
大特集・荒川水系の水力発電所4

秩父市大滝神岡地区で、二瀬ダムからの送電線に出会います。

その送電線にはなんと!コンクリート柱まであります。
柱は細いし、懸垂碍子は2連だけだし、
頼りなさそうです。
TAKE6、東京発電・大洞第一
最大出力11,900kW/昭和35年完成
(2007年に埼玉県から東京発電に譲渡)

完成当時、大洞第一発電所は単に大洞発電所と言う名称だったのですが、
大洞第二発電所が完成したため、大洞第一発電所に名称変更されました。
この発電所に行くには、採石場を通らなければならず危険なため、
川向こうから撮影しました。
大洞第一発電所があるところは大洞川ではなく、大血川と荒川の合流地点です。
「大洞」の名前が付いているのは、大洞川から取水しているからです。

そしてこの発電所のすごいところは、導水管と言えます。
山の頂上から急な角度で水が落ちるようになっています。
この導水管が大出力の発電量を生み出しています。
なお、発電所のすぐ横は採石場になっています。

大洞第一発電所の変電所部分です。
二瀬発電所からの送電線が合流し、
別の送電線が分岐するため、やや複雑な構造になっています。
TAKE7、東京発電・大洞第二
最大出力1,600kW/昭和38年完成
(2007年に埼玉県から東京発電に譲渡)

大洞第一発電所を補完する発電所ですが、
かなり小規模で、最大出力も小さいです。
発電所の建物もまるで小屋のようです。
この発電所のすぐ隣は大滝発電所です。

大洞第二発電所の導水管は地中にあり見えません。

大洞第二発電所上の水門と上水槽です。
大洞第一発電所すぐ下流から導水管で水を引き込み、
ここで一旦水を溜めます。

ついこないだまで、
大洞第二発電所から大洞第一発電所を結んでいた発電所間送電線があったのですが、
コスト削減のため廃止になりました。
この線は国道140号線に沿ってありました。
現在、大洞第二発電所で発電した電気は、
直接東京電力の配電線に送っているようです。

この線の碍子は中実碍子かピン碍子でした。

ピン碍子の電柱もちらほらありました。

耐張碍子は先端カバー簡易型でした。

途中には開閉器もありました。

路線の1/3の区間は架空地線付きになっていました。
架空地線支持はGWキャップでした。
また、発電所間送電線の下に低圧配電線を併架している所もありました。

大洞第一発電所手前の電柱は架空地線支持をバンドで行っている電柱でした。
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