武蔵野快走・西武池袋線19

南側に山があるので薄暗いところを走ります。

またトンネルになります。
この北川第二トンネルを出ると一瞬の光の後、
すぐ北川第三トンネルに入ります。
両トンネルは鉄骨で結ばれていて、殆ど同一トンネル化しています。

高架で山肌をぬっていきます。

北川第四トンネルをくぐったあと、
すぐ南川トンネルになります。
南川トンネルは正丸トンネルの次に長いトンネルです。
と言っても南川トンネルは567メートル、
正丸トンネルは4811メートルと大差が激しいですが・・・。

南川トンネルを出ると、第15高麗川橋梁で高麗川と国道299号線を渡ります。
写真では分かりにくいのですが、高さが32メートルある、
西武鉄道で一番高い橋梁です。

もうすぐ正丸駅です。
36(SI33)、正丸(しょうまる)Shomaru

島式2線の駅です。
この駅の芦ヶ久保駅よりには環境配慮型蓄電装置のある、
正丸変電所があります。
この装置は回生ブレーキで発電した電力を一時的にプールし、
回生失効を防止するためのものです。
環境配慮型蓄電装置はここの他、吾野変電所にもあります。
下り線側が1線スルーで、特急は1線スルーの方を通過します。
その他使われていない側線が1線あります。
かつて西武が観光開発した正丸峠の玄関駅で、
駅舎も洒落た建物になっています。
正丸峠は正丸道路トンネルが開通するまで、
観光客が多く訪れていたのですが、最近は寂れだしています。
西武系のガーデンハウスも休止となってしまいました(現在は他社が運営)が、
正丸峠へのハイカーは結構います。

正丸駅を出るとすぐ正丸トンネルです。
正丸トンネル手前で側線と合流するのですが、
トンネルの向きの関係か、
側線跡地の方がやや直線になっています。
〜〜〜〜〜
正丸トンネルは4811メートルとかなり長いトンネルです。
開通当時は国鉄外の私鉄では最長の長さでした。
トンネル内は完全な直線で、時速100qで飛ばします。
ずっと西武秩父線に沿って通っている国道299号線にも正丸トンネルがあり、
こちらもそこそこ長いのですが、距離は2q弱で、
鉄道トンネルの半分以下の長さしかありません。
37、正丸トンネル信号所(しょうまるとんねるしんごうじょ)Shomaru Tunnel-Signal box

正丸〜芦ヶ久保間は駅間距離が長く、
西武鉄道最長の6.1qあります。
そのため、正丸トンネルのほぼ中間部に
(若干芦ヶ久保駅寄り)
列車の交換が出来る信号所を設けています。
本線から左側に副本線が分岐し、信号所通過後に再び合流します。
副本線は8両編成停車可能(実際はもっと長い編成が停車出来るようです)で、
8両編成同士の交換が可能です。
かつては副本線に貨物列車が停車し、
一般旅客列車と交換することが多かったのですが、
今は一般電車同士の交換も結構あります。
信号所まではのぼり勾配で、そこから先はくだり勾配になります。

やっと正丸トンネルから出ます。

しかし、すぐ芦ヶ久保第一トンネルに入ります。

芦ヶ久保第一トンネルを抜けカーブを曲がると芦ヶ久保駅です。
38(SI34)、芦ヶ久保(あしがくぼ)Ashigakubo

島式2線の駅です。その他側線が1線あります。
ここも正丸峠同様、西武がかつて開発したところで、
果樹公園やスケートリンクなどを造りました。
開業時スケートリンクは大好評で多くの観光客が訪れていました。
その後、スケートリンクは西武系のリゾートランド、秩父ミューズパークに移転となりましたが、
スケート人口の減少や温暖化の関係で、
スケートリンクの営業はとりやめとなってしまいました。
スケートリンクが移転となった頃から芦ヶ久保観光にもかげりが見え始め、
今まで停車していた特急は、不定期停車となってしまいました。
しかし、駅前に道の駅ができ、果樹公園や県民の森の玄関駅でもあるので、
今でも観光客やハイカーの利用があります。

芦ヶ久保駅を出ます。芦ヶ久保第二トンネルをくぐります。

続いて芦ヶ久保第三トンネルをくぐります。
芦ヶ久保駅〜横瀬駅間の架線は、
急勾配区間の関係かツインシンプルカテナリーになっています。
(現在は貨物列車の運行がなくなったため、
シンプルカテナリーに交換されつつあります。)
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