円錐図法
1、円錐軸
円錐軸とは、円錐の頂点から底辺の円の中心を結ぶ線です。
円錐軸と地軸の関係で、以下の3種類に分類できます。
ただし、殆どは正軸円錐図法が一般的で、
横軸円錐図法や斜軸円錐図法は使われません。
●a,正軸円錐図法
円錐軸と地軸が一致するように円錐をかぶせる投影方法が、
正軸円錐図法です。
また、正軸円錐図法は更にこまかく2通りに分類でき、
地球表面と円錐が接するのを接円錐図法、
地球表面と円錐が交わるのを割円錐図法と言います。
接円錐図法
割円錐図法
●b,横軸円錐図法
円錐軸と地軸が直角に交わるように円錐をかぶせる投影方法を、
横軸円錐図法と言います。
●c,斜軸円錐図法
円錐軸と地軸が斜めに交差するように円錐をかぶせる投影方法を、
斜軸円錐図法と言います。
2、正軸円錐図法の標準緯線
円錐と地球表面が接する(交わる)部分の緯線を標準緯線と言います。
割円錐図法の場合は円錐と地球表面が2ヶ所で接するので、
標準緯線は2本になります。
標準緯線は正しい長さに投影させるのが特徴ですが、
標準緯線を離れるにしたがって長さに誤差が出てきます。
3、正軸円錐図法の分類
●a,トレミー図法
接円錐図法の一つで、トレミーと言う科学者が発明した図法です。
正距を満たす図法ですが、北極や南極などは点にならないため、
その辺の表現は不向きです。
なお、正距とは、標準緯線と経線の長さを正しくすることです。
この図法は地方図に主に使います。
●b,ラムベルト正積円錐図法
接円錐図法の一つで、正積図法になっています。
●c,ドリール図法
割円錐図法の一つで、正距図法になっています。
ただ、経線方向は正しい長さになるのですが、
緯線の長さは標準緯線の内外で長さが異なります。
●d,アルバース図法
割円錐図法の一つです。正積図法になっています。
●e,ラムベルト正角円錐図法
世界地図ではもっともポピュラーな図法です。
また、この図法は航空図や天気図にも使用されます。
特徴は地球上の形状と地図上の形状が同じことです。
接円錐図法と割円錐図法の2種類がありますが、
主には割円錐図法の方を使用します。
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