川柳五七・おすすめ鉄道本紹介2

6、廃止鉄道等
ちょっと最新の鉄道に飽きてきた方、
黄昏たい方にお勧めする本です。
ただ、こういう系の本は発行部数が少ない場合があるので、
地方にお住まいの方は取り寄せか、出版社に問い合わせになることが多いです。
(全体の鉄道ファンに占めるファンの割合が少ないので。)

書名・野上電気鉄道〜ありし日の想い出と今〜
出版社・タクシー日本新聞社(注・在庫確認要)
著者・松村康史
定価・3150円(税込み)
頁・94ページ
 東の銚子電気鉄道、西の野上電気鉄道と、
超ローカル民鉄電化路線の代表中の代表2社のうち、
平成6年、惜しくも廃止となってしまった、
野上電気鉄道の写真集です。
 実は私、この路線にすごく乗りたかったのですが、
結局乗れませんでした。
「あと10年廃止が延びていたら・・・。」と後悔のしっぱなしです。
 現役当時の野上電気鉄道を扱った本がないかなと、
大型書店で探していたところ、この本を発見しました。
 値段は少し高かったのですが、躊躇せず購入しました。
 サビだらけの電車、傾いた木製架線柱、ヨロヨロの線路、
タイムスリップしたような木造駅舎・・・。
 この写真集は現役当時の野上電気鉄道の魅力を余すことなく
写真に収めています。
 一昔前の鉄道路線の雰囲気が味わえる、
いい写真集だと思います。
 それだからこそ、後半の廃線跡の写真は胸を痛くします。
「ああ、今も現役で残っていたら・・・。」と感じずにはいられません。
この本は3分の2がカラーで、残りが白黒になっています。
カラー部分が写真集、
白黒部分が車両紹介や、現状紹介になっています。

書名・ローカル私鉄廃線100線
出版社・新人物往来社(注・在庫確認要)
著者・寺田祐一
定価・2400円+税
頁・157ページ
 高度経済成長期以降、モータリゼーションで消えてしまった
鉄道路線100線の写真とデータを載せている本です。
 この頃に廃線された路線は結構魅力的な路線が多く、
この本を見ると、興味深い路線が沢山出てくると思います。
 写真だけでなく、現役当時の沿革や経営状況、路線図、
在籍車両などを詳しく載せているので、
廃線路線の現役時代を調べたい方にお勧めの本です。
 本は前半部がカラーと白黒が交互になっていて、
後半部は白黒のみになっています。
なお、前半部に廃線が比較的新しい路線、
後半部に廃線が比較的古い路線を載せています。
これは、廃線の古い路線は白黒写真しかないからだと思います。
 この本は大手出版社から出ている本ではないので、
誤記、脱字、ページの差し違えのミスが目立ちます。
 そこのところは了承しておいた方が良いです。
 また、元々別冊本の更にそのシリーズの本なので、
絶版になっている可能性があります。
書店で見当たらない場合は、出版社にお問い合わせください。

書名・トワイライトゾ〜ンMEMORIES(1)(注・要取り寄せ)
出版社・ネコ・パブリッシング
著者・名取紀之/滝澤隆久
定価・2800円(税込み)
頁・354ページ
 「トワイライトゾ〜ン」は、
ネコ・パブリッシングで発売している鉄道雑誌、
「レイル・マガジン」の1コーナーです。
このコーナーは、鉄道趣味で光の当たらない部分
(廃路線、貨物支線、貨物車両、廃車体、変わった鉄道)
にスポットに当てた、異色のコーナーです。
 「レイル・マガジン」であまりに人気コーナーとなったので、
特別編集と、特別コーナーを付した総集編、
「トワイライトゾ〜ン・マニュアル」を1年に1回出していたのですが、
「トワイライトゾ〜ン・マニュアル」は
10巻以上になってしまったこと、
初期の巻が絶版になってしまったこと、
更なるまとめた本が欲しいと言うファンの要望に応えて、
この本が発売されました。
とりあえず「トワイライトゾ〜ン・メモリーズ」の1巻として、
1990年9月から1994年10月までの、
4年分の同コーナーをまとめています。
 もう普通の鉄道に食あたり気味になった鉄道ファン向けで、
更なる鉄分補給が必要になった人なら楽しめる本です。
 もちろん、弊サイト作者も食あたり気味だったので、
この本が出たとき、「ヤッホー!!」と感激し、即購入しました。
 残念ながら全部白黒ですが(本コーナーも白黒でしたが)、
載せている情報量は沢山あり、何度読んでも飽きない内容です。
本が分厚くて大版なので、
寝ながら読むことが出来ないのが欠点です。
 なお、表紙の写真は弊サイトでも特集している、
「西武安比奈線」です。

7、鉄道工学・鉄道技術等
この分野は今まで鉄道ファン向けの本がなく、
分厚い専門書(専門家向け)を必死になって読んでいたのですが、
なぜか2005年頃から急に鉄道ファン向けの分かりやすい本が次々に発売されました。
いやあ、これから鉄道ファンになる方は、本に恵まれていますよ!!
ここではそこそこの本屋で購入できる5冊をご紹介します。

