月鏡徒然草・25年04月

「ネットのデマ」という言葉を良いように使うオールドメディア(2025年04月20日)

大阪関西万国博覧会が始まって1週間が経過しようとしています。
1日の来場者数は大体平日6万人前後で、
評判が悪い割には結構の人が訪れています。
なんだかんだ言って批判している人も万博に行ったりするので、
尻上がりに来場者数が増え、
目標達成、もしくは目標僅かに届かず程度にはなると思います。
ただ、なんらかしら問題を起こせば、
心理的不安が増大し、来場者数は伸び悩んでしまいます。

それでもネット内では万博への批判は大きいです。
ネット内で見れば批判者の方が擁護者よりかなり多いようです。
ただ、批判者も擁護者も少し頭を冷やした方が良いと思います。
先ず、批判者は擁護者が「実際万博に行ったら面白かった。」と言う意見に対し、
激しく叩いていますが、
個人の感想は人それぞれなので、そんなことで叩くべきではありません。
次に擁護者の中には「実際に行って批判しろ。」と言う意見を言う者がいますが、
行きたくないから行かないのであって、行くことを強要するべきではありません。
(行くことにより来場者増になり、ひいては「万博成功」の流れになってしまいます。)

ただ、何れにしろ、この万博は政官財報の利権が絡み合っていて、
世界中の人々に夢と希望を与える万博とは程遠い内容となっています。
その最たるものが、先日の読売新聞の記事です。

読売新聞はネット内で広がる万博情報を懸念する記事を書いています。
この記事は紙面とネットニュース両方に掲載されているのですが、
紙面の方では、
「万博に関する誤解を生む情報が出回っている」と言ったような表現に留めているのに対し、
ネットニュースの方では「万博に関するデマが出回っている」といったように、
「デマ」という言葉をはっきり使っています。
確かに間違いや誤解のある情報もネット内にある程度出回っていますが、
大体は事実でデマでもなんでもありません。
読売新聞はそれを分かっているから、
間違った記事を書くと多くの批判がいく通常紙面では正直に書いたのに対し、
ネットニュースでは閲覧者が流し見する傾向があるので、
ネット内の批判者を牽制するために、
あえて「デマ」という煽り言葉を使ったのだと思います。

読売新聞は記事内で大屋根リングの歪みの例を挙げていました。
まず、大屋根リングの歪みの情報ですが、事実であって間違いではありません。
この歪みは、仮に地盤沈下が起こった場合、
歪みの分の余裕分がアコーディオンのように広がることで、
倒壊しないように態としています。
読売新聞は建設業者にそのことを取材して書いていながら、
ネットの情報を間違い扱いすること自体、間違いですし、
デマ情報でもなんでもないのです。
強いて言えば、建設業者や万博運営側の説明が足りなく、
そういった不安がネット内に広がっていると言うのが正しいと言えます。

次に大屋根リングの木材にフィンランド産の木材を使っている件ですが、
これを読売新聞は「100%フィンランド産の木材を使っている
という誤情報が出回っている」と記事に書いています。
私がネットで確認したところ、
一部で勘違いして100%フィンランド産と書いているところもありましたが、
大抵のネット記事は「100%」とか「すべて」とか言う表現は使っていません。
逆に日本国産の木材で大屋根リングを造ると言ったところ、
30%フィンランド産を使った方が「嘘だ」と言われても仕方ないと思います
それに、日本産だけでなく、フィンランド産の木材を使っていることは、
万博運営側が公式に認めていて、嘘情報ではありません。

読売新聞側としては企業から広告費を受け取っているため、
多くの企業が協賛している万博の運営に水を差す批判記事は書けず、
逆に来場者を減らすようなネット情報を記事で批判しているのですが、
そんなおかしな記事を書くのなら、
少しでも万博の魅力を記事で紹介した方が建設的です。

