都心から小江戸へ・西武新宿線4
10(SS10)、下井草(しもいぐさ)Shimo-Igusa

相対式2線の駅です。
付近は雑居ビルや住宅が密集しています。

下井草駅からくだり勾配になり、カーブを曲がります。

更にくだると、井荻駅です。
11(SS11)、井荻(いおぎ)Iogi

下井草駅と上井草駅の中間にある駅は中井草駅ではなく井荻駅です。
今の行政地名で見ると丁度下井草と上井草の中間に位置し、
特に井荻と言う地名がないので、「変だな〜?」と思ってしまうのですが、
これはかつてこの駅が豊多摩郡井荻町に位置する駅だったからです。
(なお、井荻は「井草」と「荻窪」のそれぞれ一字をとった地名です。)
駅は相対式2線の間に中線(上り本線)がある配線です。
上下線とも中線へ渡り線があるので、中線で優等列車を通過させ、
退避待ちの各駅停車を追い越すことは可能ですが、
下り線は中線に入るとき制限速度受けてしまうため、
井荻駅の中線は専ら上り線の通過線として使っています。
井荻駅を出るとすぐ環八通りの下をくぐります。
また、線路の下にも環八通りの井荻トンネルが通っています。
つい最近まで環八通りは開かずの踏み切りの平面交差だったのですが、
長い工事期間を経てやっと立体交差化されました。
なお、井荻駅は池袋線の西武市場貨物駅とともに、かつては糞尿積み込み駅でした。

井荻駅からのぼり勾配になります。

勾配をのぼりきると、上井草駅です。
12(SS12)、上井草(かみいぐさ)Kami-Igusa

相対式2線の駅です。ホーム有効長が8両編成ぎりぎりで、
下り線は先頭車両の先頭部分が、
ホームからはみ出して踏み切りにかかってしまいます。
駅ホーム屋根は結構古めです。

上井草駅を出ると短い区間だけ省力化軌道になっていて、
道床が舗装されています。
これは、実験的に採用された省力化軌道で、
ここと武蔵藤沢駅構内に導入されました。
しかし、騒音問題の関係か、実用タイプは消音砕石を敷いています。

カーブを曲がると、左手に上石神井車両基地が広がります。
この車両基地は旧西武鉄道時代からの歴史のある車庫です。
13(SS13)、上石神井(かみしゃくじい)Kami-Shakujii

2面4線の駅です。その他、南側に上石神井車両基地の延長の形の側線と、
北側に保守車両用の側線が数本あります。
中線は上下線の退避と始発電車専用ですが、
退避待ちはどちらかと言うと下り優先になっています。
新宿線は3線の駅が多く、
上下同時に退避待ちが出来ない駅が多いのですが、
結構高密度で退避待ち出来る駅があります。
上石神井駅は上石神井車両基地に面しているので、
この駅始発終着の電車が多いです。
なお、上石神井駅は上下線の渡り線があるため、
注意現示で時速55qに落としてから停車します。

上石神井駅を出ます。

上石神井駅から直線が多くなります。
下り急行は時速100qをようやく出します。

くだり勾配をくだると武蔵関駅です。
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