雄大!大井川鐵道14
23、川根小山(かわねこやま)Kawane-Koyama

交換可能駅です。駅前には家は一件もありませんが、
少し離れたところに集落があります。
車掌は1列車3〜4人もいて、ローカル線では大盤振る舞いです。
運賃徴収機器がないのと、編成が貫通していない関係と、
観光客の案内のためだと思います。
ただ車掌は、ゴールデンウィークに臨時に採用したアルバイトが殆どのようです。

対向列車が進入してきました。
対向列車も混んでいます。
私の乗った列車は、SL接続列車なので、特に混んでいました。
24、奥泉(おくいずみ)Okuizumi

奥泉駅は寸又峡の最寄り駅で、民家もそこそこあり、
乗降客もあります。井川線では珍しく屋根つきホームです。

奥泉駅からは茶畑が望めます。丁度茶摘のシーズンのようです。
25、アプトいちしろ(あぷといちしろ)Abt-Ichishiro

アプトいちしろからは、ダム水没のため付け替えられた新線区間に入ります。
アプトいちしろ駅に入る手前で、旧線路のトンネルが見えます。

アプト式電気機関車です。
アプト式とは、
ラックレールの歯型に機関車のラックレール用車輪をかみ合わせて急勾配を登る方式を言います。
井川線のアプトいちしろ〜長島ダム間は、
90パーミル(1キロメートルで90メートル登る)になっており、
従来のディーゼル機関車では登れないため、
この区間のみアプト式になっています。

アプトいちしろ駅。駅手前にダムがある関係で、となりは湖になっています。

列車は日本最急勾配を登ります。
アプトいちしろ〜長島ダム間は電気機関車を付けるため、電化区間となっています。
架線形状は名古屋鉄道のタイプに似ています。

線路の中央にある3本のギザギザレールがラックレールです。
これに千頭方向にとりつけたアプト式機関車の車輪とをかみ合わせて、進みます。
アプト式機関車は登り下りとも、千頭方向に取り付けます。
連結器を痛めないためです。

ぐんぐん急勾配を登りますが、さほど坂を登っている感じは受けませんでした。

勾配末端部分。トンネルに入る手前で勾配が終わります。
ここで勾配の急さがわかります。

ラックレール終了部分にはエントランス装置があり、
ここで、アプト式機関車のラックレール用車輪とラックレールとをかみ合わせたり、
外したりしています。
雄大!大井川鐵道15へ
川柳五七の新電車のページ2へ戻る
川柳五七新電車のページトップへ
たわたわのぺーじトップへ

|