富山まちめぐり・富山地鉄市内電車線3

07(C16)、新富町(しんとみちょう)Shintomicho


2面2線の電停です。
新富町交差点を挟んで富山大学前電停方面ホームと、
南富山駅前電停方面ホームが分かれていて、
県庁前電停側が南富山駅前電停方面ホームで、
富山駅電停側が富山大学前電停方面ホームになっています。
周囲は複合ビル、雑居ビルが林立している繁華街です。


新富町交差点を過ぎます。


富山大学前電停方面ホームを過ぎます。


富山駅がだいぶ近くなってきました。


背の高いビルに挟まれます。


富山中央交差点付近だけき電線が地中化されてなく、
右手に3本のき電線が見られます。


富山駅前中央交差点になると架線がシンプルカテナリーから、
直接吊架に切り替わります。
そして、南富山駅前電停方面への短絡線が右に分岐します。
富山駅に乗り入れる前はこちらを通っていました。
現在の営業列車はすべて富山駅に乗り入れるので、
貸し切り列車や回送を除くとこの短絡線を使うことはありません。
更に昔は、駅前ロータリーの中心部(島)を通っていたので、
僅かな距離ですが、路面から外れていました。


そして、南富山駅前電停方面からの線が合流します。


歩行者用踏切を過ぎ、シーサスクロッシングを過ぎると、富山駅電停です。
なお、歩行者用踏切は遮断器は無く、
警報器と信号のみです。

08(C15)、富山駅(とやまえき)Toyama-Station


JR北陸新幹線とあいの風とやま鉄道の富山駅高架下にある電停です。
3面2線ですが、歩行者用踏切を挟んで2本縦列停車が可能です。
南側は西側から見て4番3番2番1番ホームになっており、
北側は8番7番6番5番ホームになっています。
路面電車の車両の構造上、乗車扉は左右何れも真ん中にあり、
乗車ホームは左右気にする必要がないのですが、
誤乗車防止にのりばは固定されています。
一方、降車扉は進行方向左側の運転席脇にあるので、
必ず進行方向左側のホームの扉を開けなければなりません。
そのため、おりばは進行方向によってランダムになっています。
更に車内混雑防止に折り返し、方向転換、直通、何れも降車扱いを先にして、
乗車を後にしています。
そのため、
富山大学前電停発南富山駅前電停行=乗車1、降車2
南富山駅前電停発富山大学前電停行=乗車4、降車4
岩瀬浜駅発環状線=乗車3、降車7
環状線から岩瀬浜駅行=乗車5、降車2
岩瀬浜駅発南富山駅前電停行=乗車1、降車5
岩瀬浜駅発富山大学前電停行=乗車4、降車7
南富山駅前電停発岩瀬浜駅行=乗車5、降車2
富山大学前電停発岩瀬浜駅行=乗車8、降車4
を基本にしています(折り返しなど一部例外あり)。
南側と、真ん中、北側にそれぞれ歩行者用踏切があるため、
南口側、富山駅東西自由通路、北口側のどこからでも乗降可能になっています。
ただ、雨天で傘が不必要なのは、真ん中の踏切のみです。
なお、真ん中の踏切を使うと、
JRやあいの風とやま鉄道に楽に乗り換えられるのと、
とやマルシェなどの店舗利用も便利です。
ただ、同じ富山地方鉄道の電鉄富山駅はこの電停より、
電鉄富山駅・エスタ前電停の方が便利です。
(ただし、行き先によっては同電停を通らないので、
その場合はこの電停を使わざるを得ないのですが・・・。)



富山駅電停〜岩瀬浜駅は他の市内電車線と歴史が別で、
大正13年に富岩鉄道が、
富山口駅〜岩瀬港駅(今の岩瀬浜駅よりやや先にあった)間を開業させたのが最初です。
昭和3年には北陸本線の富山駅に乗り入れ開始になった後、
昭和16年には富山電気鉄道(現・富山地方鉄道)に合併しました。
これでこのまま今の富山地方私鉄・・・って訳ではなく、
昭和18年に鉄道省へ売却し、国鉄富山港線になりました。
国電が走っていた頃は周辺の工場への通勤客で賑わっていたのですが、
JR移管したころからモータリゼーションや、
北陸本線との車両共有化による運用車両減少、運転本数削減、バス路線の充実により、
利用客が減っていきました。
市街地を走る路線にしては日中1時間に1本しか走ってなく、
この不便さが更に利用客減に拍車をかけました。
JR末期は運用効率化により、日中や夜間の列車は単行気動車で運用するなど、
いよいよ廃止が現実的になり、
平成18年に廃止することが決定されました。
その一方で、平成16年に第三セクターの富山ライトレールが設立され、
富山港線をライトレール化することが決定されました。
JR富山港線廃止の前後から、ライトレール化の工事と、
富山駅北電停〜奥田中学校前電停間の新設工事を行い、
廃止から1ヶ月後に富山駅北電停〜岩瀬浜駅間が開業しました。
平成25年に富山地方私鉄の路面電車と富山ライトレールの
富山駅乗り入れと直通が決定し、
平成27年に富山地方私鉄路面電車の富山駅乗り入れ完成の後、
令和2年に富山ライトレールの方も富山駅乗り入れが完成しました。
それと同時に富山ライトレールは富山地方鉄道と合併し、
富山地方鉄道富山港線になり、現在に至っています。
なお、富山ライトレールになったときから本数を増やし、
1時間の運転本数を4本と4倍に増やしました。
今は富山の中心部に直通もされるようになり、便利になったため、
かつての活気を取り戻しつつあります。




富山駅を出ます。右カーブですが、
シーサスクロッシングがあります。


右カーブが終わると、
少しの間直線になりますが、
富山ライトレール時代はここに富山駅北電停がありました。
電停跡を過ぎると、左カーブです。


左カーブを曲がりながら単線になります。


車道と歩道の間を走ります。
線路には芝が植えられ、緑化軌道化されています。
軌道は溝付きレールを溝付きコンクリート板の溝に備え付け、
樹脂材で固定する方式を採用しています。


途中、道路が横切ります。

09(C26)、富山前(とやままえ)Toyama-mae


富山地方鉄道に移管後の令和3年に出来た、片面1線の電停です。
現在はオークスカナルパークホテル富山の前にあるため、
オークスカナルパークホテル富山前と言う長い電停名になっています。
ホームが片面しかなく、
富山駅方面行きは運転席横の降車ドアが開けられない関係で、
この電停を通過します。
そのため、富山駅方面行きの乗客は、
富山駅電停かインテック本社前電停を使うしかありません。
電停の西側はオークスカナルパークホテル富山や、
複合ビルのDタワー富山があります。
付近は富山市総合体育館などの公共施設やオフィスビルが多いですが、
富山駅に近いことと、
岩瀬浜駅方面行きしか停車しないため、
利用客はまばらです。


富山前電停を出ると、牛島町交差点になり、右折します。
前方の国土交通省のアンテナと、その下にある風と光の塔が目立ちます。


小竹東富山線の道路の真ん中を走ります。
ここら辺の配電線は地中化されていませんが、
富山市内電車線のき電線は地中化されています。
なお、架線は直接吊架からシンプルカテナリーに切り替わります。
写真左側に見えるガラス張りのビルはインテックの本社ビルです。


小竹東富山線を少し走ると、インテック本社前電停です。

富山まちめぐり・富山地鉄市内電車線4

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