月鏡徒然草・10年07月〜08月

かなり危険な民主党(2010年8月29日)
 民主党の代表選に小沢氏が出るようですが、
本当にあの人の考えている事はよく分かりません。
 代表選に出馬しても小沢氏が不利なのは明らかですし、
仮に代表に選出され、そのまま内閣総理大臣になったとしても、
最悪な支持率になるのは目に見えています。
 うがった見方ですが、
小沢氏は落選することを承知な上で代表選に出馬し、
落選後、「党内の支持を得られない」と言う理由を付けて、
民主党を解体することを考えているのかもしれません。
 兎に角、小沢氏は腹のうちがよく見えないので、
彼が代表選に出馬すると言うことは、
民主党のみならず、国民にとってもかなりリスクがあると思います。
 それと彼を祭り上げている山岡賢次と言う議員は、
かつてマルチ商法の詐欺会社から講演料を貰っていた問題の人物です。
その上、婿養子なのに義父・山岡荘八氏のことを「親父」とか言い、
自分は「せがれ」だとか言い出す厭きれた人間です。
 まあ、山岡荘八氏は他界しているので、
山岡賢次氏が勝手な事を言っても「死人に口なし」なのですが、ずうずうしいにも程があります。
 何を考えているのか分からない小沢氏と、
それを祭り上げるお調子者が日本のトップに立った時、日本は崩壊してしまうかもしれません。
テレビと芸能(2010年8月25日)
 芸能リポーターの梨元勝氏がお亡くなりになりました。
癌告知から死去まであまりにもあっという間だったので、
私は梨元氏が癌に侵されていることを知りませんでした。
 梨元氏に関しては功罪あると思います。
彼の執拗な取材スタイルに、
「ここまでやらなくても良いのに・・・。」と思ったことが多々ありました。
しかし、我々に芸能界と言う離れた世界を結び付けてくれたと言う面では、
彼は素晴らしい人物だったと思います。

 梨元氏が第一線で芸能リポートをやっていた頃は、
「○○がついたの・××が離れたの」とかが主流で、
まだ芸能ニュースは牧歌的だったのだと思います。
最近の芸能ニュースはそれを逆手に取った芸能人の売名行為ばかりになり、
見ていて辟易します。
 梨元氏の死去により、
残念ながら芸能ニュースは崩壊の方向に向かってしまうのだと思います。

 それに関連して、「やれ、地デジ普及が遅れている。」とか、
「3Dテレビが売れない。」とか言う話題が、
新聞やテレビニュースに度々取り上げられるのですが、
そういうものの普及が遅れるのは、根本的なところが抜けているからです。
 地デジに関しては、経済産業省や放送業者の一方的な都合で移行するものです。
つまり、視聴者にとっては半ば強制的にテレビの買い替え等を余儀なくさせているのです。
しかし、中には「テレビを買い替える資金がない」とか、
「まだ使えるテレビを買い替えるのは勿体無い」とか言う人は少なからずいると思います。
そういった人に買い替えを勧めるために画面表示を小さくしたりするのは、
嫌がらせ以外の何物でもないと思います。
 もう一度書きますが、「地デジは一方的な都合で移行する」のです。
経済産業省は頭を下げて買い替えをお願いする姿勢でないと、
今後、ますます批判が高まっていくと思います。
 それと、地デジや3Dなどいくらハード面を強化してもソフト面(番組)が劣悪では、
普及は進まないと思います。
人によっては「地デジ化を機会にテレビは無くして、ネットで娯楽を楽しもう。」
と考えている人は多いと思います(実は、私もそうです)。
それだけ、今のテレビ局のテレビ番組はつまらなくて、低俗なのです。
(「告知」と言う名称の番組宣伝、映画宣伝、タレント本宣伝も多過ぎます。)
このままで行くと、テレビと言う電化製品が家庭から消えてしまうかもしれません。
テレビ局はもっとこの現状を理解して番組作りをしなければならないと思います。
雑記(2010年8月15日)
 早いもので日航ジャンボ機墜落事故から25年が経過しました。
当時、私はまだ小学生だったのですが、「本当にこの事故は恐ろしい」と感じました。
 我々にとっては短い25年でも、
遺族にとっては長い25年だったと思います。
それはかけがいのない人を亡くしたという虚無感が辛い日々を繰り返させるからです。
 二度とこういった悲劇の事故を起こさないよう願うばかりです。
これは飛行機に限らず、鉄道でも自動車でも船舶でもすべて同じ事です。
鉄道においてもつい最近、JR宝塚線(福知山線)で100人以上が亡くなる事故が起こりました。
気の緩みや過度なコスト削減は悪戯に安全を脅かす事になることを認識して欲しいと思います。