書名・図解雑学/よくわかる鉄道のしくみ
出版社・ナツメ社
著者・鉄道技術研究会
定価・1500円+税
頁・223ページ
 鉄道工学・鉄道技術の分野で、初心者鉄道ファン、
女性鉄道ファン向けの易しい本です。
 下の「鉄道車両を知りつくす」より説明を簡潔にしているので、
こっちの方が初心者入門書だと言えます。
 また、オールカラーで図や写真も多いので分かりやすいです。

 ただ、この本は簡単にしすぎて問題もあり、
解説イラストの間違い、定義の間違い、
用語の使い間違いが結構ありますので、
あらかじめご承知ください。
(初心者鉄道ファンにはあまり支障はないと思いますが・・・。)

 あと、この本は「図解雑学/電車のしくみ」に似ているので、
誤購入にお気をつけ下さい。
間違えて買うと初心者鉄道ファンは頭が痛くなります。

書名・鉄道車両を知りつくす
出版社・学研
著者・川辺謙一
定価・1900円+税
頁・145ページ
 この分野の本では一番広く浅く扱っているのがこの本です。
特に、この本は蒸気機関車と気動車の仕組みも扱っているので、
鉄道入門者でなくても、買っておきたい本です。
 ただ、下に「入門者必読!!」とか書いてあり、
鉄道ファンの入門者は「読まなくちゃ!!」
とか思ってしまうかもしれませんが、
はっきり言って入門者はまだ読まないほうが良いと思います。
入門者にとっては少し内容が難しいです。
 入門者は先ず、鉄道車両に乗ったり、写真を撮ったりして、
鉄道に慣れ親しむのが先決です。
慣れるうちに「電車ってどうして動くのだろう」
とか疑問が出てくると思います。
 その時初めてこの本を読む価値があるのです。
 本は緑とオレンジの2色刷りが基本で、
図も多いので、かなり分かりやすい内容となっています。
 ただ、各項目が基本的なことしか書いていないので、
熟練した鉄道ファンには物足りないかもしれません。

書名・鉄道のしくみ
出版社・新星出版社
著者・宮田道一/他
定価・1400円+税
頁・223ページ
 上の本から更に一歩踏み出したのがこの本です。
全ページカラーで、図や写真も積極的に載せているので、
かなり見やすく、分かりやすいです。
 上の本は車両中心に扱っていますが、
この本はダイヤや保安装置、
鉄道施設についても詳しく取り扱っています。
 一般的鉄道ファン向けで、
まあ、普通の鉄道ファンならこの本程度の知識があれば、
十分対応できます。(弊サイトはこの本のレベルで作っています。)
 ただ、電車の車両自体の扱いが小さいので、
電車についてもっと深く知りたい方は、
次に紹介する本も一緒に購入すると良いかと思います。

書名・図解雑学/電車のしくみ
出版社・ナツメ社
著者・宮本昌幸
定価・1350円+税
頁・223ページ
 鉄道工学・鉄道技術の分野で、
鉄道ファン向けに作った最初の本です。
 この本が出たとき、私は「こういう本が欲しかった!!」と、
感激しました。
 そう思ったのは弊サイト作者だけではないと思います。
ですので、上下の本が続けざまに発売されたのだと思います。
 ただ、この本の取り扱っているのは「電車」だけで、
蒸気機関車や気動車、新交通システムなどは載っていません。
(新交通システムはコラムで載せています。)
 しかし、電車の構造、走るしくみ、レール、架線のことを、
図を用いてここまで簡潔に分かりやすく説明した本は
今までなかったので、宮本昌幸氏がこの本を作ったのは、
我々鉄道ファンの知識を更に飛躍させることになりました。
 また、鉄道技術・工学の苦手な鉄道ファンでも、
難しい鉄道技術を知ることが出来るようになったと言う面でも、
画期的な本だと思います。
 ある程度の鉄道ファンなら絶対必携すべき本だと思います。
 本自体は黒と青の2色刷りで、1ページは文章、もう1ページは図
と言う構成になっています。
ですので、さほど読むのに時間はかからないと思います。

書名・図解/鉄道のしくみと走らせ方
出版社・かんき出版
著者・昭和鉄道高等学校/所澤秀樹編集
定価・2200円+税
頁・334ページ
 私の鉄道ファン仲間が行った高校、
昭和鉄道高等学校の講師の先生方が編集した本です。
 今のところ、
この分野のファン向け本では一番内容が充実しています。
 内容は、上の「図解雑学/電車のしくみ」に肉付けした感じで、
上の本を読んでもっと知りたくなった人が読むのに最適な本です。
 本は「図解雑学/電車のしくみ」を意識したのか、
黒と青の2色刷りでだいたい3分の2が文章、
あと、3分の1が図などになっています。
 分量が多いので、
読み終わるのに結構時間がかかると思いますが、
ある程度の鉄道ファンなら苦もなく読めると思います。 

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