鉄道総研の電線3

3、鉄道総研の交流電化試験線路


鉄道総研の中には2万V交流電化の試験線路があります。
かつてはループ線だったのですが、
今は半分ほど撤去されています。
それにしても何で交流電化なのでしょうか?
直流電車の試験が出来ないと思うのですが・・・。


試験線路の撤去した跡です。
レールがアスファルトに埋め込まれています。


奥にR291形電車が見えます。
JR西日本の223系電車を元に造っています。
2両在籍で、この試験線路をまともに走れる唯一の車両です。
主に燃料電池の試験に使っているようです。


辛うじて元・豊橋鉄道のモ3300形電車が見えました。
架線&バッテリー電車の試験に使っているようです。
手前の架線は碍子型セクションを挟んでいます。
碍子型セクションは交流電化の駅構内等でよく使われます。


モ3300形電車の近くにはPC枕木、
ラダー軌道などの構造物が色々置かれています。


ディーゼル機関車があります。
試験車両の出し入れに使っているのだと思われます。


ループ線許可証がないと線路には入れないようです。


直流電線を支持する木柱がありました。
試験線路の電気を直流に切り替えられるのか、
直流専用の試験線が別にあるのかは不明です。


ループ線の終端近くに、
古びた台車が置かれていました。
形状は軸梁式のようです。


ループ線の一部は国立駅方向に延びていますが、
途中で終わってしまいます。
JR中央線の高架化工事を行なう前は実際に同線に線路が繋がっていました。
しかし、国立駅よりは非電化だったので、
車両の回送はディーゼル機関車が牽引していました。


線路終端部横に断路器がありました。
これは直流なのでしょうか?


国立駅への連絡線跡は空き地や自転車置場になっています。



4、鉄道総研のパンタグラフ試験線


ループ線に沿って変わった架線と軌道の線路が敷いてあります。
架線はやたら低く、背の高い人なら手が届きそうです。
この線路はパンタグラフの走行時の接触試験をする線です。
専用の台車にパンタグラフを載せて走らせ、
パンタグラフの接触状態などのデータを取るらしいです。
なお、台車は時速200キロメートルまで出せるようです。
いくら鉄道総研の敷地が広くても、
時速200キロメートル出したらあっという間に終点に着いてしまうと思います。


奥の倉庫にその台車らしき車両があります。

鉄道総研の電線4

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