京北変電所と花畑変電所4
次は京北変電所です。
同変電所は過渡期の変電所なのか、
完全屋内部分と屋外ガス絶縁開閉装置部分、
そして、従来の断路器、遮断器部分とに分かれています。
屋内部分は27.5万ボルトの春日部線の他、
京西線&松原線と草加青柳線などが接続されています。
ガス絶縁開閉装置は南側から接続する、
安行線、東尾久線、足立線、鹿浜線、瀬崎線などが接続されていて、
残りの京北線、西町線、南葛線は従来の断路器、遮断器に繋がっています。
京北変電所のマイクロ波アンテナは北東側にあります。
この変電所は北側から反時計回りに見てみます。
北西方向から4導体2回線の送電線、
春日部線が変電所北東側に接続されています。
春日部線は白岡の北東京変電所から京北変電所を結んでいます。
(どちらも東京の北と言う意味の変電所名ですね・・・。)
春日部線は京西線や草加青柳線の上を交差した後、
京北変電所に引き込まれます。
引き込み部の引き下げ線は2導体になっています。
春日部線は大きい絶縁ブッシングを通して変電所の建物内に引き込まれています。
ブッシングの前には避雷器があります。
次は草加青柳線です。地中から引き上げています。
草加青柳線は京北変電所を出るとすぐ春日部線の下を交差します。
交差部分には架空地線がありません。
草加青柳線は新設の青柳変電所に繋がっています。
次に京西線と松原線ですが、
こちらも地中から引き上げています。
同2線は安行線の鉄塔に引き上げられています。
京西線と松原線は僅かの距離だけ安行線の下に併架されています。
併架部分の鉄塔は高さが高く、紅白鉄塔になっています。
京西線と松原線は上の安行線と懸垂碍子の種類が異なります。
この鉄塔で安行線と分かれます。
次は京北線です。
京北線は電源開発(Jパワー)の南川越変電所から京北変電所を結んでいます。
かつての黒部幹線支線です。
一方、安行線は先ほどの京西線と松原線の引き上げ鉄塔を通った後、
下に京北線を挟みます。
そして、この門型鉄塔に引き込まれます。
この鉄塔をよく見ると、上の安行線は左右から地中へ送電線を引き下げていて、
下の京北線は下の断路器や計器用変成器に繋がっています。
京北線には白い筒状のブロッキングコイルがあります。
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