それと、こんなに万博に批判がいくのは
メタンガス爆発とか、大屋根リングの歪みとか、
トイレの故障とか、飲食代がぼったくりとか、
内容が楽しいとか楽しくないとか、
そういった個別の事象では無く、
政治家や官僚、企業の上層部などが、
将来的社会像やSDGsを分かってない挙げ句に勘違いしているからです。
世界的にはデジタル至上主義が見直され、
アナログに回帰する傾向があるのに対し、
日本は未だに「デジタル化を推奨しないと世界から遅れてしまう。」
と言う考えに染まっています。
確かに日本はデジタル後進国ですが、
デジタル先進国になるのが正しいことではありません。
そんことを進めていたらいつか、日本は中国の属国になってしまいます。
結構、若い世代はそのことを分かっているので、
この万博がおかしいことを声を上げて言っているのです。
政治家等の年寄り連中も、そういったことに耳を傾けるべきだし、
自身が想像する
凝り固まった「ナウい(現在の言い方だとバズる)」感から脱却するべきです。

スマートフォンが無いと何も出来ない万博なら、
すべてスマホの画面で見られるバーチャル万博にしてしまえば良いのです。
それならパビリオン建設費もインフラ整備も大幅に削減できます。
折角箱物を造るのなら、バーチャルではできない価値を生み出すべきです。

デジタル化はスマートフォン操作化だと勘違いする政治家や企業のトップ
/デジタルに弄ばれる人間(2025年04月15日)

とうとう始まった大阪関西万国博覧会ですが、
前回言ったとおり、ネット内の評判の悪さに対し、
結構の人が来場しました。
来場者数は約12万人で、
昭和45年の大阪万博最高1日来場者数の83万人には遠く及びませんが、
それでも多いと言えます。
やはり、企業が買い受けた700万枚分が影響しており、
買い受けた企業の従業員はそのチケットで安く万博に行けるメリットがあるので、
なんだかんだで来るのです。
また、日本人固有の傾向として、
タイムリーなものに弱く、今、万博に行かないと流行に乗り遅れてしまい、
皆の会話についていけないと思い、早速行ってしまう人もいます。
更に、ネット内でもSNSに投稿したり、
ユーチューバーなどが
「万博に行ってみた」などの動画をアップしたりする者も多いので、
結局、ネット民も万博に行ってしまうのです。
また、底上げとしてヒカキン氏などが万博のCMをしたり、
人気歌手のライブを行ったり、
航空自衛隊のブルーインパルスの曲芸飛行(雨天で中止になりましたが)を予定したのも
来場客増につながったのだと思います。

その一方で入場時はゲートが混雑し、酷いところでは2時間待ちとなり、
回転寿司屋は8時間待ち、帰りの最寄り駅の乗車まで1時間待ちという、
「スマホを使ったデジタル化で並ぶことのない万博」とは程遠い状況になりました。
吉村洋文大阪府知事はSNSで、
「入場口で見せる入場QRコードを紙に印刷して持ってきて欲しい」とまで言っていました。
紙に印刷するのなら、最初から紙のチケットにすれば良い訳ですし、
今の若者はパソコンを持っていない人も多く、
当然、プリンターも持っていない人が多いので、
紙に印刷するのは結構面倒くさいことになります。
吉村知事の発言は、
ペーパーレスもへったくれもない、SDGsに逆行することだと言えますし、
結局はSDGs自体がおかしいということになるのです。

なんでこういうことになるのかというと、
兎に角、政治家や企業のトップがデジタルがなんだか分からないのに、
デジタルを推進したり、
SDGsがなんだか分からないのにSDGsを推進したりするからです。
(そもそもSDGsの正当性に疑問があちこちで出ています。)
だから、今回の万博はグダグダになってしまうのです。
特に、入場の混雑などはデジタルの勘違いとしか言いようがありません。
主な勘違いは、
●デジタル化=未来的
●デジタル=SDGs達成????
●デジタル=スマートフォンの操作
●デジタル=便利で効率的
●アナログ<デジタル
に尽きると思います。
私は毎回言っていますが、理想的な未来はデジ・アナ併用社会です。
デジタルはデジタル、アナログはアナログの良さや便利さがあります。
デジタルばかりでもアナログばかりでもダメなのです。

そして、勘違い政治家は、
デジタルというとなんでもかんでもスマートフォン操作化だと思っていることです。
予約にスマホ、入場するのにスマホ、マップを見るのにスマホ、
説明を見るのにスマホ、パビリオンに入るのにスマホ、
食事注文にスマホ、支払いにスマホ・・・
アホか?と言いたくなります。
大体、入場者は自身のSNSに載せたり、思い出として写真を撮ったり、
動画を撮影するのにスマホを使っているので、
スマホの使用率が上がるのは当然です。
更に待たされている間、動画を見たり、ゲームをしたり、
SNSを見たり、投稿したりするためにスマホを使うので、
はっきり言って1日で充電すっからかんになってしまうと思います。
それなのに充電スポットが少なく、
「電池パックを持ってこい。」を言うのもお粗末すぎます。
電池パックってリチウム電池なので、
場合によっては発火事故が起きてもおかしくありません。
(そして、それがメタンガスに引火し・・・キャーッ!!!)

