京北変電所と花畑変電所11


花川線の隣で、やはり低い位置から出ている送電線があります。


青井線と千代田鋼鉄線です。
3回線のうち2回線が青井線で、残りの1回線が千代田鋼鉄線です。


花川線と青井線は共に花畑変電所から江戸川変電所を結んでいるので、
殆どコースが平行しています。


青井線5号鉄塔です。
この鉄塔で千代田鋼鉄線の1回線を分岐します。


千代田鋼鉄線は綾瀬川と首都高速6号三郷線の上を交差したあと、
次の鉄塔でもうおしまいになります。


引き下げ先は勿論千代田鋼鉄工業の工場ですが、
この工場は防音対策の高い塀などに囲まれているため、
変電所の様子を見ることは出来ません。


変電所南東側です。
ガス絶縁開閉装置があります。地中線はここから出ています。
横には受水槽があります。


ガス絶縁開閉装置の南側は変圧器側になっているので、
殆ど路線名が読み取れないのですが、
一つだけ「亀戸線」と言うプレートだけは確認出来ました。
しかし、亀戸線はこの変電所に接続していないのですが・・・??


ガス絶縁開閉装置の南側には変電機器の死体置き場が・・・。


花畑変電所で使っていたと思われる変圧器です。
今花畑変電所にある現役の変圧器は殆ど新しいものですが、
それらに交換されるまで現役で使われていたのだと思われます。


ブッシングや冷却板、防音板などが外され、
無残な状態で置かれている(不気味だぁ〜。)変圧器です。
変圧器には「東京電力花畑変電所御向〜13万キロボルトアンペア・ファールバル型変圧器」
と古臭い字体で書かれています。
メーカーのロゴが見たことないものだったので、
「どこのメーカーだろう?」と思っていたのですが、
調べたところ、ドイツのシーメンス社の昔のロゴだと分かりました。
(鉄道のVVVFインバータ装置は有名ですが、変圧器は日本においてあまり馴染みがありません。)
シーメンス社で製造した変圧器を富士電機が仲介者かつ共同開発者として、
ドイツからファールバル・・・いや、はるばる輸入したようです。
この型の変圧器は昭和20年代〜30年代に製造されたかなり古い変圧器です。
ファールバル型とは「鉄道車両で輸送する組み立て型」と言う意味だそうで、
鉄道で輸送された後(積みおろしは北千住駅か綾瀬駅??)、
現地(変電所)でパーツを組み合わせて組み立てたのだと思います。


花畑変電所の北東約1.5キロメートルの所で地中から引き上げている送電線があります。


路線名は花総線で、花畑変電所からこの地点までは地中線になっています。

京北変電所と花畑変電所12

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