 改正臓器移植法が施行されて初の書面表示のない20歳代の脳死男性の臓器が、
提供されました。
 この法律に関しては人それぞれ考えがあると思います。
 私は「臓器を提供する割にはその審査がおざなりなこの法律」には賛同出来ません。
「移植ありき」な方向性を直す必要があると思います。
確かに臓器を移植することで救われる命があるのは事実です。
だからこそ、決して「命」と言う言葉に惑わされる事なく、
真剣に臓器移植に関して考えるべきだと思います。
また、決して医師側の利益等を考慮した議論にならないよう、願うばかりです。
 中には「移植に関して情報提供するべきだ」と言う論調もありますが、
私は過度な情報提供は必要ないと思います。
 今回(というか今回も)、提供者の臓器が運ばれるシーンなどがテレビに放映されました。
こんなのが本当に必要な情報なのでしょうか?
臓器を提供する側もされる側もかなり嫌な思いをしたと思います。
日本は仏教・神道国なので、
欧米諸国のような、
「臓器はただのパーツ」と言う考えの国では無いと言うことをメディアは認識するべきです。

 とうとう恐れていた円高のシナリオが始まりました。
「円高だから海外ブランドが安く買える。」と言う能天気なことを言っている場合ではありません。
このままだと日本は転覆してしまうと思います。
 しかし、今回の円高は起こるべくして起こったとしか言いようがありません。
 白川日銀総裁がデフレ政策に対して何もアクションを起こさなかったこと、
民主党や自民党が、
経団連のような富裕層優遇の政策ばかりしたことが原因なのは言うまでもありません。
 まあ今回、こんなことになっても白川日銀総裁は無策で終わるのだと思います。
本当にこの総裁は日本銀行の総裁に相応しくないので、
お辞めいただいた方が良いと思います。
 なお、FXをやっていたお馬鹿さんたちは軒並み損失をしているので、
「ざまーみろ。」と言ってやりたいです。(FX投資のリファラスパムなんか送るな!!)

