地域を走る赤電・遠州鉄道1

遠州鉄道は、新浜松駅から西鹿島駅までの17.8qの路線です。
元々は軽便鉄道だったのですが、
大正12年に改軌されました。
浜松近郊の路線として、比較的利用客が多く、
現在は12分間隔で運転されています。



(この特集は2016年5月取材撮影です。)

01、新浜松(しんはままつ)Shin-Hamamatsu


遠州鉄道の新浜松駅は、
JR東海道本線の浜松駅から遠鉄百貨店を挟んだ西側にあります。
JR東海道本線に突っ込みそうな不思議な位置にありますが、
これは、同線が移設高架化したとき、
新川と言う川の上の用地を使ったからです。
なお、移設高架化する前の新浜松駅は、
国鉄浜松駅(現・JR浜松駅)の駅前広場北東側にありました。
当時は新浜松駅を出ると、なんと東に500メートル程進路をとり、
次の遠州馬込駅でスイッチバックをし、
今の遠州病院駅の西鹿島駅寄りの場所で合流していました。
浜松の大規模区画整理により、
この区間の痕跡は殆ど無くなってしまい、
今でも見られるのは、
遠州病院駅近くにある早馬緑地のところのみとなっています。


新浜松駅のホームは3階にあり、
相対式2面2線になっています。
しかし、通常は西側の1番ホームしか使われていません。


東側の2番ホームは、
屋根が骨組みだけで覆われていないところが多く、
広告などの装飾も殆ど無くがらんとしています。
大抵、何かしらの電車が留置されています。


新浜松駅を出ると、左カーブの後、線路が合流し、
今度は右カーブになります。


左カーブが終わると、もう第一通り駅です。
ここら辺の高架区間は、右側に複線分の用地があります。

02、第一通り(だいいちどおり)Daiichi-Dori


片面1線の駅です。
駅南側で交差する小さい通りが第一通りです。
駅北側では東海道の国道152号線と交差しています。
周囲はまだまだ繁華街の中です。


第一通りを出ると、ビルの谷間の緑地帯を走ります。


左カーブを曲がります。


カーブを曲がるとすぐ遠州病院駅です。

03、遠州病院(えんしゅうびょういん)Enshubyoin


相対式2線の駅ですが、
遠州鉄道は殆どの時間帯がパターンダイヤになっているため、
この駅で交換するのは早朝深夜の一部列車のみとなっています。
駅名のJA静岡厚生連遠州病院は駅の北北東300メートルの所にあります。
平成19年まで駅名は「遠州病院」駅だったのですが、
遠州病院が移転して「前」という程の近さではなくなったため、
駅名を変更しました。
移転前の遠州病院は南側の道路を挟んで向かい側にありました。
現在、跡地にはマンションやスーパーが建っています。
実際は遠州病院よりクリエート浜松(ホールやギャラリーのある文化施設)や
静岡県浜松総合庁舎、静岡地方裁判所浜松支部の方が近いです。
また、西側には浜松城公園と浜松市役所があります。
高架化する前の旧線時代はやや東側に駅があり、
駅名は「遠鉄浜松」駅でした。


遠州病院駅を出ると右カーブです。
遠州病院駅から先は複線分の確保空間が無くなります。


一度直線になり、少し、線路を右に振ります。
この部分の下は丁度八幡町交差点になっています。


ここからは電車通り(二俣街道)に挟まれた高架を走ります。

04、八幡(はちまん)Hachiman


相対式2線の駅です。
パターンダイヤの時間帯は必ずこの駅で上下列車が交換します。
駅南東に駅名の元になった、
浜松八幡宮の広大な敷地が広がっています。
世界的に有名な楽器メーカー、ヤマハの本社が目の前にあり、
線路の両側にヤマハの関連施設が建っています。
昔は駅ホームに立つと、
ヤマハの本社から流れるミュージックサイレンがよく聞こえていたそうです。


八幡駅を出ます。


途中から高架橋が新しくなります。
ここまでは昭和60年に高架されましたが、
ここから先は平成24年に高架化された区間になります。


やや上り勾配になります。
複線区間は確保されていませんが、
片持ちの鋼管架線柱になっています。


勾配を上りきると助信駅です。

地域を走る赤電・遠州鉄道2

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