
川崎鶴見地区の送電線5

昭和A線はこの先も続きます。
ここからは昭和電工川崎事業所の敷地になります。

昭和A線の下には廃止された貨物線の線路があります。

この特徴的な鉄塔で分かれる送電線があります。

分かれた方の送電線は3基先で引き下げ、変電設備になります。

昭和A線はもう少し続きます。

JRの川崎火力発電所線(写真手前)の送電線横を通り、変電設備になります。
昭和電工川崎事業所は敷地内に3箇所も変電設備があることになります。

では、また昭電大川線3号鉄塔(写真右)に戻ります。
もう忘れてしまった方にもう一度説明いたしますが、
昭和電工白石変電所に2号線を分岐させている鉄塔です。
写真左の鉄塔は白石線で、引き下げ下は南川崎変電所になっています。

そして、次の昭電大川線2号鉄塔で、塩浜南線の下に入ります。
なんかデジャヴュを感じます・・・。

次はこの鉄塔・・・。なんかこの鉄塔さっき見たような・・・。

で、ここに・・・、
!!って、送電線を追跡していたら、
白石・大川地区を無駄に一周してしまったじゃないですか!!
しかも、塩浜南線は稲荷変電所から先、どこにも電気を供給していません。
塩浜南線と昭電大川線併架の鉄塔の鉄塔名が、
どうして下の昭電大川線になっているのか分かった気がします。
塩浜南線は使っていないからです。
何のためにこんなコースの送電線になっているのか理解出来ません。
まあ、昔は他の工場にも電気を供給していて意味があったと思うのですが・・・。

多分、混乱されている方もいらっしゃると思いますので、
この部分を詳細に書いた図を載せます。
塩浜南線と昭電大川線は繋がっていないのですが、
送電線通りに追跡すると、ぐるっと1周してしまいます。

気を取り直して塩浜南線55号鉄塔の横にある、
末広町線17号鉄塔です。
末広町線17号鉄塔はJR鶴見線の線路の上にあるので、
門型鉄塔になっています。

末広町線17号鉄塔の北側は末広町線で、
この鉄塔より直進する末広町線は昭電大川線に路線名が変わります。
末広町線は送電線を分岐していて、分岐側が末広町線になっています。

分岐した線は次の門型鉄塔で引き下げています。
末広町線18号鉄塔です。

引き下げから先は富士ガスタービン線になります。
ここは富士電機の工場敷地です。
富士電機はガスタービンを造っているので、
実験・研究用にガスタービンで発電を行なっているようです。
富士電機は発電した電気を東京電力に卸していることになります。

富士電機工場内に使い古しの自動販売機が大量に置かれているのですが、
その先にガス絶縁開閉装置があります。
ガス絶縁開閉装置のメーカーは分かりませんが、
まあ、富士電機が態々ライバル他社の東芝や日立、
高岳製作所等から購入するとは考えられないので、
富士電機製だと思います。

末広町線17号鉄塔の南側は地中から送電線を引き上げています。
この送電線、碍子がやたらに少ないのですが・・・。

送電路線名は浅野線で、電圧は2万3千百ボルト・・・、
つまり2万2千ボルトの送電線です。
2万2千ボルトの架空送電線は東京電力管内では殆ど無く、
大抵は地中送電線か発電所間の送電線、または特別高圧配電線です。
まあ、古いまま昇圧せずに残ったと言うべき化石的な送電線なのかもしれません。
なお、浅野線は稲荷変電所から来ているようで、
稲荷変電所からここまでは地中線になっています。
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