 相撲協会の新理事は結局放駒(はなれごま)親方と言う、内部の人間になりました。
武蔵川前理事長は胃癌だか胃潰瘍だか神経性胃炎だかが都合よく発病したので、
上手く逃げられたと思います。この人は逃げの相撲が得意なようです。
 放駒親方はこの不信感が募る角界の再建が本当に出来るのかどうか見物だと思いますが、
あまり期待は出来ないと思います。
おそらく、今後も角界はワイドショーネタを提供し続けるのだと思います。
雑記(2010年8月9日)
 今月の6日、
広島で行なわれた平和記念式典にアメリカ駐日大使のルース氏が参加しました。
 アメリカは「広島、長崎に原爆を落としたから戦争を早く終結出来た。」
と言う主張を繰り返し、一貫して式典に参加してこなかったので、
今回、駐日大使が式典に参加したと言うことには大きな意味があります。
(ルース大使は嫌々そうに参加していましたが・・・。)
それだけ、今のオバマ政権は核兵器廃絶に真剣に取り組んでいるのだと思います。
 世界にある原爆や水爆は既に地球を何十回も破壊出来るだけの量があります。
そんな兵器を使う人間の愚かさは言うまでもありません。
今まで恩恵を受けていた地球と言う類希な環境を、
自ら破壊するなんて他の動物では考えない事です。
それだけ、人間が下等で下劣な生き物なのだと思います。
 広島の秋葉市長は核の傘を無くすよう切実に訴え掛けました。
しかし、情けないのは菅首相で、
そのあとの記者会見で「核抑止力は必要。」と言う発言をしています。
何と言うか「この人は本当に空気が読めない人なんだなあ。」とつくづく思いました。
菅首相本人はアメリカに配慮したつもりなのでしょうけど、
駐日大使が平和式典に参加すると言う異例が、
何を意味しているのか分かっていないのかもしれません。
 それどころか世界中から、
「日本は本気で核兵器により戦争が抑止出来ると思ってやがる。馬鹿な国だ。」
と笑われたに違いありません。
 核兵器を日本が発射すれば、日本自体が被害を受けるわけで、
実際、核を保有しても「撃てやしない」ことはどの国も分かっています。
そんな兵器を持つ必要は全くないし、地球の破滅へ導く兵器が増えてしまうだけです。
 核兵器の恐ろしさは被爆された方がよく知っているわけですが、
多く語ってくれる方はあまりいません。(高齢化も進んでいますし。)
しかし、逆に「語れない」と言うのは想像を絶するほど恐ろしいと言う訳で、
「思い出すのも嫌」なのだと思います。
それを我々若い世代は真剣に汲み取る必要があると思います。

 100歳以上の長寿者の生存不明問題が出ています。
メディアは「行政が確認したか、しなかったか。」を中心に挙げていますが、
そんなことがこの問題の本質ではありません。
 この問題は、日本の高齢化が進行していて、
孤独死する方が増えていると言う現状を顕著に示しているのです。
 一番の問題は身内で、自分の親でさえも無関心と言う家庭が増えているのが現状です。
勿論、100歳以上の長寿者の子も70〜80歳代が殆どなので、
子も認知症になっている可能性があるのですが、孫はまだそういう歳では無いので、
祖母や祖父が失踪すれば気付く筈です。
とは言え、孫は祖母や祖父になると、「金づる」にしか思っていない人が多いのだと思います。
 先日、私の祖母の葬式に参加しなかった孫はそれだけ「おばあちゃんなんかどうでも良い。」
と思っているのだと思います(その孫は大学進学の費用を出してもらったのに。)。
 メディアは行政を叩く前に、こういった問題を取り上げるべきです。

 先日から取り上げようとして忘れていたのですが、
西武ライオンズ2軍コーチの大久保氏が解雇されました。
 選手から金を巻き上げた上に暴力を振るうとは最低な人間だと思います。
(過去に女性スキャンダルも起こしているし・・・。)
しかもずうずうしいことに、「何故解雇したか」と言う質問状を内容証明郵便で送ったそうです。
おそらく、本人は「罪の意識」を持っていないのだと思います。
こんな最低な人間は二度と球界に復帰して欲しくないと思います。
記(2010年8月1日)
 サイトをご覧になられている皆さまには関係のないことなので、
ここだけの話に致しますが、先日、私の祖母が亡くなりました。
幸い30代になるまで身内に不幸がなかったので、今回、初めて通夜から葬式、
火葬まで見届けました。
 通夜にも葬式にも出ない孫もいましたが、私は出て良かったと思います。
今回のことで大変勉強になったからです。
祖母の遺骨を見て、つくづく人間の儚さ、無常観を感じました。
それと同時に、与えられた命は大切にしなければならないと痛感しました。

