大特集・吾妻川水系の水力発電所9

TAKE21、東京電力・箱島
最大出力24,800kW/昭和26年完成


再び吾妻川に戻ります。
箱島発電所は吾妻川の下流域にあります。
建物は古いコンクリート製で、地面を掘り下げた所に建っています。
地上2階地下2階建ての大きい建物です。


発電所裏に導水管があります。
原町発電所のすぐ下流から取水しています。


箱島発電所で面白いのは変電所で、
石垣の土台の上にあり、
発電所建物とは少し離れています。
1回線の送電線が出ています。


その1回線送電線の鉄塔は、1回線ながら腕金が大きめです。

TAKE22、東京電力・金井
最大出力14,200kW/大正11年完成


JR吾妻線のすぐ横にある、送電鉄塔ファンでは超有名な発電所です。
完成は大正11年で結構歴史がありますが、
発電所の建物は新しくなっています。


発電所横には大きな変電所があります。
各方面の送電線が多数合流分岐しています。
その中でも群馬幹線は、
遠くはなれた埼玉県川越市の電源開発南川越変電所まで繋がっています。
箱島発電所からの送電線と、
このあと紹介する渋川発電所からの送電線もこの変電所に接続されています。


JR吾妻線の線路に沿って変電所はあります。


北側から出ている送電線の鉄塔は鋼管型になっています。


山側来る送電線のうち、
1回線の逆配置送電線は箱島発電所からの線です。


金井発電所導水管から出た怒涛の水は、
水門を通り、吾妻川に戻されます。


さて、最後の渋川発電所に向かうため、
1回線の送電線を追跡するのですが・・・、
なんと碍子がLP碍子になっています。


LP碍子は1線につき1個が基本ですが、
一部は2個になっています。


碍子もさることながら鉄塔も結構背が低く寸胴なので個性的です。
この線は発電用水路に沿って通っています。
なお、送電線の名前は渋川線です。


渋川発電所近くに来ると、渋川線は普通の縦型配置の耐張碍子になります。


そして、この鉄塔で方向を折り返すと渋川発電所です。

大特集・吾妻川水系の水力発電所10

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