地図記号・その他の構造物1

その他の構造物とは、建物ではないのですが人工的に作られた構造物を言います。
大体は目印になるような構造物に使われることが多く、
地図を見て今どこにいるのか端的に知ることが出来る記号だと言えます。
また、ダムや堰など、川の流れをさえぎったり、
海の水をさえぎったりする構造物記号もあります。



名称 高塔
記号
由来 四角錐の塔を真上から見た形状。
適用 五重塔、キリスト教の鐘の塔、展望台、送電線の鉄塔、
火の見櫓、給水塔に使います。
また、その他記号が定まっていない、
高くそびえたつ構造物にも使います。

名称 記念碑
記号
由来 記念碑を正面から見た形。
適用 立像を含め(あくまでも地形図、
国土基本図は独自に記号があります。)、
目立つ記念碑や有名な記念碑に使います。

実際の構造物の位置は、
記号の下の線の飛び出した影の部分を除いた
下の線の中心になります。

名称 自然災害伝承碑
記号
由来 石碑を正面から見た形。
適用 自然災害は時とともに忘れてしまう傾向があるため、
伝承碑の位置を地形図に示すことにより、
自然災害が過去に発生していることを伝え、
防災に役立つよう、令和元年に出来た地図記号です。

記号の大きさは記念碑より1.5倍で表示します。

記念碑と同様、実際の構造物の位置は、
記号の下の線の飛び出した影の部分を除いた
下の線の中心になります。

名称 煙突
記号
由来 煙突から煙が出ている様子。
適用 煙突記号は、特に高いものに使います。

実際の構造物の位置は、
記号の下の線の飛び出した影の部分を除いた
下の線の中心になります。

名称 電波塔
記号
由来 通信用ポールと電波。
適用 テレビ、ラジオ、無線、携帯電話など、
電波の送受信を目的にした構造物で
主要なものに使います。

建物の上にある電波塔は、なるべく建物も表示します。

実際の構造物の位置は、
下の円の部分の一番下の部分になります。

名称 油井(ゆせい)・ガス井(がすせい)
記号
由来 「井」の字の変形。
そもそも「井」の字は、
井戸を真上から見た形状からきている。
適用 現に採取中のもので、
目立つ施設を含んでいるところに使います。

名称 灯台
記号
由来 灯台の照明とそこから出ている光。
適用 一般の灯台と航空灯台に使い、
原則すべて表示します。

固定された標識灯は、重要で目立つものに使います。

名称 風車
記号
由来 風車の台と風車
適用 発電を目的に建てられたもので、
特に高く目立つところに使います。
追記 小中学生の公募で決められた記号です。

名称
記号
適用 石、コンクリート、煉瓦で作られた塀に使います。

高さ2メートル以上、
長さ図上3ミリ以上のものに表示します。

名称 よう壁
記号
適用 河岸を保護するコンクリート壁や石積に使い、
高さ2メートル以上、
長さ図上3ミリ以上のものを表示します(塀と同じ)。

よう壁の幅が図上0.5ミリ未満のものは、
よう壁(小)を、それ以上はよう壁(大)を使います。

名称 抗口・洞口
記号
由来 トンネルや洞穴の入り口の形状。
適用 鉱山の坑道、道路、鉄道、
水路が地下に出入りする部分と、
自然に出来た洞穴の入り口に使います。

記号の向きは穴の方向にあわせます。
ただし、縦抗は図郭の下辺に対して
直立させて表示します。

抗口の幅が図上0.8ミリ以上は、
図上の実際の大きさで表示し、
それ未満は0.8ミリで表示します。

図上0.5ミリ以上の道路や
河川のトンネルに使う場合は、
道路や河川より、抗口の幅が両側に0.2ミリ出るように、
表示します。

図上2ミリ未満の
一条河川(線1本で表示した河川記号)の地下部には、
抗口記号を表示しません。

実際の構造物の位置は、
記号両端を結んだ線の中心部になります。

名称 送電線
記号
適用 20キロボルト以上の電圧の送電線に使い、
特に目標となるものに使います。

鉄道や道路の上を通っている送電線や、
鉄道や道路から図上0.6ミリ未満しか離れていない
送電線は必要なもの以外表示しません。

2つの送電線が重なっている場合は、
どちらか一方を省略できます。

名称 輸送管
記号
適用 油やガスを輸送するものに使い、
他に人工物の少ない目標となるところに使います。

輸送管の地下部分で、
地上の同色(黒ですが)記号と重なる場合は、
地下部分の記号を省略します。

空間の輸送管は、前後のつながりが表示できなくても、
目立つものは表示することが出来ます。

地図記号・その他の構造物2

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