確かに、スマートフォンは殆どの人が持っているのですが、
大抵の人は1台で、複数台持っている人は稀です。
で、スマホをどういうことに使っているかというと、
殆どはゲーム、SNS閲覧と投稿、ウェブサイトで調べ物でほぼ9割で、
パソコンに比べると使用内容がかなり狭いと言えます。
なので、「殆どの人が持っているから」と言うことで、
様々なサービスをスマートフォン操作にさせて、
その度にアプリのダウンロードを強いられるのは、
かえってスマホの利便性から遠くなってしまうのです。
そして、セキュリティ強化のため、パスワードや登録が複雑化してしまい、
かえってアナログの方が便利なことも多々あります。

本当に便利な未来社会は、
余計なスマートフォン操作やアプリのダウンロードを無くすことだと思います。

なお、余談ですが、私はデジタルカメラを大体持ち歩いているので、
スマートフォンで写真を撮ることがなく、
その分、充電の減りは少ないです。

〜〜〜〜〜

次に中日本高速道路(ネクスコ中日本)のETCシステム障害の件です。
これもデジタル社会の弊害だと言える問題です。

そもそもネクスコ中日本の社員の大部分は、
今回の障害の原因がなんなのか分からないと思います。
それだけシステムプログラムが複雑怪奇で、
ミスの発見が出来ないのです。
結局、復旧と言っても、ミスの原因となっているプログラム修正ではなく、
●再起動
●トラブルの原因となったアップデートの前に復元
●再インストール
くらいしか、対応出来ません。
そうなると、復旧にも時間がかかるし、
再発防止に対策を打つことも出来ないのです。

我々人間は現在、
人知を超えるデジタルプログラムに翻弄されているのです。
結局、それを解析できるのは、
プログラムに精通した一部のスペシャリストか、AIだけです。
確かにAIなら、プログラムの欠陥を的確に発見できるかも知れません。
しかし、AIは今のところ謝罪会見を開いて謝罪をすることはできません。
結局はお偉いさんが記者会見に出て、
とんちんかんな経緯説明に終始してしまうのです。

マスコミなどやコメンテーターなどは無責任に、
「原因究明をしっかりしろ。」とか、
「再発防止に徹底しろ。」とか言いますが、
そもそもの原因究明ができないので、
再発防止に何をしたら良いのか分からないのです。

ただ、一つ言えることは、
一つのシステムだけを頼りにすること無く、
複数のシステム(デジタルとは限らない)で補完し合うことが重要だと言えます。

大阪万博が盛り上がらないのは国民に見透かされているから/
オンラインとオフラインの見境がなくなる現代(2025年04月06日)

〜本題の前に〜

先日、アメリカのドナルド・トランプ大統領が相互関税を発表しました。
今後、日本からアメリカ側への輸入品には24%の関税がかかるようになります。
私は若干高めかと思いますが、別に良いかと思います。
(TPPのような自由貿易自体おかしいと私は思います。)
「景気が冷え込む、景気が冷え込む」とかマスコミは騒いでいますが、
日本は円安基調なので、丁度良いのです。
逆に、円高が進めば、今の物価上昇に歯止めがかかるかもしれませんし、
何処も彼処も増えている外国人観光客や労働者を減らす良い機会かと思います。
今、日本には外国人が増え続けています。
多少はよいかもしれませんが、増えすぎると治安の悪化に繋がりますし、
観光客に至っては、マナーの悪さが問題になります。
国の政策もインバウンド優遇になり、
ますます日本国民は貧しさの中苦悩することになります。
トランプ氏が移民排斥に躍起なのは、
そういったことがアメリカでも起こっているからです。

