丘陵を抜けて・JR八高川越線10


なだらかなくだり勾配が続きます。
写真には写っていませんが、左手の下には県道が通っています。


右手の杉林が続きます。


やや緩い右カーブが入ります。


まだくだり勾配が続きます。


突然急カーブになります。
カーブのところに八高・川越線の変電所があります。
ここは昭和22年、長いくだり勾配のため蒸気機関車のブレーキが利かず、
3両目から6両目までの客車が脱線転覆し、
死者約184人を出した日本最悪の鉄道事故現場です。
現在も線形は全く変わっていないので、
厳重に脱線防止ガードを取り付けています。


前方に太平洋セメントの工場が見えます。
昭和22年の事故時は右手盛土下に客車が転落しました。


住宅が増えてきます。
架線はフィーダメッセンジャーカテナリーからシンプルカテナリーに切り替わります。


構内が広がり、県道川越日高線の下を交差します。

09、高麗川(こまがわ)Komagawa


2面3線の駅です。
その他東側に側線が数本あります。
側線はかつて北東にある
太平洋セメント(当時・日本セメント)の貨物列車の機関車入れ替えに使っていたのですが、
貨物運転は廃止になり、現在は気動車や電車の留置線として使っています。
電車は3線とも停車できるのですが、
真ん中の線は専ら気動車専用で、
電車は駅舎側と側線側の両外側の線に停車します。
八高線と川越線は上り下りの方向が逆のため、
停車する線は上り下りに分けてなく、まちまちです。
そのため、気動車乗換えやこの駅どまりの電車から先の電車に乗り換えるとき、
地下道をわざわざ通っての乗り換えになることがあります。
気動車が停車する中線と共通の側線側の線は、
ホームの高さを気動車に合わせているため、
電車の床とホームの段差が大きくなっています。
高麗川駅は日高の中心地にある駅ですが、
日高は住宅都市なので駅前はさほど栄えていません。
北東には太平洋セメントの工場や日高市役所があります。
北西は駅名の元になった高麗の里で、
かつて高句麗の人が渡来してきた地です。
南西は新興住宅地や団地になっています。


高麗川駅を出ます。
電車は右側に転線します
左の八高線と右の川越線の間に
太平洋セメントの引込線(現在は使用していない)があります。
八高線毛呂(もろ)駅方向も電車の一時退避のため、
数百メートル程の距離が電化されています。


ゆっくりカーブを曲がります。


新興住宅が多いです。


このカーブは90度以上方向が変わります。


そして、やっと直線になります。
この直線は武蔵高萩駅直前まで続きます。

丘陵を抜けて・JR八高川越線11

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