大特集・吾妻川水系の水力発電所1
利根川水系吾妻川は、
嬬恋の高原地帯から渋川の利根川合流点まで流れている川です。
吾妻川流域には支流も含めて個性的な水力発電所が点在しています。
大部分は東京電力の発電所と群馬県企業局の発電所で構成され、
とくに群馬県企業局の発電所はかなりおもしろい発電所が見られます。
今回も上流からご紹介いたします。
TAKE1、東京電力・鹿沢
最大出力5,600kW/大正15年完成
吾妻川の発電所特集の最初はやはりこの湖でしょう!
大自然の中にある高原の湖です。
湖の名前は田代湖と言います。
東京電力が管理しています。
その田代湖は台地上にあり、台地の下には吾妻川が流れています。
台地から吾妻川にかけて導水管があり、
下に発電所があります。
発電所の名前は鹿沢発電所です。
吾妻川の発電所では一番上流にあります。
鹿沢発電所の導水管です。
田代湖から一気に水が流れます。
発電所の建物です。発電所の歴史は古いのですが、
建物は最近建て直したらしくまだ新しいです。
鹿沢発電所の変電所です。
2系統の送電線が分岐しています。
そのうち1系統は西窪発電所の方に行く路線ですが・・・。
もう1系統は撚架(ねんか)や上下接続碍子など、
個性的な送電鉄塔が連続します。
TAKE2、東京電力・西窪
最大出力19,000kW/昭和8年完成
次は西窪発電所です。鹿沢発電所からだいぶ下流に行った所にあります。
西窪発電所の導水管です。
鹿沢発電所下流の吾妻川および万座川など3河川から取水しています。
発電所の建物です。3階建てでかなり大型の建物です。
最大出力が大きい発電所だからでしょうか。
変電所部分です。比較的コンパクトです。
鉄構関係は古めで、サビ止めがむき出しになっている部分があります。
この発電所からは2回線の送電線が分岐しています。
送電線は鹿沢発電所と今井発電所を結ぶ送電線に合流します。
発電所に行く道路の脇には、
三角に組んだチャンネルポール鉄柱があります。
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