ちょっと温泉へ・福島交通飯坂線5


県道155号線と交差します。


小川をゆっくり渡ります。


右手の土地が低いです。
線路は右左こまめに振ります。


左カーブを曲がります。


とあるタレントとタイアップしたよく分からない美術庭園を過ぎます。
経営はミスタードーナツのフランチャイズ会社のようです。


前方に旅館清山の看板が目に飛び込むと、花水坂駅です。
なお、この旅館清山は温水プールがあることで有名だったようですが、
平成27年に設備修繕目的で休業し、
そのまま廃業してしまったようです。
飯坂温泉に限らず、
こういった理由で廃業してしまう古き良き旅館が沢山あります。

11、花水坂(はなみずざか)Hanamizuzaka


福島市役所飯坂支所の最寄り駅で、片面1線の駅です。
ここで県道3号線と分かれます。
この駅は3両編成対応のため、
飯坂温泉駅よりは廃枕木でホームを延伸しています。
開通時はこの駅が終点で、駅名も飯坂駅でした。
昭和2年に飯坂温泉駅まで延長したので、
今の駅名に変更されました。


花水坂駅を出ると、右急カーブを曲がります。


県道は左手の崖上を通っています。


飯坂温泉駅が見えてきます。


間もなく、終点飯坂温泉駅です。

12、飯坂温泉(いいざかおんせん)Iizaka-onsen


2面1線の駅で、乗降分離をしています。
北側(写真左側)が乗車ホームで、
南側が降車ホームです。
以前はもう少し先の、今の駅入口及び人工地盤下に駅がありました。
現在、その場所は飯坂温泉駅の待合室やトイレになっています。


飯坂温泉駅駅舎です。人工地盤上にあります。
しかし、駅改札や窓口は階段を下りた1階にあり、
駅舎はコンビニエンスストアや観光案内所になっています。
駅前は松尾芭蕉の像のあるちょっとした広場になっているのですが、
さほど広くはなく、
こういった観光玄関駅にある、広大なバスターミナルもありません。
かつては駅直ぐ横の十綱橋を渡った先に、
飯坂東線の飯坂湯野駅がありました。
現在は福島交通バスの湯野駅バス停及び、
回転場になっています。
飯坂温泉の旅館は摺上川沿いにあり、
駅から700〜900メートル離れたところに
伊藤園ホテル叶やや、ホテルジュラク及び花ももの湯などの大型旅館があります。
また、更に1キロメートル上流には穴原温泉もあります。
飯坂温泉の中心地は駅北西400メートル程の所の鯖湖湯付近で、
松尾芭蕉と曾良の入浴地などがあります。
観光会館のパルセいいざかは駅の西方600メートルの所にあります。


摺上川沿いです。
温泉旅館らしい建物が建ち並んでいますが、殆ど廃業しています。
平成中期に訪れた頃はもっと酷く、廃墟街になっていました。
廃業した旅館の解体が進み、
一部の廃旅館はケアセンターやマンションなどにリノベーションされています。
飯坂温泉は東北新幹線や東北自動車道が開通した、
昭和50年代後半〜平成3年のバブル崩壊前がピークでした。
その頃はマリリン・モンローそっくりさんが「じゅらくよ〜ん。」とか言う
ホテル聚楽の宣伝が関東のテレビ局でもよく見られました。
バブル崩壊後は社員旅行や研修旅行が減り、
レジャーの近距離化多様化により寂れていきました。
令和の現在、インバウンド客がどの観光地でも見られるのですが、
飯坂温泉に限っては周囲に大きな観光地が無い関係で、
外国人客どころか日本人観光客もまばらであまり見られません。
外国人にとっては「FUKUSHIMA=原発事故」のイメージがあり、
敬遠されてしまうのかもしれません。
しかし、福島第一原発と飯坂温泉のある福島市とは
60キロメートル以上離れているので、
風評被害のなにものでも無く、良い温泉地なので、
再び観光客で賑わう時を期待したいです。



〜おまけ〜


福島交通1000系電車です。
元東急の1000系電車ですが、
中間車を先頭車改造したので、顔つきが異なります。
2両編成と3両編成があり、
基本、3両編成はラッシュ時運用なのですが、
車両運用の都合で日中に3両編成が運転されることもあります。
福島交通飯坂線は常時車掌が乗務するため、
ワンマン化対応にはなっていません。

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