武蔵の南を走る・JR南武線10

横の武蔵野線旅客列車引き上げ線が始まります。

左手に公園があるのですが、
ここはかつて下河原線の東京競馬場前駅がありました。
下河原線は武蔵野線が開通するのに伴い、昭和43年に廃止されました。
20(JN20)、府中本町(ふちゅうほんまち)Fuchu-Hommachi

南武線の上下線ホームが、
武蔵野線の島式2線ホームと貨物列車用通過線を挟むような形になっています。
立川駅方面のホームと武蔵野線のホームは同じ高さなので、
橋上駅舎をのぼっておりるだけで乗り換え出来るのですが、
川崎駅方面のホームは武蔵野線の下を交差する関係で一段低いところにあり、
しかも、乗換えや出口に行くのに、
南側をぐるっと迂回するような形になっていて時間がかかります。
こんな不可解な構造になっているのは、
貨物列車が多く走る武蔵野線に勾配を設けたくなかったのと、
旅客サービスが念頭になかった国鉄の考えから来ています。
(勿論、JR東日本だったらこんな構造にしない筈です。)
下河原線が廃止され、
中央線から府中競馬場こと東京競馬場に行くのが不便になったため、
府中本町駅の南側から出られる東京競馬場への臨時改札口を設けました。
そのため、競馬開催日はギャンブラーで賑わいます。
なお、武蔵野線沿線は競馬場や競艇場などが集中しているため、
休日を中心にブルーカラー系の中年男性の利用が多くなります。
京王線の府中駅は大体徒歩800メートルで、
少し時間があれば歩いて乗り換え出来なくもありません。
駅の東側に大国魂神社があります。
少し北に府中市の市役所があります。

(南多摩駅方向撮影)
川崎駅方面ホームです。ホーム約半分がトンネル内になっています。
もう1線貨物用通過線が敷ける線路スペースがあるのですが、
今となってはここに線路を敷く可能性は無いに等しいです。

府中本町駅を出るとすぐカーブになり、
武蔵野線と分かれます。

右手から川崎駅方面の線が地下から出てきます。

橋の下を交差します。
橋は新しくなっていますが、
かつてここに下河原線が走っていました。

直線になり、渡り線を通ると分倍河原駅です。
21(JN21)、分倍河原(ぶばいがわら)Bubaigawara

相対式2線の駅です。
駅の西府駅よりで京王線が上を交差しています。
京王線とは連絡改札口を使いすぐ乗り換え出来ます。
駅自体は京王に委託している委託駅です。
しかし、乗り換え客は結構います。
駅名は「分倍河原」駅ですが、地名は「分梅町」となっています。
「分倍河原」と言うのは新田義貞が戦った古戦場の名前で、
南西の中央自動車道をくぐった先に古戦場跡があります。

分倍河原駅を出ると切通しを走ります。
南武線は多摩川沿いの平地を走るせいか、
切通しの区間はあまりありません。

切通しが終わると右カーブになります。

家が密集しています。

やっとカーブが終わり、直線になります。

都道18号線の上を交差すると西府駅です。
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