電線・発電ファン必見!秘境広瀬1

山梨県山梨市「広瀬」は、こまごまと水力発電所があります。
それに伴い、電線ネタも豊富にあります。
都心からは若干距離がありますが、長閑で良いところです。




塩山にある恵林寺。武田信玄ゆかりの寺で、かなりの観光客がいました。
規模も大きい寺で圧倒されます。


普通の観光客は寺の見学でおしまいですが、
私はこういうものを目ざとく見つけてしまいます。
この線は大きなみやげ物店をかすめるように通っているので、すぐ発見できます。
左右の耐張碍子は一般型なので、一見東電の配電線かと思ってしまいますが、
坂下に向かってのびている線の方は、
送電線タイプなのでなんか変だと感じることができます。
この線は送電線で、ここら辺に点在している水力発電所を結んでいます。
この送電線柱をAとして覚えておいてください(このあと何回か説明で出てきます)。


上の送電線柱の下は用水路になっていて、ポンプのモータなどがあります。
実はこの用水路は農業用ではなく、水力発電用なのです。
この先、この用水路は坂下の水力発電所に向かって、一気に流れ落ちます。
用水路の水量はかなりあり、流速も早く危険なので、かなり厳重に柵がしてあります。


近くには変電所に関する注意看板があります。
坂下の発電所は、小屋敷第1発電所と言うそうです。
後述しますが、小屋敷発電所は2箇所あり、
下流のほうに第2発電所があります。


Aの送電線柱から坂下に向かってのびる線を追ってみます。
この線は、小屋敷第1発電所に向かってのびています。
写真の送電線柱は、耐張碍子とジャンパー線の碍子に特徴があり、
電圧は配電線と一般の送電線の中間なのだと思われます。
中段にはポンプモータ用などの電灯線もあります。
架空地線もしっかりあります。


坂下の発電所に着いた送電線は、
この送電線柱で地中にもぐります。
となりの建物は発電所の建物です。
この送電線柱の注目すべきところは、一番上部の縁まわしの碍子で、
耐塩皿碍子を更に大きくしたようなごつい碍子です。
しかし、そのごつさにくらべて、
引き下げ線を支持する碍子はいたって小型です。


小屋敷第1発電所の建物です。
1回線送電線分くらいの発電量なので、
比較的規模の小さい発電所です。
建物は意外と新しいです。

電線・発電ファン必見!秘境広瀬2

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