北東京変電所と岩槻変電所4




さて、北東京変電所から出た西越谷線と白岡線は、
岩槻変電所に向かいます。


下の白岡線は岩槻変電所の北側の一次側に接続します。
上の西越谷線は岩槻変電所に接続しないので、
岩槻変電所敷地の上をスルーしています。


白岡線の岩槻変電所引き込み部手前の白岡線44号鉄塔は、
西越谷線を支持せず独立しています。
上の送電線は西越谷線です。


白岡線は引き込むと、計器用変成器の線を分岐します。
引き込み後も母線は2導体です。


一方、岩槻変電所をスルーした西越谷線は下に美園線を挟みます。
この変電所は周囲に色々な障害物や、
立ち入り禁止の敷地があって全体が掴みにくいのですが、
美園線も北の一次側から出ています。
・・・と、言うことは、美園線も上の西越谷線と同じく15万4千ボルトと言うことになるのですが、
西越谷線が2導体で腕金の幅が広いのに対し、
美園線は単導体で腕金の幅が狭いので、
美園線の方が電圧が低いような錯角に陥ります。
でも、碍子数を数えるとほぼ同じ数なのが分かります。


西越谷線と美園線の併架は1スパンだけで、
次の紅白鉄塔で双方が分かれます。


なんだか寂しげな感じで美園線は鳩ヶ谷変電所を目指します。


一次側から出入している送電線はあともう1路線あります。
それは東埼玉線で、鴻巣にある埼玉変電所と岩槻変電所を結んでいます。
東埼玉線は岩槻変電所手前の122号鉄塔で、
下に岩槻変電所二次側接続の岩槻線と七里線を挟みます。
なお、埼玉変電所は「さいたまへんでんしょ」ではなく、「さきたまへんでんしょ」と呼びます。
(さきたまは、さいたまの昔の呼び方(埼玉県名の発祥)なので、同じなのですが・・・。)
なので、この東埼玉線も「ひがしさきたません」と呼ぶのだと思います。


岩槻線と七里線併架は1スパンだけで、
次の123号鉄塔で分かれます。


東埼玉線は一次側の一番西側で接続しています。


東埼玉線の引き込み部は2相をブロッキングコイルに通しています。
そのため、結構目立ちます。


その東埼玉線引き込み下が岩槻変電所の正門です。

北東京変電所と岩槻変電所5

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