工業地帯突入・JR鶴見線3

06(JI06)、安善(あんぜん)Anzen


島式2線の駅です。
駅名は安田財閥の安田善次郎から来ています。
大川駅方面の支線の起点は次の武蔵白石駅なのですが、
同駅にはホームが無いので、
大川駅方面に行く場合はこの駅乗り換えです。
ただ、大川駅方面の列車は朝と夕の僅かしかないので、
乗り換えで電車を待つ客は皆無です。
南側に米軍の燃料基地があり、
ここから東京都福生の横田基地まで燃料輸送しているため、
貨物取り扱い駅になっています。
かつては浅野駅側から南南東に分かれる貨物支線があり、
その先には浜安善貨物駅があったのですが、
周囲の貨物取り扱いがすべて廃止されたため、
貨物支線と浜安善貨物駅は登記上、廃止されました。
ただ、米軍燃料輸送の貨物列車が配線の関係で、
武蔵白石駅側からダイレクトに積み込み線に入れないので、
その貨物支線に進入し、スイッチバックで入れています。
また、米軍貯油施設は安善駅南側以外にも、
浜安善貨物駅跡横にもあるので、
浜安善貨物駅跡に向かって貨物列車も運転されています。
浜安善貨物駅周辺は貯油施設で、
主な取り扱いが「石油」だったため、
鶴見臨港鉄道時代は「石油」駅と言う駅名でした。
安善駅北側は珍しく住宅地になっています。
南側は貯油施設が林立しています。


安善駅を出ます。


下り線から上り線の渡り線があるのですが、
この渡り線は大川駅方面への列車が使います。


運河を渡ります。横浜市から川崎市になります。


大川駅方面の支線が分かれると武蔵白石駅です。

07(JI07)、武蔵白石(むさししらいし)Musashi-Shiraishi


相対式2線の駅です。
駅名は日本鋼管(現・JFEスチール)創設者の白石元治郎から来ています。
ただ、肝心のJFEスチールの工場はこの駅より浜川崎駅よりに離れています。
南側に貨物側線1線と急カーブで分かれる大川駅方面の支線の線があります。
かつては支線にも島式2線のホームがあり、
この駅で大川駅方面の電車に乗り換え出来たのですが、
急カーブのホームで20メートル車だと接触してしまうため、
旧型国電クモハ12形電車全廃にあわせてホームを撤去してしまいました。
ただ、日中は大川支線の運転が無いので、
日中に関しては逆にこの駅でバス乗り換えになります。
駅周囲は工場しかなく、富士電機、日本鋳造、その他中小工場に囲まれています。


武蔵白石駅を出ます。


安善駅の貨物側線の線が合流します。


右側の土地がだんだん高くなっているのですが、
かつてはここに貨物列車用線路が敷かれていました。


富士電機とJFEスチールの工場の間を走ります。


短い橋梁を通ります。
上では富士電機の道路が交差しています。


右手の貨物線跡の高架がだいぶ高くなってきました。


用水路を渡ります。


貨物線跡の高架下に入ります。


交差から抜けると浜川崎駅です。

工業地帯突入・JR鶴見線4

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