青梅変電所と豊岡変電所5


飯能線1号鉄塔です。
1回線は青梅線85号鉄塔から分岐していますが、
もう1回線は豊岡線1号鉄塔から分岐していて、
そこから飯能線1号鉄塔まで地中で結ばれています。


飯能線は川寺変電所(非常時は飯能変電所)に向かって延びています。
飯能連絡線時代は1回線で、
錆びた鉄柱の送電線路で味があったのですが、
最近2回線化されて、ありふれた鉄塔になってしまいました。
それと同時に送電ファンから見向きもされなくなった気の毒な送電線路です。


飯能線を追跡すると、
飯能線17号鉄塔で地中に潜る線があります。
線名が小さくてよく見えないのですが、
この地中線は川寺変電所に繋がっているので、
川寺線で間違いないと思います。


しかし、この飯能線17号鉄塔、
小学校の敷地内にあり、とても危険です。
ここは地中線分岐ではなく、
従来の架空線分岐の方が良かった気がします。
一応、小学校児童用に注意の看板があるのですが、
「非常の場合以外はのぼってはいけません」と書いてあります・・・。
非常の場合でものぼっちゃあかんやろ・・・。


飯能線17号鉄塔から西に50メートルほど行くと、
川寺変電所に到着します。
完全屋内変電所ですが、
建物がいかにも「変電所です。」って言うような簡素な建物なのですぐ分かります。
平成時代前半にこのようなデザインの屋内変電所が大量に造られました。
今の屋内変電所はもう少しデザイン等が洗練されていて、
建物ももう少し頑丈に出来ています。
飯能市は南に大型ニュータウンが建設されたため、
従来の飯能変電所だけでは容量が足りなくなったので、
この川寺変電所を新たに造りました。
お互いバックアップ変電所になっていて、
飯能変電所は中東京変電所から来る高麗川線に、
川寺変電所は青梅変電所から来る飯能線に・・・、
と別系統の送電線に接続して不測の事態に備えています。


川寺変電所から北東に少し進んだところで、
飯能線から分岐する送電線があります。
これは、西武飯能線と言う路線で、
追跡するとすぐに西武飯能変電所になります。


西武飯能変電所は断路器を通ると、
すぐに変電所に建物に引き込まれます。


この変電所は万年塀に囲まれていて中の様子がよく分からないのですが、
かろうじて変圧器の上の部分が見えます。
変圧器は建物の裏にありました。


更に飯能線を追跡すると、
写真手前の飯能線21号鉄塔でブッツリ電線が切られていました。


左の回線はまるっきり繋がっていません。
右の回線はジャンパー線こそありますが、
これも途中で切られています。

青梅変電所と豊岡変電所6

川柳五七の電線のページ2へ戻る

川柳五七の電線のページトップへ

たわたわのぺーじトップへ