大特集・グアム島の配電線2


で、いよいよ個別に配電線柱の紹介です。
先ずは特別高圧線併架の配電線柱です。
主要道路沿いの配電線を中心に特別高圧線併架の配電線柱が多いです。
グアム島の特別高圧線は11万5千ボルトか、
3万4500ボルトが多いようです。
一方、配電線(高圧線)は480ボルトから13800ボルトとばらつきがあります。


やたら長い長幹碍子で支持している場合、
11万5千ボルトのようです。
11万5千ボルトの特別高圧線を支持している配電線柱の架空地線の支持は、
鉄骨を直角三角形に組んだものが多いです。
なお、11万5千ボルト特別高圧線の下も特別高圧線で、
こちらは3万4500ボルトと思われます。
3万4500ボルトの方は、LP碍子で支持されています。


隣のサイパン島は木柱が多いのですが、
グアム島は大部分がコンクリート柱になっています。
これはグアムは台風が多いため、
強風に耐えるためにコンクリート柱を積極的に採用したからです。
なお、コンクリート柱で八角形のものがよく見られますが、
これはアメリカ海軍製です。


これも、上と同じ形態の装柱です
高圧配電線のすぐ下でアームを伸ばし、
外灯を支持しているのが、アメリカらしいです。
なお、下の特別高圧線と高圧配電線の碍子は腕金ではなく、
腕木に取り付けられています。
日本の配電線は腕金を使うことが多いのですが、
アメリカは腕木を使うことが多いです。


11万5千ボルトの特別高圧線は基本、1回線3本の線を、
道路側2、外側1の三角配列で支持するのが基本です。


碍子の配列は2:1の三角配列が多いのですが、
縦型に配列しているものもあります。
下の3万4500ボルトと、高圧配電線は槍出腕金で支持されています。


耐張碍子部分は懸垂碍子を数珠つなぎにしたものが使用されています。


こちらの耐張碍子も長いです。
電柱はやはりアメリカ海軍製の八角柱です。
結構太く、丈夫そうです。
余談ですが、
下の信号機はワイヤーケーブルで吊り下げられています。
グアム島では市街地を中心に所々見られます。


碍子の色は白と焦げ茶色があります。
2色の碍子が支持している線はバラバラで、
法則性はありません。
特に中性線の区別目的ではなく、
碍子の取り付け時に手持ちにあった碍子を
無作為に取り付けただけと思われます。
(碍子のメーカー違いか?)


ここは一番上の線が白碍子支持で、
真ん中と下の線は焦げ茶色碍子支持で揃えられています。
配電線は2回線を1つの腕金で水平に支持させています。


手前は3万4500ボルトの特別高圧線を併架している配電線で、
奥は11万5千ボルトの特別高圧線を併架している配電線です。
3万4500ボルトの特別高圧線は碍子の色が途中で、
白から焦げ茶色に変わっています。


特別高圧線のオンパレードです。
手前上段の線が11万5千ボルトの特別高圧線です。


上の特別高圧線も、
下の特別高圧線も焦げ茶色の碍子で統一されています。

大特集・グアム島の配電線3

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