 私の祖母は98歳まで生きたので、まだ悔やみごとも無いのですが、
若くして命を落とした方の遺族の悲しみは想像を絶すると思います。
しかもそれが、同じ人間の殺害によるものだとしたら、遣り切れないと思います。
 先日、千葉法相が議員の任期が切れる寸前に死刑のサインを出し、
死刑が執行されました。
背景に、自身や菅首相への批判をかわす目的があったのは十分に推測出来るのですが、
「死刑は何故しなければならないのか」を考えれば、
法務大臣として判断しなければならないのは当たり前だと思います。
 兎角、死刑反対論者は「犯罪者の人権」とか言うのですが、
犯罪者の前に、その犯罪者によって命を奪われた人間と、
そのことで長年にわたり苦しんでいる遺族がいるのです。
遺族がこんなに苦しんでいるのに、犯人がのうのうと生きている意味は全くありません。
 日本における「切腹」と言う行為は、自身の犯した罪を償うため、
自ら死を選ぶものです。
日本の死刑制度はその延長で、
欧米諸国のような「世間に害を与える悪い人間を罰するのが死刑」と言う意味よりはむしろ、
犯罪者自身が死を持って罪を償うと言う意味があります。
この考えは欧米諸国(キリスト教圏)には無い為、
欧米諸国は死刑廃止になるところも多いのですが、
仏教圏の日本では到底受け入れ難いものです。
 命は確かに重く、死刑のサインを出す法務大臣や、
死刑執行をする執行者は辛いかと思いますが、
それ以上に辛い思いをしている人がいるということを考えて欲しいと思います。

 埼玉県秩父市大滝の登山パーティ遭難事故で、
取材をしに来ていた日本テレビの記者とカメラマン2人が、
沢に落ちて死亡する事故がありました。
言葉が悪いかもしれませんが、
結果として「ミイラ捕りがミイラ」になってしまった事故だと言えます。
 登山パーティの女性は滝に落ちて死亡しているし、防災ヘリコプターは墜落しているし、
この現場は非常に危険な場所と分かっていながら、
何故取材のため登山するのか理解に苦しみます。
ヘリの現場検証が難航するほど現場は行くのが大変なところなのです。
 この2人の死は完全に「詰めが甘い」としか言いようがありません。
おそらく、「埼玉県の山だから。」と言う軽い気持ちだったのだと思います。
埼玉の山でも秩父市大滝の西部は山が深く、標高も高いので、
飯能周辺の奥武蔵の山程度の気持ちで入山すると、痛い目に遭います。
 なんでも取材すればよいと言う報道体勢を見直した方が良いと思います。
怒(2010年7月28日)
 埼玉県の山中で遭難した登山パーティの救出に向かった防災ヘリコプターが墜落する
と言う痛ましい事故が起こりました。
 命を助けるどころか自ら命を落としてしまうなんて、そんなことがあって良いのでしょうか?
 ヘリコプターに乗っていた5人の尊い命が亡くなったと言うのに、
山岳パーティメンバーはのらりくらりと記者会見をしていて、
見ていて非常に腹が立ちました。
「あんたらのせいで5人が犠牲になってしまったんだ。」と言ってやりたいです。
しかも、メンバーの一人が滝つぼに落ちて亡くなっているのだから、
もっと山岳パーティのメンバーは自身の犯した罪に苛むべきです。
軽はずみに登山すると言う、浅はかな行動が今回の悲劇に繋がったのです。

 最近は陰湿な児童虐待事件が報道され、非常に心苦しくなります。
虐待されている児童は言葉に表せないほど辛い思いをしているのに、
なぜ親はそれに気付かないのでしょうか?
 児童虐待事件が起こる家庭は大抵再婚または不倫をしています。
再婚(浮気)相手は自分の子供でないので「可愛くない」と言う感情を抱くようですが、
だからと言って虐待して良いわけがありません。
虐待を行なう人間は親の資格以前に人間の資格がありません。
 それと、児童虐待がされている家庭の周囲
(近所の人、幼稚園や小学校の先生)があまりに無関心過ぎると言う、
現代社会の構造が児童虐待を食い止められない一因になっていると思います。
「他の家庭内には不干渉」と言うのも時と場合によります。
虐待により命を失ったらもうおしまいなのです。
冷たい世間が暖かい世間になれば自然と児童虐待はなくなるのではと私は思います。
雑記(2010年7月21日)
 何だか今頃になって金賢姫元北朝鮮工作員が来日したのですが、
何の意味合いがあって来日したのかよく分かりません。
 彼女が来日しても、日本側が期待している拉致問題の進展は殆ど無いと思います。
仮に金賢姫氏が拉致問題について語っても、情報が古くて役に立たない可能性があります。
 また、金賢姫氏が「手料理を振舞いたい。」と言い出していること、
金賢姫氏の滞在場所が鳩山前首相の別荘と言うことなどおかしなところが多々あり、
右翼でなくても民主党と北朝鮮の関係を疑いざるを得なくなります。

