元砂利線通勤線・JR相模線6
09、厚木(あつぎ)Atsugi

1面1線の駅です。
ホームは両側にありますが、
使用しているのは左側のホームだけです。
小田急線の厚木駅との乗り換えを便利にするため、
ホームを東側から西側に変えました。
厚木駅と言いながら厚木ではなく海老名にあるのですが、
これは複雑な歴史が絡んでいます。
元々厚木駅はここよりやや北側にあった駅で、
神中鉄道(現・相鉄本線)の駅として開設されました。
その後、相模鉄道(現・相模線)が開通し、両線との乗換駅になりました。
当時、小田急線は無く、事実上、厚木の玄関口の駅だったので、
違和感はあまりありませんでした。
やがて、小田急線が開通し、
厚木の中心地に相模厚木駅(現・本厚木駅)とこの場所の河原口駅を造りました。
神中鉄道は小田急線と接続するため、厚木駅から中新田口駅まで延長しました。
神中鉄道は小田急線との接続を更に便利にするため、
相模国分駅を信号所にし海老名駅に乗り入れ、
相模国分信号所〜中新田口駅間の旅客営業を廃止しました。
そのため、相模鉄道の厚木駅と小田急線の河原口駅が離れて存在する状態が続き、
これは神中鉄道と相模鉄道が合併した後も続きます。
相模鉄道の茅ヶ崎〜橋本間が国有化した時、
やっと厚木駅と河原口駅が統合しました。
この時、厚木駅を河原口駅に駅名変更すれば良かったのですが、
旧神中鉄道の厚木駅が貨物駅として残っていたのと、
東急(一時期小田急線は東急の路線になっていた。)の
国鉄への配慮から厚木駅のままにしました。
厚木の中心地ではないので、
駅周辺の商店街はこじんまりとしていますが、
北東側に大型団地があり、その周辺にもマンションが林立しています。

厚木駅を出ると隣に相模鉄道の電留線が広がり、
その電留線に接続する線路が分かれます。
かつて同じ鉄道会社だったという唯一の遺跡と言うところでしょうか?
線路が分かれた後すぐ交換設備になります。
ここは厚木駅の構内扱いで、信号所にはなっていません。
ここがかつての厚木駅の跡地です。
ダイヤ改正毎に変わりますが、
ここで電車の交換が行なわれることがあります。

交換設備を過ぎ、上下線が合流します。

新しいマンションの中を走ります。

直線となります。
右手に相鉄厚木線が併走します。
相鉄厚木線は一応貨物線ですが、
現在貨物営業は無く、
厚木駅の電留線への電車回送のみに使われています。

緩いくだり勾配が続きます。

田園地帯のまま海老名駅になります。
10、海老名(えびな)Ebina

島式2線の駅です。
元々ここには駅がなかったのですが、
小田急線や相鉄本線との連絡を考慮し、
昭和62年に出来た、国鉄最後の新設駅です。
小田急線や相鉄本線は再開発の進む南側にあり賑やかですが、
相模線は両線から約200メートル北に離れた、
市街化調整区域にあり、
周囲は長閑な田園風景になっています。
小田急線と相鉄本線との乗り換えは、
小田急の海老名検車区をまたぐペデストリアンデッキを歩いての乗換えで、
少し時間がかかります。

海老名駅を出るとすぐカーブで、
相鉄厚木線と分かれます。

カーブが続きます。

団地の横を走ります。

直線になります。
海老名〜入谷間は相模線で一番駅間距離が長い区間で、
電車は飛ばします。

右手は丘陵、左手は水田の風景が続きます。
横に送電線が通っていますが、
この送電線は原当麻駅までこの相模線の横や上を通ります。
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