新多摩変電所と西東京変電所5


2次側からは東京西線と青梅線が出入しています。
2次側には遮断器などはなく、
計器用変成器以外はすべてガス絶縁開閉装置になっています。


ガス絶縁開閉装置は東芝製です。
ロゴが古いので、結構昔から使っていた可能性があります。


引き上げは東側(写真右)が東京西線、
西側が青梅線(写真左)になっています。


そして、青梅線が上、東京西線が下になります。


上の青梅線は2導体、
下の東京西線は4導体になっていますが、
どちらも27万5千ボルトの送電線です。
青梅線は途中まで、
新多摩変電所と中東京変電所を結んでいた多中線を利用している関係で、
2導体になっているのだと思います。
なお、青梅線は新多摩変電所と青梅変電所を結んでいるのですが、
途中、新飯能変電所でも新所沢線から変圧の上受電しています。
1つの送電路線で2つの超高圧変電所から供給を受けるのは極めて珍しいのですが、
青梅線は同じ電圧またはそれ以上の電圧の補助系統がないため、
(豊岡変電所で27万5千ボルト区間が終わってしまうため。)
万が一の予備として新飯能変電所からも受電しているのだと思います。
青梅線がこけると昭島や福生、青梅辺りが大停電になるおそれがあり、
この辺には重要な工場や施設が点在しているため、
青梅線は普通の27万5千ボルトの送電線より優遇されているのだと思います。


2路線以上が併架する場合、
上の方の路線が鉄塔名になるのですが、
この青梅線と東京西線に限っては下の東京西線になっています。


変圧器と2次側の間に調相設備があります。
先ほどの西側の調相設備と同じ構成です。


中央部にSVCリアクトルとSVC変圧器があります。


コンデンサへの母線です。
母線は北側と南側平行してそれぞれ1回線あります。
母線とコンデンサの間には断路器の他、空気遮断器も入っています。


ここもコンデンサが沢山あります。

新多摩変電所と西東京変電所6

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