帝都高速度交通・東京メトロ丸ノ内線1

東京の地下鉄は特殊法人の
「帝都高速度交通営団(以下・営団地下鉄)」が建設することになりましたが、
営団地下鉄は資金難でなかなか新規路線が建設できませんでした。
そんな中、大阪市は1号線(今の御堂筋線)に続き、
早くも2路線目の3号線(今の四つ橋線)を開業させました。
遅れをとった営団地下鉄がようやく新線を造ることになったのは戦後で、
当時ターミナルとして急成長していた池袋駅から都心部への路線として、
昭和26年に着工しました。
建設に際しては当時営団の総裁であった鈴木清秀(すずき せいしゅう)が指揮を執りました。
鈴木は欧米各国の地下鉄を視察し、
積極的にそれらの技術を車両やトンネル、駅に取り入れました。
特に車両はニューヨークの地下鉄の技術を取り入れ、
両開きドア、カルダン駆動にしました。
デザインも新鮮さを出すために、
当時の日本の車両では考えられない赤い車体に白い帯、
そして、白い帯の中には波模様(通称・サインカーブ)をあしらった派手な車両にしました。
なお、赤の車体は鈴木が使っていたタバコの缶の色で、
白と波模様はイギリスのバスの模様だと言われています。
そして、昭和29年最初の区間である、池袋〜御茶ノ水間が開通しました。
これで営団地下鉄は2路線となったため、
路線の愛称を決めることになり、
既存の渋谷〜浅草間を銀座線に、新線を丸ノ内線にしました。
それから順次延長を重ね昭和34年に新宿駅まで開通しました。
そこから先は荻窪線として建設し、
昭和36年に新宿駅から中野富士見町駅まで開通しました。
そして、翌年には荻窪駅までと、中野富士見町〜方南町間が開通しました。
しばらく路線名は新宿を境に丸ノ内線と荻窪線になっていたのですが、
実際の運転は通しで行なわれていたので、
昭和47年に路線名を丸ノ内線に統一しました。
ラインカラーは車体のレッドが採用されました。

丸ノ内線(4号線)は池袋〜荻窪間(通称・本線)の24.2kmと、
中野坂上〜方南町間(通称・方南町支線)3.2kmで成り立っていて、
日中、本線と支線は別々に運行されています。
一方、朝夕、晩は中野検車区の出入を兼ねて、
中野富士見町駅始発終着の本線直通電車が運転されています。
銀座線と同じく第3軌条式で軌間1435ミリですが、
車体長が一回り大きく、銀座線の16メートル車に対し、
丸ノ内線は18メートル車になっています。
初期の営団らしい路線で、丸ノ内線で採用された駅の設計などは日比谷線、
東西線の初期開業区間に引き継がれています。
また、民間で造られた銀座線とは趣が異なっています。



M01、荻窪(おぎくぼ)Ogikubo


荻窪駅は島式2線になっています。
JR中央線から丸ノ内線各駅に行く場合、
新宿駅で乗り換えるよりこの駅で乗り換えた方が便利なのと、
座っていけるので利用客もそこそこあります。
ただ、JR荻窪駅には特別快速が停車しません。


(車止め方向撮影)
車止め方向には留置線があります。
ただ、引き上げ線としては利用していません。


荻窪駅から新宿駅までは都電杉並線(旧・西武軌道線)のコースを行きます。

M02、南阿佐ヶ谷(みなみあさがや)Minami-Asagaya


相対式2線の駅です。
阿佐ヶ谷は杉並区の中心地で、
この駅前には杉並区役所があります。
JR中央線の阿佐ヶ谷駅は歩いていける距離です。


真っ直ぐ進みます。

M03、新高円寺(しんこうえんじ)Shin-Koenji


相対式2線の駅です。
ここら辺は駅の構造が似ている上に、
「方角+○○駅」「新+○○駅」の駅名が連続しているので、
分かりにくくなっています。
この駅はJR中央線の高円寺駅の南に位置しています。


途中で環七通りと交差します。

M04、東高円寺(ひがしこうえんじ)Higashi-Koenji


相対式2線の駅です。
蚕糸の森公園の前に駅があります。


丸ノ内線は殆ど開削工法で造られています。



〜地下鉄コラム「○○号線は計画した順序ではない?」〜

マニアックな鉄道ファンの方に「銀座線」と言うと、
「3号線」と言う返事を返す方がいますが、
よくよく考えると疑問に感じると思います。
一番最初に開通した銀座線がなぜか3号線、次の丸ノ内線は4号線、
その次の都営浅草線は1号線に戻り、その後の日比谷線は2号線になっています。
実は1号線から5号線までは計画順序ではなく、
南東から1号線2号線・・・と割り振ったのです。
東京の南東(大田区付近)から北西(練馬区付近)に直線を引いてみれば分かるのですが、
一番最初に交差するのが都営浅草線で、
次に日比谷線、銀座線、丸ノ内線、東西線となるはずです。

一方、6号線から先は計画順序になっていて、
多少前後しますが、大体数字の若い順に開業しています。
その中で南北線だけ7号線なのにやたら開業が後になった路線があるのですが、
これはターミナルを通らず、既存鉄道の混雑緩和にもあまり関係しないので、
建設が後回しにされたからです。

帝都高速度交通・東京メトロ丸ノ内線2

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