雷都を貫く・宇都宮ライトレール1
宇都宮ライトレールライトラインは
宇都宮駅東口電停から芳賀・高根沢工業団地電停までの14.5qの路線です。
この路線は令和5年完成の新しい路線で、
周囲の交通渋滞緩和と、環境問題改善目的で建設されました。
現在は宇都宮駅の東側のみの路線ですが、
将来的には西側にも路線を延ばし、
東武宇都宮線との連絡も便利になる予定です。
新しい路線は均質的な感じになることが多いのですが、
この路線は意外と車窓の変化に富んでいます。
01、宇都宮駅東口(うつのみやえきひがしぐち)
UtsunomiyaStation-East
宇都宮東口電停は島式2線です。
基本は東側の1番線を使用し、
本数が多い時間帯は2番線も使用します。
JRの宇都宮駅とはペデストリアンデッキで結ばれています。
宇都宮駅東口は駅前ロータリーが広く、
このロータリーの中にライトラインのホームと、
ライトキューブ宇都宮、ウツノミヤテラスなどの複合ビルがあります。
ライトラインの乗り場とライトキューブ宇都宮の間は広場になっていて、
初代横綱・明石志賀之助の像があります。
宇都宮駅東口電停を出ると、左急カーブを曲がります。
路面電車の軌間は都市によってバラバラなのですが、
ライトラインは日本で一般的な1067ミリを採用しています。
シーサスクロッシングを通り、
ペデストリアンデッキの下を走ります。
カーブが終わると、路面区間になります。
しばらくは県道64号線鬼怒通りを走ります。
線路を左に振ります。
両側はビルに挟まれています。
普通、路面電車は軌道が狂っているところが多く、
揺れが激しいことが多いのですが、
新しい路線なので殆ど揺れません。
上り東宿郷電停ホームを過ぎ、
東宿郷交差点を過ぎると、下り東宿郷電停です。
02、東宿郷(ひがししゅくごう)Higashi-Shukugo
東宿郷交差点を挟んで、
上下線ホームが互い違いに配置されている、
相対式2線の電停です。
周囲はビルばかりです。
開業前の仮称電停名は「宿郷町」で、
次の駅東公園前電停が「東宿郷」だったのですが、
所在地が東宿郷だったので、この電停が「東宿郷」になりました。
尚、宿郷は東宿郷の南側にあります。
東宿郷電停を出ます。
ビルが続きます。
狭い交差点を過ぎます。
上り駅東公園前電停ホームを過ぎ、
交差点を過ぎると、下り駅東公園前電停です。
03、駅東公園前(えきひがしこうえんまえ)Ekihigashi-Park
交差点を挟んで、
上下線ホームが互い違いに配置されている、
相対式2線の電停です。
電停名の駅東公園は電停の北200メートルの所にあります。
国道4号線と陸橋で交差するために、
50パーミルの上り勾配になります。
ライトラインが開通する前のこの陸橋部分の道路は片側2車線だったのですが、
今は1車線に減っています。
ライトラインの架線は殆どセンターポールです。
センターポールは路面軌道では黒塗装、
専用軌道では無塗装になっています。
なお、この陸橋の部分だけ、
センターポールの上に外灯が取り付けられています。
なお、き電線や通信線などは地中化されているのですが、
ここの部分は埋め込みが出来ないため、
上下線を分けるようにあるコンクリートトラフに収納されています。
〜〜〜〜〜
ここら辺の北250メートルのまちづくりセンター・まちぴあの隣に、
ライトラインの今泉変電所があります。
この変電所用地は元々まちぴあの用地の一部分だった所です。
引き込みは普通の配電線を2回線分引き込んでいます。
この2回線はそれぞれ別系統で、
どちらかが保守や事故で使えなくなっても、
もう1回線でカバーできるようになっています。
なお、変電所からライトラインの線路までのき電線は地中を通っているので、
見ることは出来ません。
ライトラインは再生可能エネルギー100%で運行されている触れ込みですが、
これはこの路線開通のために建設した
バイオマスなどの再生可能発電設備の発電量と、
ライトラインの使用電力が均衡していると言うデータ上のことで、
実際の運転には火力発電所などの電力も使われています。
国道4号線と交差する部分がサミットで、
そこを過ぎると今度は50パーミルの下り勾配になります。
やや左に曲がりながら、勾配を下ります。
勾配を下ると、やや左に線路を振ります。
交差点の関係でライトラインは線路を細かく振るところが多いです。
上り峰電停を過ぎ、柳田街道と交差すると、峰電停です。
雷都を貫く・宇都宮ライトレール2へ
川柳五七の電車のページ3へ戻る
川柳五七の電車のページトップへ
たわたわのぺーじトップへ
|