
大特集・荒川水系の水力発電所2

配電線の引き通し碍子はピン碍子です。
架空地線支持はGWキャップになっています。

電柱の表札を見たら、「大洞配電線路」と書いてありました。
設置は平成6年とかなり新しいです。

しかし、途中で山の上に方に行ってしまい、
見えなくなってしまいます。

上の写真より更に奥に行ったところで、
再び「大洞配電線路」に出会います。
しかし、奥の区間の耐張碍子にはカバーがなく、
架空地線もありません。また、装柱もやや古そうです。
変圧器は角型です。

道路に近くなると架空地線が復活します。
しかし、耐張碍子には相変わらずカバーがありません。

そして、引き通し碍子の電柱です。

この装柱は古く、腕金が錆びています。
GW腕金も曲がっています。

やがて道路から離れて再び見えなくなってしまいます。
しかし、見えなくなるとすぐ大洞ダムなので、
「大洞配電線路」は二瀬発電所と大洞ダムを結ぶ線だということが分かります。

大洞ダムに行くまともな道路はなく、
モノラックの線路沿いの荒れた道しかありません。
なお、大洞ダムは大型ダムに造り変える予定です。

大洞ダムに行くモノラックの車両です。
上の道路から大洞ダムまで結んでいます。

再び二瀬ダムに戻ります。
ダムの上は三峯神社に行く道路になっていますが、
道幅が狭いため、交互通行になっています。
そのため、ダム前後の信号はかなり長時間待たされます。

二瀬ダムすぐ近くには、途中で途切れた導水管があります。

導水管は結構古いようです。
すぐ横の看板には東京発電と書いてあったので、
東京発電の導水管ということになります。
地図でたどると、川又発電所下流から取水している導水管が、
途中で栃本・宮平発電所への導水管とこの導水管とに分かれています。
この導水管は二瀬ダム建設前にあった発電所(旧・栃本発電所)のもので、
発電所移転後は余水管として使っているようです。

導水管の途中で切れている部分です。

その切れた導水管横には作業用のインクラインがあります。
インクラインが昇降するときは、サイレンのようなものを鳴らします。
結構音量が大きく、対岸まで聞こえます。
この写真を撮ったときは丁度、
インクラインで湖上調査用のボートを引き上げていました。
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