新秩父開閉所1
新秩父開閉所は埼玉県の小鹿野にあります。
規模の大きい開閉所ですが、大部分は避雷器付きガス遮断器と大型断路器、
そして、計器用変成器(PD)で構成されています。
変電所ではなく開閉所なので当然変圧器はありません。
なお、遮断器と断路器はどちらも開閉器(スイッチ)なのですが、
通常、送電線の電気を流したり切ったりする方は「遮断器」です。
「断路器」は変電所や開閉所の工事等をする際、
部分部分で電気を切ったり流したりする開閉器で、
操作するときは必ず遮断器で電気を切ってから操作します。
計器用変成器は電圧や電流を測定する機械用に、
電圧や電流を変える装置です(分かりにくい言い回しですね・・・。)。
新秩父開閉所は大きい開閉所なのですが、
この開閉所に出入している送電線は5路線のみです。
しかし、どれも50万V級の幹線です。
新秩父開閉所が出来る前は、
安曇幹線1号と休止中の安曇幹線は同じ「安曇幹線」だったのですが、
新秩父開閉所が出来てから分断され、
下流部分は休止区間になりました。
すぐ近くにかつての重要送電線幹線だった黒部幹線が通っているのですが、
単導体2回線、15.4万Vの路線はお呼びでないのか素通りしています。
新秩父開閉所は小鹿野町の山奥にあります。
国道299号を走っていると突如現れます。
山の中に聳え立つ鉄塔群は異様な感じがします。
新秩父開閉所の入口は新榛名線の引き下げすぐ下にあります。
新榛名線は新榛名変電所から来ている路線で、
2回線6導体になっている、50万Vの送電線です。
新榛名線は新秩父開閉所に入るとすぐガス遮断器に引き下げます。
手前が新榛名線のガス遮断器です。
横には避雷器も装着しています。
50万V級の遮断器になるとかなりの大きさになります。
新榛名線は2回線なので、これが6台あります。
新榛名線のガス遮断器の後ろは断路器です。
断路器はかなり大型のものです。
新秩父開閉所はGIS化されていないので、
遮断器と断路器がメインになっています。
各送電線間に計器用変成器がいくつか挿入されています。
遮断器(写真後ろ)のブッシングは垂直のものとV字型の二つがあるようです。
開閉所の中間付近です。
後ろにマイクロ波のアンテナがあり、
手前に一次側二次側を結ぶガス遮断器があります。
隣は新秩父開閉所の管理建物で、
駐車場に駐車している車の数から、
結構多くの職員がこの新秩父開閉所で働いているようです。
中間のガス遮断器を正面から見た写真です。
マイクロ波アンテナは山の中にあるせいか紅白塗装されていません。
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