なお、日本は対抗関税はかけるべきではないと思います。
余計、原材料が高騰し、国民の生活環境は悪化する一方になります。
この場でも日本の関税適用除外を画策しているようですが、
石破茂首相にそんな交渉能力は全く無いし、
日本だけ良ければ良いと言う考えは捨てるべきです。
変な期待をするより、関税をかけられても経済が衰退しないような政策と、
企業努力が必要だと思います。

〜〜〜〜〜

さて、ここからが本題です。

もうすぐ大阪関西万国博覧会が開催されるのですが、
開催に近付くにつれ、盛り上がるどころか、盛り下がるのは何なのでしょうか?
ネット内では万博開催の批判意見が多く、
「行かない」と宣言している人も少なくありません。

大阪万博が不人気な理由は沢山あり、
一つは莫大な資金がかかっていること、
リングと言う大屋根の木材が日本産と言いながらフィンランド産を使っていること、
リングの一部土台が土で盛っているだけで、高潮で一部崩壊したこと、
リングの建設には竹中平蔵氏とミサワホームの癒着があること、
万博開催地はゴミで埋め立てた埋立地で、メタンガスが発生し、爆発事故が起こったこと、
パビリオンの建設が遅れに遅れまくっていること、
各国が日本の足元を見てパビリオン建設方式を日本の資金で造る方式にしていること、
万博の入場チケットの購入方法やパビリオンの予約方式が複雑なこと、
万博の入場に関し、個人情報の提供が求められ、
最近まで他国に提供する旨を規約に書いていたこと、
チケットが売れないため、
周囲の学校の修学旅行生を無償にし、半ば強引に行き先を万博にしようとしたこと、
空飛ぶ自動車は実用化もされなければデモ飛行も無く、展示だけになったこと、
馬鹿高い入場料金や万博内の飲食店の値段設定の高さ、
万博会場への交通の便の悪さ、
SDGsという名の元、低コスト中抜きとも思われる内容、
キャッシュレスのみで現金が使えないこと、
インバウンド客ばかり優遇した内容になっていること、
万博開催がその後のカジノ構想と繋がっていること、
・・・等々沢山問題が起きており、
(勿論、中にはこじつけ的で、さほど問題でもない問題もあるのですが・・・。)
日本国民が呆れて行く気を無くすのも無理ないと思います。

私は大阪万博の問題は二つあると思っています。
まず一つ目は手抜き、中抜き、低コストをSDGsに結びつけていることです。
最近、日本は政府も行政も企業もSDGsを良いように利用し、
だんだん低品質化、低サービス化が進んでいる気がします。
現在、日本がここまで貧困国になってしまった原因の一つに、
この「SDGsを用いた逃げ」があることが否めません。
今回の万博もSDGsを言い訳に低コスト、低品質の万博にしてしまいました。
しかし、資金だけは沢山使われており、
その分の資金が「中抜き」にされ、
一部の利害関係者に無駄にいってしまったのです。
もう一つは万博と企業の癒着です。
チケットは目標の1400万枚に届かないとは言え、
1000万枚は売れています。
しかし、その中の700万枚以上は企業が買い受けているのです。
企業は結局、スポンサー料代わりにチケットを買い受け、
広告宣伝に利用しているのです。
万博には電通が絡んでいるのですが、
企業のイメージアップや宣伝に万博が利用されています。
結局、企業から従業員に無料チケットが流通されるので、
万博の来場客は残念ながらそこそこいると思います。
メディアもそれに同調し、万博を盛り上げようとするので、
日本国民も世界の人も注目し、
結局日本企業はうまい汁を吸うことが出来ると言うわけです。

次に修学旅行の行き先を、
ユニバーサルスタジオジャパンから万博に変える事です。
これに不満を持つ子供や親御様もいますが、
私は修学旅行は遊びではないと思っているので、
それは良いとは思います。
ただ、一方で、中身が無かったり、子供からお金を巻き上げるだけだったり、
危険に晒されるのは最悪なので、
今現状で考えると、
あまり修学旅行先に万博にすることは賛成できません。

