快走電車京急本線1

京浜急行電鉄は、関東の大手民鉄ではかなり異色の鉄道です。
快特(快速特急のこと)は品川〜横浜間を最高速度時速120qでとばし、
停車駅の多い各駅停車と比べると所要時間の差がかなりあります。
車両も通勤路線ながらクロスシート車を積極的に導入し、
特別料金不要(京急ウィング号は除く)で快適な車内環境を提供しています。
列車は最長12両編成(18×12両で216メートル)で運転されていますが、
これは大手民鉄全体で見ても最長です。
しかし一方、各駅停車は4両編成か6両編成主体で、
12両編成が多い快特に比べるとかなり短いです。
これは、やはり快特と各駅停車の時間差が関係していて、
各駅停車は快特通過駅から快特接続駅までの利用にしか使われていないからです。
京急の最近の注目は、羽田空港乗り入れによる航空客輸送で、
品川駅(都営浅草線)から羽田空港駅行きの電車を多く走らせ、
JR東日本系の東京モノレールに対抗しています。
品川〜京急蒲田間は羽田空港行き電車も上乗せされるので、
かなりの過密ダイヤですが、日中の快特はうまくダイヤを駆使して、
あまりノロノロ運転にならないようにしています。
今回はそんな京急の本線系統の京急本線の特集をいたします。
京急本線は泉岳寺駅から浦賀駅までの56.7qを結んでいます。
京急本線のうち、泉岳寺〜品川間は都営浅草線の接続線のような役割で、
実際の京急のターミナルは品川駅になっています。
また、堀ノ内〜浦賀間は、本線ながら支線のようになっていて、
堀ノ内駅以南は久里浜線のほうが本線的な役目になっています。



49(KK64)、浦賀(うらが)Uraga


京急本線の終点浦賀は、かつて造船業の盛んだった浦賀港の前にあります。
また、バス乗換えで観音崎などに行くことができます。
駅自体はやや高台のところにあります。


浦賀駅は島式2線です。
京急本線の終点の駅としては単純な構成になっています。
ホームの先端はカーブしています。


浦賀駅を出るとすぐカーブで、その先にシーサスがあります。


山の中に分け入ると、トンネルになります。


トンネルを出てカーブを曲がると馬堀海岸駅です。

48(KK63)、馬堀海岸(まぼりかいがん)Mabori-Kaigan


相対式2線の駅です。
駅の北側に馬堀海岸があり、
それにそって住宅が整然と並んでいます。


新1000形電車4両とすれ違います。


住宅地の中を盛土で行きますが、
やがて丘陵の裾にそって走るようになります。


丘陵の裾からはずれ、直線になると京急大津駅です。

47(KK62)、京急大津(けいきゅうおおつ)Keikyu-Otsu


相対式2線の駅です。北側は馬堀海岸の端にあたります。
住宅地の中にある駅ですが、北の海岸と南の丘陵に挟まれた狭い地域なので、
利用客は少なめです。


京急大津駅を出ます。


緩いカーブとアップダウンを繰り返します。


そして、久里浜線と合流すると堀ノ内駅です。
合流寸前はどちらもカーブになっていますが、
本線の方が緩いカーブになっているので、
先に開通した区間だと分かります。

快走電車京急本線2

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