ニュータウンの中へ!北総鉄道1
北総鉄道は京成高砂駅から印旛日本医大駅までの32.3qを結んでいる鉄道です。
しかし、厳密には北総鉄道が所有している区間は京成高砂駅から小室駅間の19.8qまでで、
小室〜印旛日本医大間の12.5qは千葉ニュータウン鉄道の路線となっています。
千葉ニュータウン鉄道は、
北総鉄道や京成電鉄に鉄道施設や車両をリースするためだけの会社なので、
運行や駅施設管理はすべて北総鉄道が行なっています。
北総鉄道は都心から千葉ニュータウンを結ぶ路線で、
かつては大規模ニュータウンのアクセスとして注目されていましたが、
都心に乗り入れる京成電鉄や都営浅草線のルートが悪いばかりでなく、
北総鉄道自身の高い運賃が利用者の敬遠につながり、
千葉ニュータウンの事業縮小もあいまって厳しい状態が続いていました。
しかし、平成22年に成田スカイアクセスが開通し、
北総鉄道は京成電鉄のスカイライナーの経由路となり、
新たな側面を持つようになりました。
元から北総鉄道は高規格で造られた路線だったのですが、
成田スカイアクセス開通に合わせて更なる路線改良を行い、
スカイライナーは時速130qで同区間を走行出来るようにしました。
なお、北総鉄道は平成16年6月まで「北総開発鉄道」と言う社名でしたが、
翌月「開発」を外して現在の社名になりました。
成田スカイアクセスこと京成成田空港線は、
北総鉄道〜千葉ニュータウン鉄道〜成田高速鉄道アクセス(10.7q)
〜成田空港高速鉄道(8.4q)を直通する列車のための便宜上の通称名で、
京成電鉄は全線で第2種事業者となっています。
このように細かく会社が分かれているのは、
建設区間によって出資資本が異なるのと、
建設負債分を上場企業の京成電鉄の決算に入れないようにするためです。
01(KS10)、京成高砂(けいせいたかさご)Keisei-Takasago
京成高砂駅は2面4線の駅になっています。
京成・都営・京急・北総・(成田スカイアクセス)が複雑に乗り入れているため、
ホームに来る電車がランダムになっています。
北総鉄道の起点の駅ですが、所有は京成電鉄の駅で、
駅サイン関係は京成電鉄のものになっています。
京成高砂駅に停車中の千葉ニュータウン鉄道(元・都市基盤整備公団)9100形電車です。
千葉ニュータウン鉄道は第3種鉄道事業者ですが、車両も所有しています。
ただ、北総鉄道にリースしているため、ロゴ関係は北総鉄道のものになっています。
あまりメジャーではないのですが、「C・・・Flyer」と言う愛称が付いています。
特徴は前面のブラックフェイスと、
行き先表示のLEDが日本語とローマ字に分かれているところです。
京成高砂駅を出るとすぐ踏み切りを通ります。
その先で京成高砂車庫への線路が分岐するため、
かなり複雑な配線になっています。
その後、京成本線と北総線が分岐するのですが、
線路は北側から京成本線下り・北総線下り・京成本線上り・北総線上りとなっていて、
北総線の方はカーブを曲がるとすぐに高架にのぼります。
高架にのぼり、京成本線の上を交差すると、上下線が合流します。
京成本線と分かれると、住宅密集地の中を高架で進みます。
一部区間は騒音防止に防音壁が設けられています。
02(HS01)、新柴又(しんしばまた)Shin-Shibamata
高架上の相対式2線の駅です。
丁度柴又街道の交差地点にこの駅があります。
帝釈天などがある柴又からは距離があります。
新柴又駅を出ると緩い勾配をのぼります。
そして、江戸川を渡ります。立派なトラス橋になっています。
ここまでが東京都で、これから先は千葉県になります。
川の北側には矢切の渡しの船が通っています。
江戸川を渡ると広い河川敷の中を高架で進み、
やがて台地にぶつかるため、トンネルに入ります。
03(HS02)、矢切(やぎり)Yagiri
地下にある、2面4線の駅です。
矢切の渡しはここから結構距離があります。
矢切駅を出ます。しばらく地下区間です。
架線は剛体架線でなく、通常のシンプルカテナリーです。
線路にはバラストが敷いてあります。
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