
実際の大広田地区は東に1キロメートル以上離れているため、
富山地方鉄道になった際に今の駅名に変更されました。
萩浦小学校は南東直ぐの場所にあるのですが、
駅からだと校門まで大回りで行く必要があります。
駅の西側はレゾナック(旧・昭和電工)の工場や、
新日本海重工業などの工場が広がっています。


萩浦小学校前駅を出ると、
右カーブです。
左手に分かれていく道路は昔、富山港貨物駅に行く貨物線でした。
この富山港貨物駅は国鉄の民営化直前に廃止されました。
写真正面の空き地はJR時代のホーム跡です。


国鉄時代、
大広田(現・萩浦小学校前)駅と次の東岩瀬駅間は国鉄最短駅間距離(0.5q)でした。
なお、現在の萩浦小学校駅は南(蓮町駅寄り)にズレたため、
駅間距離は長く・・・ではなく、0.4qと短縮しています。
これは少数第2位以下の処理の違いと、大広田駅時代の駅中心が
蓮町駅寄り(今の萩浦小学校前駅のホームよりやや南側)になっていたからです。
そのため、蓮町〜萩浦小学校駅間は0.7qと、
国鉄・JR.時代より100メートル増えています。


住宅密集地の中を走ります。


若干住宅が途切れますが、
すぐ、マンションになります。


右手のマンションはかつて貨物側線でした。
線路とマンションの間にホームの残骸のようなものがありますが、
国鉄時代の東岩瀬駅は単式1面と島式1面のホームがある2面2線の駅だったので、
その名残(島式1面の方)と思われます。

20(C37)、東岩瀬(ひがしいわせ)Higashi-Iwase


上下線ホームが互い違いに配置された2面1線の駅です。
富山駅電停寄りに富山駅電停方面行きホームが、
踏切を挟んで岩瀬浜駅寄りに岩瀬浜駅方面行きホームがあります。
その他、富山駅電停方面行きホームと線路を挟んで反対側に、
JR時代のホームの一部と旧駅舎が残っています。
現在、この旧駅舎は休憩所になっています。
なお、この旧駅舎に「東岩瀬駅」の駅名板が貼ってあるため、
旧ホームで電車を待ってしまう可能性があるため、
「ここからは電車に乗れない」旨の看板があります。
(ホームには固定柵があるので、乗車不可能だと分かりますが・・・。)
なお、この駅は開業時、越中岩瀬という駅名でした。
競輪場前駅寄りにはかつて、
日曹製鋼(現・大平洋金属→一部、太平洋ランダム)の引込線がありました。


岩瀬浜駅方面行きホームです。


隣の県道1号線の並木が続きます。


やがて隣の県道1号線は左カーブで分かれていきます。




富山競輪場の駐車場横を走ると、競輪場前駅です。

21(C38)、競輪場前(けいりんじょうまえ)Keirinjo-mae


線路の両側をホームが挟んでいる駅です。
西側(写真左側)が岩瀬浜駅方面行きホーム、
東側(写真右側)が富山駅電停方面行きホームです。
JR時代は富山駅電停方面行きホーム側にホームがあって、
その当時からの駅舎は今も残っています。
富山競輪場は富山駅電停方面行きホーム側直ぐ目の前にありますが、
岩瀬浜駅方面行きホームからは南側の踏切を回って行きます。
なお、国鉄、JR時代は臨時駅で、
競輪場開催日のみ停車していましたが、
富山ライトレール化後は終日停車しています。
とは言え、レース開催日は「いかにも」と言った中高年男性がぞろぞろ降りていきます。
駅西側には諏訪神社があります。


富山競輪場の横を走ります。


カーブのまま岩瀬運河を渡ります。


右側の緑地帯は公園ではなく、
東ソー(旧・東洋曹達【ソーダ】)の工場敷地です。
かつては右手から東洋曹達の引込線が合流していました。


東洋曹達の引込線があった関係で、
右側の線路敷地がやや広くなっています。


間もなく、終点の岩瀬浜駅です。

22(C39)、岩瀬浜(いわせはま)Iwasehama


片面1線の駅です。
降車ドアの関係で西側にホームがあります。
JR時代も片面1線の駅でしたが、
やや競輪場駅寄りにホームがありました。
現在、このホームは歩行者用通路になっています。
富山ライトレール化の時に駅舎は解体されて無いのですが、
駅前広場が整備されており、
水橋漁港前方面のフィーダーバスのりばが駅出口真ん前にあります。
このフィーダーバスは30分に1本(休日は60分に1本)の運転なので、
概ね、市内電車線2本につき1本(休日は4本につき1本)の接続になっています。
開通時はここより更に北西側まで線路が延びていて、
そこに岩瀬港駅がありました。
駅がここに移転してからも岩瀬港への線は貨物線として残っていたのですが、
JR時代には既に撤去されていました。
駅すぐ東側が東ソーの工場ですが、正門までは200メートル弱あります。
また、駅のほぼ北側が岩瀬港で、北東側が岩瀬浜海水浴場になっています。

富山まちめぐり・富山地鉄市内電車線8

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