 先日、たまたま世界地図帳を見ていて、イスラエルのところが目に入ったので、
パレスチナ問題について色々調べてみました。
 恥ずかしながらパレスチナ問題は知らない部分が多く、
今回調べた事で、「そうだったのか」と思った部分が多々ありました。
 そんな折の18日、イスラエルのネタニヤフ首相と、
パレスチナ自治政府のアッバス議長が会談したのですが、話は平行線になったようです。
しかし、この問題は根深いものがあり、簡単に解決するものではないようです。
 ここまでこの問題がこじれてしまったのは、
イスラエルとパレスチナ以外の国の思惑が入ってしまっているからです。
 欧米諸国はイスラエルを支持し、パレスチナの行為を「テロ」と称していますが、
 実際はイスラエルの方がパレスチナ侵略のため、大量虐殺を行なっています。
欧米諸国がイスラエルを支持するのは、
自国にいるユダヤ人をイスラエルへ追い出したいためであり、
イスラエルに好意を持っているからではありません。
ユダヤ人は昔から欧米諸国から嫌われていて、
迫害を受けていた人種なのです。(キリスト教開祖のイエス・キリストもユダヤ人なのに・・・。)
しかし、この欧米の態度がイスラエルを助長させる事になっていて、
本当の善と悪の区別がねじれてしまっているのです。
 日本は「イスラエルの方が悪い」のは分かっているのですが、
アメリカと同盟を組んでいる立場上、イスラエルを支持せざるを得ない状況になっています。
 パレスチナ問題は既に元に戻せない位置まで拗れてしまっているので、
イスラエル内部で革命が起きない限り、この問題は100年も200年も続くのだと思います。

 口蹄疫の問題で結局種牛は殺処分することになりました。
東国原知事の発言のブレは毎度の事で厭きれてしまいます。
こんなに毅然とした態度を持てない人間は知事になる資格はありません。
しかし、もっと悪いのは種牛農家の人間で、極めて悪質だと言わざるを得ません。
 日本国中の人々が口蹄疫で義援金を寄付しているのは、
「感染拡大防止のため、農家がやるべきことをやっているから」です。
それを、種牛を生かしておいて、義援金や補助金を貰い、
更に県に種牛を買い取ってもらうと言うのは、ずうずうしいにも程があります。
 種牛農家本人がメディアにしゃしゃり出たことにより実名が明らかになってしまい、
今後、この農家は周囲の農家や世間に白い目で見られるのは間違いありません。
世論自体は49日もすれば忘れるのですが、
周囲の農家の確執は今後ずっと続くのだと思います。
雑記(2010年7月15日)
 口蹄疫の問題で、山田農相と東国原知事が会談をしました。
話は平行線で終わったようですが、原因は東国原氏の方にあるのは間違いありません。
彼はあまりに知事の仕事をしてこなかったので、
知事として今何をやるべきことか分かっていないのだと思います。
 宮崎県の各農家は殺処分前提でワクチンの接種をしているのに、
種牛だけ優遇してワクチン接種もせず残しておくのは、
種牛を飼っている農家とそうでない農家の差別になります。
仮に殺処分を免れたいと思っている種牛農家の人間がいても、
知事として毅然と対処するべきです。
 会談で「種牛が口蹄疫に感染していないと言う理由」に東国原氏は、
「目視確認」を挙げていましたが、
目視だけで「感染していない」と判断出来る訳がありません。しっかり検査をするべきです。
 種牛を残した事により、口蹄疫が更に拡大し、宮崎県のみならず他県まで飛び火した場合、
彼や種牛農家は責任を取れるのでしょうか?
農林水産省が強制執行する前に、しっかりした結論を出すべきだと思います。