で、上に書かなかった問題で、
石の棚(パーゴラ)の件です。
これは数十sある石をネックレスのように鋼鉄製ロープに通して空中を渡し、
植物棚のようにすると言うものです。
この石の棚が休憩所の屋根代わりになると言うのですが、
こんな頭上に重い石があるところに安心して休憩出来るのでしょうか?
もし、石が落下して直撃したら、死んでしまいます。
この石の棚を設計した工藤浩平氏は、
綿密に構造計算を行っているので安心だとし、
他の人が考えつかないような斬新なことをやる必要があることを強調しています。
「他の人が考えつかないような斬新なこと。」・・・ですか????
はっきり言って石をネックレスのようにして渡し、
植物棚のような日よけにすることは私でも誰でも考えつきます。
それを誰もやらないのは、危険が伴うからです。
いくら構造計算をして安全が証明されても、
心理的不安感がつきまといます。
そんなところで安らぎのある休息がとれるのでしょうか?
しかも、石は熱を持つので、完全な日よけにならないどころか暑くなり、
熱中症対策にもなりません。
結局は設計者の自己満足でしかないのです。
それにいくら構造計算をしても自然石は風化により不確実な割れを起こすことがあり、
想定外のことが起こることも否定できません。
もし、事故が起こったとき、
「想定外だった」と言うことで逃げる気なのでしょうか?

何れにしても、万博は本当に行く価値があるのかどうか、
半年の開催時期があるので、
行く計画のある方は考えた方が良いと思います。

〜〜〜〜〜

次に、ネットゲームで知り合った男性に殺害された女子高生の件です。

この事件は東京都に住んでいる女子高生(16)がオンラインゲーム上で知り合った、
愛知県の江口真先容疑者(21)に会いに行った際、
ゲームのことで口論となり、
カッとなった江口容疑者が女子高生を刃物で殺害したというものです。
江口容疑者は女子高生の遺体を布でくるみ、
養生テープでぐるぐる巻きにし、
自宅のクローゼットに遺体を隠していました。
しかし、女子高生のスマートフォンのGPS情報で位置が割り出され、
江口容疑者が逮捕されたようです。

毎回毎回毎回毎回毎回こういう事件が起きるとこの日記で書いているのですが、
オンライン上の関係の人間とオフラインで会ってはいけません。
(勿論、オンライン上で知り得た情報を元に会いに行く所謂「凸」や、
それに伴う暴行や脅迫、恐喝は犯罪です。)
ゲーム内の格好いいキャラクターも可愛いキャラクターも、
中の人は平凡な人なので幻滅するのは当たり前です。
そして当然、失望感から喧嘩になります。
江口容疑者もゲームの延長線でこの女子高生を見ているので、
殺害することに何もためらいが無いのです。
言えば、「裏切り者を正義の名の下、戦いで倒した」としか思っていないのです。
(そもそもその「フォートナイト」というゲーム自体、そういったものでしょう?)

今回殺害された女子高生に鞭を打つような言い方になってしまいますが、
彼女もあまりに無防備としか言いようがありません。
この女子高生の周囲の人間に関してはよく分からないので何とも言えないのですが、
「オンラインゲームで知り合った人間に会うかも知れない。」と言った時、
「会わない方が良い」と忠告をした人もいたと思います。
女子高生の両親はもっと強く会うことを反対するべきでした。
何度も言いますが、オンライン上の人間とオフラインで会ってはいけないのです。

とは言え、リアルでの人間関係が軽薄になる中、
オンラインゲームやマッチングアプリなどネットのツールで
人間関係を求める人が多いのは、
致し方ないのかもしれません。
故に、そういった関係はより慎重にしなければならないのです。
一番知るべきは、ネットと現実は異なることが多いということです。
私、川柳五七はネット内とリアルであまり差異が無いのですが、
それでも微妙に違う面もあります。
(リアルの私はこの日記ほど自分の意見を言わないし、
寡黙なところがあります。)
良い方向でも悪い方向でも殆どの人間は、
ネット内の人格とネット外の人格が異なっていると思った方が良いのです。
ましてや、ゲームやメタバースなどのバーチャルな空間は、
非現実な空間で構成されています。
それにのめり込んでしまうと、現実との見境がつかなくなるのです。
今回の事件は江口容疑者も女子高生も、
その見境が無くなったことによる悲劇だと言えます。

それと、これはオンライン、オフライン関係なく、
人間は羨望が失望に変わったとき、
残酷な事件を起こすことに躊躇しない面があります。
日頃から必要以上の期待をしたりさせたりしないように気をつけ
自身を御することが必要だと思います。

月鏡徒然草・25年03月

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