鉄道総研の電線1

東京都国分寺市(最寄は国立駅)に、
財団法人鉄道総合技術研究所(通称・鉄道総研)と言う、
鉄道に関する技術を研究している所があります。
元々は国鉄の施設だったのですが、
国鉄の分割民営化に伴い、財団法人になりました。
鉄道の技術を研究するところですが、
面白い電線ネタもあります。




鉄道総研の正門です。国立駅北口から徒歩5分くらいです。



1、鉄道総研の送電線


鉄道総研の周りを回ってみます。
やはり先ずは鉄道総研の変電所でしょう。
鉄構が古く、かなり前からある変電所だと推測できます。
この変電所は出て行く送電線が1路線ありますが、
入ってくる送電線が見当たりません。
どこか地中送電線から引き込んでいるのかと思われます。
かつてはJR前久保・武蔵境線を分岐させて引き込んでいたようです。


手前に避雷器、その後ろが断路器になっています。
札には武蔵境1号線と書かれているので、
JR武蔵境変電所から電気を供給しているのだと思われます。
一番手前はリニア台車回線地絡過電流制御装置らしいです。
リニアモーターカーの台車走行試験でも行なっているのでしょうか?


こちらは受電2号の方です。
断路器があります。


手前のキュービクルが邪魔なのですが、
後ろには遮断器があるらしく、
ブッシングだけ見えます。


変電所の端です。
左に断路器、右に計器用変成器が見えます。


変圧器は一番奥にあります。
変電所内は草生していて手入れがあまりされていません。


変電所の古い鉄構群です。
素朴な感じがします。
手前の錆だらけの鉄道架線柱(写真左)も素敵です。


この変電所から1回線の送電線が出ています。
1号鉄塔は普通の1回線鉄塔です。
変電所からの2本の架空地線をこの送電鉄塔で1本にまとめています。
耐張碍子のアークホーンが大きめです。


2号鉄塔以降は鋼管をA字に組んだ鉄塔になります。
かつてはすずらん柱だったような気がしますが、
最近鉄塔を新しくしたようです。
写真一番奥が2号で、3号、4号となっています。


4号鉄塔です。この送電線はすべて耐張碍子になっています。
2号鉄塔からはほぼ真っ直ぐな送電経路です。


5号鉄塔です。架空地線が2本に分かれます。


5号鉄塔は道路に面しているため、
大きく昇塔禁止の表示がされています。


5号鉄塔は何とか送電線名が読み取れます。
総研連絡2号線と言う路線名らしいです。

鉄道総研の電線2

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