青梅変電所と豊岡変電所4


青梅変電所の西側では昭島線、福生線、新町線の計6回線が出ています。
一番下の2回線(新町線)はそれぞれの回線が合流する、
昭島線2号鉄塔で引き上げています。


真ん中の2回線(福生線)は蝶々のようなアームの鉄塔で引き上げています。


一番上の2回線は引き上げ後、昭島線と日立青梅線に分かれています。


日立青梅線は日立製作所の変電所に繋がっています。


日立製作所の変電所は青梅変電所のすぐ南にあります。


・・・で、日立製作所の変電所ですが、
生意気(?)にGIS化されています。
工場の変電所なのに・・・。


ガス絶縁開閉装置の横に遮断器と変圧器があります。



〜おまけ・黒部幹線の解体〜

かつて、黒部幹線(新愛本変電所/富山県〜京南変電所/神奈川県/現・東京電力技術開発本部)
と言う長大な送電路線があったと言うことは、
送電ファンの中では有名な話ですが、
黒部幹線が解体されたのはもう随分昔の話で、
昭和51年生まれの私でも黒部幹線時代のことは知りません。
しかし、黒部幹線が解体された切っ掛けは、
多中線と黒部幹線の組み換えが大きいと思います。


組み換え前は新多摩変電所と中東京変電所を結ぶ多中線と、
それに交差する黒部幹線がありました。
それぞれ全く別の路線で関連性はありませんでした。
なお、黒部幹線は京北変電所方面に行く支線と本線が分岐する開閉所があったらしいのですが、
場所は送電ファンによって証言がバラバラで定かではありません。
ただ、昭和47年の送電路線図を見ると、
開閉所が国鉄(現・JR東日本)の送電線と接しているように書かれているので、
今の豊岡変電所ではないかと推測されます。
(ただ、青梅変電所付近と言う証言もあります。横田基地拡張以前?)


青梅変電所を新設するにあたって、
出力増強が必要になり、
多中線と黒部幹線の交差地点の電線を組み換え、
黒部幹線は中東京変電所に、
多中線は青梅変電所に行くようにしました。
その組み換えで黒部幹線は分断され、
路線名も奥秩父線、青梅線と変更になりました。
私が物心付く時は既にこうなっていた(豊岡線は増強前でしたが)ので、
昭和50年代にこの工事を行なったのだと推測されます。

青梅変電所と豊岡変電所5

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