港北変電所と京浜変電所19




弊サイト作者の好きな駅である、相模鉄道の弥生台駅を降りると先ず目に入るのが、
東京南線の3・4号線の鉄塔です。
鉄塔の架空地線支持部分が飛び出ていないので異質な感じを受けます。
送電鉄塔は普通、尾根の所に建てる場合が多いのですが、
写真の鉄塔は珍しく谷の中にあります。
そのため、弥生台駅がある尾根側から見ると背の低い鉄塔に見えます。
こんな異例な鉄塔になっているのは、
この上を丁度東京南線1・2号線が交差しているからです。


さて、そんな東京南線3・4号線の上を交差するのが、
東京南線1・2号線です。
2導体2回線の27万5千ボルトの送電線で、
横須賀火力発電所から来ています。
京浜変電所の南東に接続しています。


その隣は東京南線3・4号線・・・ではなく、
京浜線3・4号線です。
京浜変電所に入る手前で東京南線1・2号線と東京南線3・4号線の間に割って入ります。
2導体2回線27万5千ボルトの送電線で、
電源開発(Jパワー)の西東京変電所から来ています。


京浜線3・4号線の鉄塔の番号はなんだかインフレ番号になっています。
1001号と言うと、1001基目の鉄塔のような感じを受けますが、
新福島変電所と新古河変電所の181キロメートルを結ぶ福島幹線でも鉄塔数は442基です。
それより距離がはるかに短い京浜線が1000基を越える訳が無いのと、
京浜線は電源開発西東京変電所に向かって番号が増えていくので、
鉄塔番号に+1000していることになります。
理由はよく分かりませんが・・・。


その隣が東京南線3・4号線です。
東京南線1・2号線と同じく、横須賀火力発電所から来ています。
弥生台駅で見たこそこそした感じの103号鉄塔に比べると、
104号鉄塔は堂々としています。
鉄塔の高さが高く、4導体2回線になっていますが、
電圧は27万5千ボルトです。
導体数や鉄塔の形で東京南線1・2号線や京浜線3・4号線より
後に造られた送電線だと言うことが分かります。


京浜変電所の北東に接続しているのが京浜線1・2号線です。
2導体2回線27万5千ボルトの送電線です。
京浜線3・4号線と同じく、電源開発の西東京変電所から来ています。


京浜線1・2号線も鉄塔番号が+1000されています。


東京南線と京浜線は京浜変電所東側の27万5千ボルト部1次側に接続されています。
写真手前が南側で、
一番手前が東京南線1・2号線、その次が京浜線3・4号線、
そのまた次が東京南線3・4号線、一番奥が京浜線1・2号線になっています。
京浜変電所は相模鉄道いずみ野線の弥生台駅といずみ野駅の間にある丘の上にあります。
そのため、弥生台駅からでもいずみ野駅からでも京浜変電所への距離はさほど変わりません。
ただ、京浜変電所は弥生台駅側の標高が高くなっているので、
弥生台駅から行くと少し坂をのぼることになります。


東京南線3・4号線と京浜線1・2号線引き込み部です。
東京南線3・4号線だけ4導体になっているのですが、
引き下げ線は2導体になっています。


1次側の遮断器は殆どガス遮断器なのですが、
一番南側の1回線だけは空気遮断器を使っています。


1次側の断路器の碍子数は3連になっています。

港北変電所と京浜変電所20

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