再生路線・えちてつ勝山永平寺線1

えちぜん鉄道勝山永平寺線は、福井駅から勝山駅までの27.8qを結んでいます。
勝山永平寺線は元々京福電気鉄道の路線でした。
京福時代晩年は、利用客の減少から赤字状態が続き、
一部区間廃止も視野に入れていました。
そんな折、2000年と2001年の2回も正面衝突事故を起こし、
とうとう京福電気鉄道は運行を断念して、
2001年10月に廃止することに決定しました。
最初はすんなりバス転換される予定でしたが、
結局第3セクターとして残ることになりました。
京福時代は、東古市駅(現永平寺口駅)から、勝山駅までを廃止する予定だったのですが、
皮肉にも第3セクター化したことで廃止を免れました。
えちぜん鉄道になってからは、経営努力を行い、
なんとか今日も電車の運行を行っています。
京福電気鉄道時代、この路線は越前本線と言う路線名だったのですが、
勝山や永平寺へのアクセス路線を強調するためと、
今日はどちらかと言うと三国芦原線の方が利用客が多く、
本線格になっているので、現路線名に変更されました。
福井駅から永平寺口駅までは福井市の近郊住宅地の中を走り、
そこから先は、昔ながらのローカル線区間になっています。



(この特集は2006年8月取材撮影です。)

01(E1)、福井(ふくい)Fukui


えちぜん鉄道の福井駅は、
高架化されたJR福井駅の東口正面にあります。
駅周辺はホテルや雑居ビルなどで、あまり商業施設は見られません。
近い将来高架化するので、駅舎やホームは仮設状態になっています。
ただ、仮設の建物が比較的頑丈にできているので、
当面仮設が続くと思われます。
福井駅はえちぜん鉄道で最も利用客の多い駅で、
結構待合室には人がいます。


ホームは島式2線になっています。
東側の1線は駅舎の方まで線路が延びていて、
引き上げ線に使用されています。


福井駅で売られていたえちぜん鉄道車両の目覚まし時計。
鉄道グッズはよく見かけますが、目覚まし時計というのが珍しいです。


福井駅を出ます。
すぐシーサスです。隣にはJR北陸本線の高架橋が見えます。
なお、えちぜん鉄道とJR北陸本線の間の空間は、
北陸新幹線の用地です。
北陸新幹線の高架を建設後、一度えちぜん鉄道をその高架に仮移設し、
その後えちぜん鉄道の高架を建設する予定です。


福井駅を出ます。
次の新福井駅まで複線ですが、
あっという間に着いてしまいます。

02(E2)、新福井(しんふくい)Shin-Fukui


島式2線の駅です。
福井駅に近いため、福井〜新福井間の利用は殆どないと思いますが、
オフィス関係の雑居ビルが結構あるので、
逆方向の通勤客はあると思います。


新福井駅から単線になります。
前は複線だったのですが、高架化工事の関係で単線になりました。


北陸新幹線用地に沿って進みます。


カーブを曲がると再び複線になります。


まもなく福井口駅です。

再生路線・えちてつ勝山永平寺線2

川柳五七新電車のページ3へ戻る

川柳五七新電車のページトップへ

たわたわのぺーじトップへ