武蔵の南を走る・JR南武線9
18(JN18)、稲城長沼(いなぎながぬま)Inagi-Naganuma

写真は高架化工事中で分かりにくいのですが、
一応2面3線の駅になっています。
元々の地名は長沼なのですが、
京王電気軌道(現・京王電鉄)の長沼駅に遠慮したのか、
明治以降に新しく作った「稲城」と言う地名を冠して、稲城長沼駅としました。
しかし、大胆不敵にもその京王が京王相模原線に稲城駅を造り、
稲城の代表駅のように装ってしまいました。
本当は稲城長沼駅が稲城市の代表駅です。
南多摩駅よりに引き上げ線があり、
この駅始発終着の電車が設定されています。

稲城長沼駅を出ます。

高架化工事でごちゃごちゃしている中を走ります。

カーブを曲がります。
この辺に大丸(おおまる)駅がありました。
後に多摩聖蹟口駅に改称されたのですが、
南多摩駅完成時に廃止されました。
19(JN19)、南多摩(みなみたま)Minami-Tama

現在、工事中ですが一応2面2線の駅です。
何でここが「南多摩」なのか不思議に思うのですが、
多摩川の南と言う意味だそうで、
かつては南多摩川貨物駅でした。
丘陵と多摩川に挟まれた狭い地域にある駅ですが、
大企業の工場があるため、
工場の従業員の利用が多くなっています。
西武多摩川線是政(これまさ)駅周辺の人も、
是政橋を渡って南多摩駅を利用しているようです。

南多摩駅を出るとすぐカーブです。
南側の丘陵は所々地肌が露出しているので、
目立ちます。
手前の整地しているところにはかつて、富士通の工場がありました。

丘陵に沿ってカーブが続きます。

武蔵野線が寄り添い、
カーブのまま多摩川橋梁になります。

多摩川橋梁です。
武蔵野線は高架橋なのに対し、
南武線はガーター鉄橋です。
両線の開業年数の差を感じ取れます。

多摩川を渡り終わると、上下線が離れます。

立川駅方面の線はくだり勾配になり、武蔵野線の下を交差します。
この辺に是政多摩川駅があったのですが、
今は全く面影がありません。
南多摩〜府中本町間は南武線で一番駅間距離の長い
2.4qになっているのと、
西武多摩川線との連絡を考慮し、
西府駅のように復活する可能性があります。

武蔵野線の下を交差した後はのぼり勾配になります。

中央自動車道の下を交差します。

武蔵野線と同じ高さになります。
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