 それとは別で、ある番組のコメンテーターが、殺処分を「殺す」と言っていましたが、
これは非常に不適切な表現だと思います。
「殺処分」だと「やむを得ない」と捉えられるのに対し、
「殺す」だと悪意があってやっているように聞こえます。
殺処分担当の方は「断腸の思い」でやっている訳で、
やりたくてやっているわけでありません。
こんなコメンテーターを番組に出すのは止めていただきたいと思います。

 日本振興銀行の前会長らが逮捕されました。
この銀行は名前だけで見るとなんだか信用出来そうな銀行ですが、
その中身は過度な営利に走った怪しい銀行だったようです。
 同銀行はSFCG(旧・商工ファンド)の債権を買い取り、
違法金利でSFCGに買い取らせると言うことを行ないました。
これはSFCGが債権を二重譲渡して粉飾決済した見返りで、
双方に悪意のある事件です。
 しかも、金融庁が日本振興銀行に立ち入り調査する前に、
「怪しい取引のメールは削除しろ」と前会長自ら下に指示すると言う悪質さです。
 そんな悪質な銀行を優遇するために郵便局が民営化されたとなると、
とても腹立たしい思いになります。郵便局は真面目に財政投融資を中心に行なっていて、
不正な融資は一切行なっていません。
それなのに、小泉元首相の陰謀で民営化されてしまったのです。
 有権者も「ゆうちょ銀行叩き」は、
暗にこう言ったどす黒い銀行を増長させる要因になることに気付くべきです。
読売新聞の負け惜しみ社説に笑い(2010年7月12日)
 参議院選挙の結果は民主党が議席を減らし、
そのままそれが自民党にまわった感があります。
 一番の民主党不信はマニフェストの実現率低迷と政治と金の問題、
一向に良くならない景気だと思います。
 消費税はメディアが「法人税減税」主張を直前で隠したため、
何とか最小限の影響で済んだようです。
しかし、都市部の有権者は利口なので、メディアの足元を見透かして、
みんなの党に入れた人が大半だと思います。
 それでも読売新聞は「消費税増税の議論をしろ。」と主張し、
挙句には野党であるみんなの党に「政治をかき回すな」と言うギャグまでかましています。
「野党が政治に関して物を言わなくてどうするんだ?」と言いたいです。
野党が何も言わなければ、野党の存在意味が無くなってしまいます。
読売新聞の社説は負け犬の遠吠えにしか聞こえません。
このままお馬鹿な社説を書き続けると読売新聞の購読者はどんどん減ってしまい、
広告主もますます付かなくなってしまいます。
まさにマスメディアもデフレスパイラルに陥っているのです。

 超党派議員で消費税議論が進んでも、
その中で「法人税減税」と言う言葉が出れば、
一部のブルジョアジーを除く国民に総スカンを食らうのは間違いありません。
大企業の経営者、経団連、メディアはその時、
ギロチン台にのぼれる覚悟があるのかどうか、もう一度考え直した方が良いと思います。

 それとは別で、何とかと言う柔道家が当選したようです。
比例で得票上位なので、落選のしようが無いのですが、
本当に彼女を支持している有権者は殆どいないと思います(余程のファンか身内でない限り)。
まあ、二足も三足もわらじを履くことは出来ないだろうし、
どれも中途で終わるのが関の山だと思います。
どうなるか!!(2010年7月11日)
 いよいよ参議院選挙の投票日ですね。
果たして、読売新聞や経団連の思惑通りに、
消費税を増税して法人税を減税するシナリオが実現出来るでしょうかねぇ?
 今日の読売新聞は「社会保障のために消費税増税が必要・・・。」と繰り返し、
「法人税減税」の文言は載せないようにしていたみたいですが、
「社会保障のため」と言うのは嘘っぱちなのは今までの社説で分かっています。
すべては「法人税減税の穴埋め」です。
 まあ、不況の現在、なかなかつかない広告主を獲得するため、
大企業にゴマを擂りたい気持ちは分からなくもないのですが、
クソな記事ばかり載せている限り、読売新聞の信用はどんどん落ちて行き、購読者が減り、
ますます広告主がつかなくなります。
 便所にしてもWにしても、半分棺桶に足を入れている人間は、
今の日本社会の現状を理解していないので、
メディアで情報操作出来ると今でも信じているようです。
 少なくとも、若い世代は新聞なんて読まないし、他に色々情報源を得られるし、
マスメディアには流されにくくなっているので、そう上手くは操られません。
確かに馬鹿な有権者は今でも沢山いますが、
利口な有権者も増えつつあることを知った方が良いと思います。
雑記(2010年7月7日)
 NHKの大相撲中継は結局中止になりましたね。(ダイジェストはやるようですが。)
放送しようがしまいがどちらでも良い事なのでさして関心はありません。
放送中止にしても、角界が反省して膿を出し切る可能性は低いからです。

 菅内閣、支持率の下落が凄まじいですね。まあ、当然でしょう。
私はちゃんと福祉目的で消費税を増税するのなら賛成なのですが、
法人税減税の穴埋めに消費税を増税するのは反対だし、
そんなことを企てている政党なんかに投票するつもりはありません。
読売新聞などの偏向新聞が大企業にゴマすって、
消費税増税と法人税減税を訴え続ければ続けるほど、
菅内閣の支持率は落ちていくと思います。
 大体、法人税減税はその場しのぎでしかなく、
そのツケは遠からず大企業自身に降りかかってきます。
法人税を下げないと世界企業に立ち向かえないのは逆で、
法人税減税と消費税増税でデフレと円高が進行し、
各国が「JAPANの製品は高いので買わない。」となり、
ますます国際競争力が下がっていくだけです。
(IMFが消費税を上げろと言っているのは、日本の経済を憂慮しているのではなく、
欧米各国のために日本の経済力を落としたいだけです。)
 経団連の便所さんだかトイレさんだかが、
目先の利益しか考えていない大馬鹿者だから、日本は破滅の方向に向かってしまうのです。
まさか大御所まで。(2010年7月5日)
 先日、韓国俳優のパク・ヨンハ氏がソウル市内の自宅で自殺すると言う、
ショッキングな事件がありました。
 しかも、自殺した時期が日本公演中と言うのが最悪です。
彼を愛する日本のファン(おばちゃん)が悲しむ事を想像出来なかったのでしょうか?
 遺書が無いので彼の自殺の原因は分からないのですが、
親の介護疲れや借金問題、仕事が減ったなど色々な憶測が飛び交っています。
しかし、韓国では俳優の自殺が相次いでいて、
それ以外の土壌的な問題もあるのかと思います。
 韓国の俳優や歌手の興行収入は殆ど事務所にいってしまい、
本人にはあまり入らないそうです。
表では華やかな反面、私生活では惨めな暮らしをしている人も少なくないようです。
また、ネットでは日本以上に誹謗中傷が酷く、そういった人を追い詰めてしまうと言う現状です。
 韓国ドラマを見るとなんとなくその国の風土が分かるのですが、
韓国人は自身に対して非常に情熱的な割には、
周囲に対しては意外とドライな人種のようです。
これは、日本に対して激しい敵対心を持っている、
韓国人のナショナリズムに顕著に現れています。
しかし、この韓国人のこうした気質は、
発展した現代社会ではマイナス要因になっているようです。
「自分がこんなに一生懸命やっているのに、何故周りは理解してくれないんだ!!」
と思っている韓国人が多いのだと思います。
 勿論、国の気質は簡単に変えられるものではない(日本が良い例)のですが、
韓国全体で今一度国の風土を見直す必要があると思います。

月鏡徒然草・10年05月〜06月

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